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第4話 「月影国」
月影国は、静かだった。昼でも夜のように落ち着いた空気が流れ、城の廊下には足音すら響く。
「……来客です」
月影国の王子、**月城 優真**は、書類から目を離さずに言った。
「風翔国の王子、小室 義盟様です」
「……通してください」
扉が開くなり。
「よっ! ゆーまっち!」 「…………」
ゆーまの手が止まった。
「なんですか? そのふざけた呼び名は」 「かわええやろ?」 「いえ、全くです」
即答だった。
こむぎは肩をすくめる。
「まぁ呼び名はどーでもええし」 「本題行こか」
「旅に出ぇへん?」
ゆーまは、ようやく顔を上げる。
「無理です。この国を守らなきゃなので」
「ええやん、ゆーまっち」 「だからその呼び名はやめてください」
「はぁ……何回言えば分かるんですか?」 「僕は、この国を守らなくてはならないんです!」
きっぱりとした声。
月影国の王子としての責任が滲んでいた。
こむぎは少し考えるように、顎に手を当てる。
「ん~……」
そして、にやっと笑った。
「じゃあさ」 「“なんでも”するゆうたら?」
一瞬。
部屋の空気が、ぴしりと張りつめる。
「……」
ゆーまは沈黙したまま、こむぎを見る。
「……考えてもいいですが」
「まじ!?」 「条件次第です」
こむぎは満足そうに頷いた。
「よっしゃ! 決まりな!」 「ちょ、まだ条件——」
「ほな、準備しといてな」 「話を聞いてください!」
軽やかに手を振り、振り返る。
「ゆーまっち」 「……ですから、その呼び名は」
「一緒に行こ」
しばらくして。
月影国の王子は、静かに息を吐いた。
「……仕方ありませんね」
誰にも聞こえないくらい、小さな声で。
✨ゆーまが仲間になった!✨
第5話 1/1 投稿予定←なった瞬間投稿しようかな
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