少年の名は
夢主:
「そう!あの子がいたから、私はいまもゲームを作ってるの!あの少年、元気かなー!どこかで私のゲームやってくれてたら嬉しいなー!」
(糸師凛、少し顔を逸らし、目線を外す)
夢主:
「あれ?糸師くん、なんか顔赤くない?」
(いたずらっぽく笑いながら)
「あーあー、ゲームの感想、一回くらい聞いてみたいなー!」
糸師凛:
「はぁ?毎回言いに行ってやってるだろ。」
夢主:
「えっ?」
(驚いたように顔を上げる)
糸師凛:
「お前が『言いにこい』って言ったんだろうが。」
夢主:
「え……あの少年って……。」
糸師凛:
(苛立った声で)
「はぁ?!お前、今までまさか全然気づいてなかったのか!?」
夢主:
(おずおずと)
「……お、お恥ずかしながら……え、待って、本当に?でも、あの子ってもっと可愛い感じだったような……。」
糸師凛:
「お前、マジでふざけんなよ!」
(声を荒げる)
「約束だって言ったじゃねぇか!俺のこと忘れてたなんて、マジありえねぇ!」
夢主:
「いや、まさか本当に感想言いに来てくれてたなんて思わないじゃん!」
糸師凛:
「普通、忘れるか?」
(ショックを受けた表情で口を閉ざす)
夢主:
(慌てて頭を下げる)
「いや……なんというか、本当に面目ないです。はい。すみません。」
(凛、無言でじっと睨みつける)
夢主:
「あはは……。」
(苦笑いしながら目を逸らす)
夢主(心の声):
「あの少年が糸師くんだったなんて……!」
何気なく交わしたあの約束が、
彼の中で生きていたなんて……。
その事実に、
私の胸の中にじんわりとした
温かさが広がっていく。
くすぐったいような感覚が、
私はなんだかとても嬉しかった。
あとがき。
中学生1年生の時はちいさくて、
2年から身長がクソほど伸びたタイプだと
萌えるなとおもい設定してます。