ごきげんよう、 じゃんぬですわ〜!
みなさまはGW、いかがお過ごしかしら?
せっかくのお休みですので、更新しますわ。
⚠️アメリカ✕日本 R15
それでは、どうぞ!
「あぁあぁぁあ…終わらない…」
時刻は夜の八時。
日本は一人、夜の帳が下りたオフィスでうなだれた。
「なんで僕、仕事引き受けちゃったんだろ…」
頼まれたら断れない日本。
トラブルに巻き込まれた他部署の国々に、ヘルプを求められて応じていたら、見事残業に陥っていた。
「はぁぁぁあ…仕事しよ…」
カタカタカタカタ…オフィスの一角に、寂しくキーボード音が響く。
「ヒート…来ませんね」
バース誘発剤を飲まされて、今日で五日が経つ。
初めはびくびく怯えていた日本だが、ヒートの兆しは現れなかった。
たちの悪いいたずらだったのだろう、 バース誘発剤なんてデタラメだ、と日本はすっかり油断していた──そこへ。
「Hello, ジャパン」
「ひぁッ!──アメリカさん!」
ぴと、と頬に缶コーヒーを当てられて、日本は肩をはねさせた。
振り向くと、優しく微笑むアメリカがいる。
「また残業か?どうせ、他部署の奴らのタスクだろ?」
「うっ…すみません…断れなかったのに、仕事が遅くて… 」
頭を撫でられて、日本は肩を縮めた。
仕事が遅いわけではないのだが、いかんせん量が多すぎるのだ。
「手伝うぜ、データ入力すれば良いんだろ?」
「あ…いえ…そんな!」
「give&take、持ちつ持たれつ…ジャパンが言ってたじゃないか!それに俺は、お前の上司だからな!」
書類の山から、いくつかのタスクを引き抜いたアメリカは、ぐっと親指を立てる。
「お言葉に甘えて…ありがとうございます」
「You’re welcome!存分に甘えてくれ!」
数時間後。
「終わったぁ…!」
「よく頑張ったな!」
「いえいえ、アメリカさんのお陰です!」
ぐっと伸びをした日本は、にへらと笑う。
アメリカのお陰で、日本は今日中に帰れそうだと胸を撫で下ろした。
(は?可愛いかよ)
一方、アメリカは微笑みを返した。
内心思っていることは、おくびにも出さない。
「もう10時か…帰ろうぜ、送ってくよ」
「ええ、帰りましょうか!」
椅子から立ち上がったアメリカ。
つられて日本も席を立つ──その時。
「んぅッ…♡は…ッはッ…♡」
目の前がクラッと揺れた。
お腹の奥が熱い。吐く息が熱い。目尻が熱い。
「──ジャパン!?」
ふらりとよろめいた日本の腰を、アメリカは咄嗟に支えた。
「ひぁッ♡…え?」
しかし、アメリカが身体に触れた瞬間── 日本は甘いしびれに震えた。
「はぁッ♡ご…ごめんなさッ♡…んッ♡」
ぞくぞくぞく…♡と背を駆け巡る震えに、彼は快楽と驚愕と恐怖とを感じる。
「ぁッ♡ちょっ、と…はにゃれてくだしゃ…ッ♡」
だらしなく開いた口から小さな舌が覗き、 涙の膜に覆われた瞳はうるうるとしていた。
眉をハの字に下げて、日本は荒い息を繰り返す。
ヒートだ。初ヒートがやって来た。
「……。」
ギシッ…
アメリカは無言で、日本を椅子に座らせた。
「はぁッ♡ぁ…あの…ぁめりか、しゃん…?」
日本は混乱して?を浮かべたまま、潤んだ瞳でアメリカを見あげる。
日本の上目遣いに、アメリカはごくりと唾を飲み込んだ。
「なぁジャパン…誘ってんの?」
「誘っ!?!?…いいえ!そんなことは!」
珍しく無表情で日本を見下ろすアメリカは、 日本を椅子の背に押しつけた。
アメリカの双眸は、 美しすぎるブルーアイズ。
日本は、その吸い込まれそうな瞳への恐怖から、そろりそろりと視線を逸らした── すると。
「目、そらすなよ」
「やぁ…ッこわいッ──んぅッ!?」
グイッ…
日本の後頭部を引き寄せると、アメリカは突然のディープキスを与える。
唇に感じる温もりに、日本は目を白黒させた。
「んんッ…!ふぅ…ッあ…あめ…ひゃ…ッ♡」
初めてのキス、それも深いそれに、日本はただ翻弄されるだけ。
舌を絡められて、日本は短い悲鳴を上げる。
「うぁ…ッ♡はふ…ッちゅッ…♡んん〜〜〜ッ♡」
上顎をなぞられて、日本はぞくぞくと震えた。
生理的な涙が、頬を伝って跡を作る。
「んッ♡──ぷはぁッ♡」
ようやく唇が離されて、日本は肩で必死に呼吸を整えた。
二人の間に銀の糸がかかって、プツリと切れるのがいやらしい。
「ははッ…so cute…♡」
「はぁッ…はぁッ…なに…して…?」
する、と日本の頬を撫でると、 アメリカはゆるゆると口元を緩めた。
