エ「チッ!厄介な奴らがきやがった。今回はここまでにさせてもらうぜ。」
そう言うと、エラーは姿を消した。
そしてそこに、インク、ドリーム、そして知らない2人の『サンズ』とオイラだけが残される。
そうすると、筆をしまい終わったインクが2人の『サンズ』の方に近づき、
イ「いやー、さっきは助かったよ『クロス』と『エピック』!」
そう2人の名前を呼んだ。
どうやら片方の紫色の方がエピック、白黒の方がクロスらしい。
エピ「あのくらいならお安いご用さ。おっ!お前さんは!」
そう言うと、エピックと呼ばれた方がオイラの方に近づいてきた。
エピ「よう、お前さん。オレはエピックサンズ、今回はインクの一協力者だ。よろしくな。」
サ「あぁ、よろしくな。」
エピ「そしてこいつが…」
そう言って、エピックはクロスの肩を組み、
エピ「こっちがクロスだ。」
ク「よろしくな。」
サ「あぁ、お前さんもよろしく。」
サ「………」
そこでどうでもいいことだが、1つ違和感を覚える。
エピ「ん?なんだ?オレの顔になんか着いてるか?」
サ「いや、お前さんが地味に初めてなんだよな、『サンズ』まで名乗ったの。」
エピ「………」
一瞬、エピックの顔が暗くなる。
だが、直ぐにまた口角を上げ、
エピ「なんでだろうな?もしかしたら『サンズ』と何か『違う人物』何者かが、合体して、自分がサンズのままだと思い込んでるのかもしれんな。」
サ「………」
息が詰まる。顔は笑ってるが、目が笑っていない…
ただ、それも一瞬でまた直ぐに明るくなり、
エピ「へへ、大丈夫、ただの冗談だぜ。ほら、クッキーでも食うか?」
そう言って、エピックはどこから取り出したか、チョコチップクッキーを1つ手渡す。
サ「サ、サンキューな。」
そうして、それを受け取り、とりあえず食べる。ただのクッキーで安心し、そのまま食す。そうして、エピックがインクの方に離れていったのを確認し、肩の力を抜く。
正直、死ぬかと思った。
そんな事を思っていると、クロスと言われた方が近づいて来る。
ク「済まないな、あいつは悪い奴じゃないんだが、少々闇を持っててな。普段はめちゃくちゃ良い奴だが、今後あいつの前で『サンズ』のことは言わない方が良い。」
ク「もちろんあんたなら、その『サンズ』と言うのが自分自身だけでは無いのは分かるだろ?」
サ「あぁ、忠告ありがとうな。」
ク「仲間同士の争いほど醜いものは無いからな、このくらい当然さ。兄妹。」
そう言い、クロスはインクの方に行った。
またもや、個性的なやつらだが、信用は出来そう…だな。
そう考えていると、インクがみんなに集合をかける。そうしてインクは口を開いた。
イ「みんな!今回の犯人が分かったよ!」
ド「本当!」
エピ「ほう。」
ク「早いな。」
あの一瞬で、見つけたなら犯人は『アンダーフェル』の住人、もしくは…
イ「今回の犯人は『エラー』。」
イ「僕の宿敵だ。」
しかないよな。
イ「彼と戦う前に、1つの言伝を受け取ったんだ。」
そうして、インクは先程の話をする。
イ「うーん、やっぱり『アンダーフェル』も違うか。ほれなら少し危険な場所なってしまうかもしれない…」
イ「その時はやっぱり僕一人で…」
エ「何を話してるんだ?」
イ「!?」
次の瞬間、糸が勢いよく飛んでくる。
それを本能で避けるが、その後に、予想外に、拳が飛んでくる。
イ「ぐっ!?」
腕で守りはしたが、勢いよく飛ばされる。
幸いにも、ここはもうアンダーフェルでは無かったが、ここで出会うなんて分が悪い。
イ「何の用だい?『エラー』。」
エ「おいおい、そう謙遜するなよ。」
エ「俺はお前達にとってのビックニュースを持ってきてやったんだぜ?」
イ「ビックニュースだって?」
エ「あぁ、お前達が探してるのはこれだろ?」
そう言って、エラーは1つのソウルを取り出す。
他のものとは違う赤い輝き、あれが『アンダーテール』の人間、フリスクのソウルで間違いないだろう。
イ「何故それを君が?それの危険性は知っているだろう?」
エ「だからこそさ。こいつが無くなれば全てを破壊されるってんなら、こいつを消すのが俺にとって1番都合の良い話だぜ。」
そうだろう。彼はAUと自分の死を望んでいる。それが目の前の『ソウル』1個で叶うんだ、やるに決まってる。
エ「だが、こいつを壊すのには、ちと時間がかかる。その間にどうせお前達にはバレるだろうし、1つ取引と行こう。」
イ「取引?」
エ「あぁ、簡単な取引さ。お前らが俺を倒せばこいつは返してやるが、負ければ俺は持てる全てをもってこいつを破壊する。簡単だろ?」
イ「………」
全てを賭けた大勝負。
正直、そんな馬鹿げたこと出来るだけしたくはないが、拒否権は無さそうだ。
それなら、
イ「その勝負、乗ってやろう!ただし…」
その瞬間、その場の地を蹴り、エラーとの距離をゼロにする。
エ「なにっ!?」
イ「今からスタートだ!」
そうして、さっきのお返しと言わんばかりに、エラーを殴り飛ばし、ポータルに叩き込む。
そのポータルの行先が…
サ「オレ達の居る『インクテール』だったって訳か。」
イ「その通り、だから早速行かないと。」
エピ「だが、どこに行けばいいかは分かるのか?BRUHー。」
イ「それは簡単、あそこに入るだけさ。」
そう言って、インクが指を指す。
そこには、開きっぱなしのポータルがあった。
ク「なるほど、丁寧にご招待って訳か。」
ド「これは…罠の可能性も…」
イ「うん、充分あるね。」
相手は人を殺すのにすら躊躇しない奴だ。最悪の場合死ぬ可能性もある。
イ「みんなが考えていることも分かる、この先もしかしたら死ぬ可能性もあるだろう。」
イ「だが、僕はAUの守護者だ。君たちの事は絶対に死なせない。だから…」
イ「僕の言葉を信じてくれる人だけ、ここに残ってくれ。」
無責任な言葉だ。
例えるなら、爆発しないからそこの地雷を踏んでくれと頼んでるようなものだ。
……だが、
サ「へへ、ここで降りちまったら、約束がなくなっちまうしな、良いぜ、その泥船、乗ってやろうじゃないか。」
イ「……サンズ!!」
エピ「へへへ、面白い、戦いはこうでなくちゃ、【骨休め】では、終われないよな?クロス。」
ク「フフ、あぁ、そうだな、エピック」
ド「夢を叶える為に、戦うよ。」
イ「みんな…!!ありがとう。」
イ「それじゃあ…」
サ「行くか!」
へへへ、ここからが本当の勝負になりそうだな。
そうして、オレ達のラストバトルが幕を開けた。
コメント
2件
めっちゃ好き…✨