「ぼ…僕たち、上司と部下の関係ですよ…?」
「キスは挨拶だぞ?ボスである俺が、部下のお前に挨拶するなんて、当たり前だろ?」
「あ、挨拶で舌入れないでしょ!」
身の危険を感じた日本は、顔を寄せるアメリカの厚い胸板を押す。
しかしアメリカは、逃げ出そうとする日本の両手を問答無用でからめ取った。
「逃げるな逃げるな♡」
「やだッ!離してッ! せくはら!」
「へ…?」
「悪い子だな♡」
アメリカは、日本の両手を椅子の背に回す。
その細い手首に手錠をかけると、無機質な金属音が響き渡った。
「暴れるなよ?素材は選んだけど、怪我しないとは限らないからな」
ふわふわとしたファー素材の手錠。
日本の手首が傷つかないように、という配慮だろうか。
そんな配慮は要らない。
そもそも拘束しないで頂きたい。
「な…なにする気ですか…」
「ははッ…ナニすると思う?」
怯える子羊を愉しげに虐めながら、アメリカは日本のワイシャツに手を伸ばす。
「ぼ、暴力だけはやめて…」
「まさか、そんな事するわけないだろ♡」
ぷち… 第1ボタンが外された。
「へ…?」
「ジャパンは気づかなかっただろうな…♡」
ぷちぷち… 第2ボタンと第3ボタンが外された。
「俺がずっと、このオフィスの椅子、ヤるのに丁度いい高さだな…とか考えてたってこと」
「え…ほ、本気ですか…?僕、男ですよ!?」
ぷちぷちぷち… さらにボタンが外されていく。
「俺を何だと思ってる?自由の国だぞ?」
「僕の自由は!?」
ぷちぷちぷちぷち… 全てのボタンが、外された。
「信じられないだろ?いつかお前を犯す日を夢見て、手錠も用意してたんだぜ…♡」
「だから僕の自由は!?」
するっ…シャツがはだけられ、日本のすべやかな肌があらわになる。
華奢な首筋を指でなぞり、アメリカは思わず舌なめずりした。
「ほんとに…やめて…ッこれ以上は…」
「これ以上進んだら、もう、元の関係には戻れないな♡」
日本の瞳には涙が浮かび、アメリカの瞳にはハートマークが浮かんでいる。
日本には、分かってしまった。
バース誘発剤を飲まされた陸国の一人は、アメリカだと。
この人にうなじを噛まれたら、日本はアメリカの番になってしまうと。
「そんなに怯えるなって♡」
「ひぅ…ッ♡はぅ…♡…やぁぁッ♡」
すり…すり…と鎖骨あたりを撫でられて、日本は腰を浮かした。
ヒートだからか、それとも元からの気質なのか、日本の感度は限りなく高い。
それこそ、ただ触れられるだけで達しそうなくらいだ。
「ふ…ぅ♡いまッ…触んないで…♡ひゃんッ♡」
「あ〜やべ…我慢できねぇわ♡」
日本は、全ての刺激に体を揺らす。
肌に触れても、舐めても、息を吹きかけても。
アメリカは、日本の白い首筋に顔を寄せた。
「可愛いな…ジャパン♡」
「しゃべらないでぇ…♡──あ゛ッ!?」
がりッ!ぢゅッ♡
アメリカはその美味しそうな体に、軽く歯を立てて吸った。
「ぃ゛ッ♡や゛ぁッ♡♡やだッ♡…んぅッ♡」
次々に鬱血痕が散る、散る、散る。
ピリピリとした痛みは、日本を更に昂らせるだけだった。
痛いのに気持ち良い、そんな未知の快感に、日本の涙腺はうるうると緩んでいく。
「はぁ…ッ♡はぁッ♡も…ゆるひて…」
泣きながら許しを乞う日本に、アメリカはどろりと溶けた笑顔を見せた。
可哀想な日本は、自分の泣き顔がアメリカをさらに興奮させることを知らない。
「残念…♡ジャパンのせいで、俺はこうなっちまったんだ♡」
すっかり盛り上がった股下を見せつけて、アメリカはこう告げる。
「ジャパン、give&takeだろ?」
──責任、取ってくれるよな?
コメント
4件
見るのが遅れました…いやぁアメ日久々に見ました。 て言うかいくら休みとはいえ投稿しすぎでは?本当に大丈夫か心配です…
おっふ 鼻血が 日本アメさんの番になるんかな。続きが楽しみです!!
はわ……おあ……連日投稿して大丈夫なのですか!?こんな神作品を2日で3つも……尊敬です🫂💍🐇 日本君のことを考えて、ファー素材の手錠を用意するなんて、アメリカ君はとっても優しいですね!だけれども、会社でえっちなことを考える頭真っピンク、いえ、真っ青なアメリカ君、けしからんです。 ボタンを外していくシーンの書き方が好きです。臨場感というのでしょうか。動作を一つ一つ丁寧に描写することで、こちらもドキドキしてきました。 次回も楽しみにしています。御身体には気をつけてくださいませ。