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ワルサ「なぜ、オレだけ元の世界に
戻れんのだ(怒)。」・雑貨屋の奥の
作業場で、ひころくに不満を言った
語り手「ワルサは、人形から
解放された。」
ひころく「そんなものは知らん。第一、
色々と試してダメだったじゃろが。
」・ワルサを軽く、あしらいつつ、
魔力のみで、皿を創造していく
ワルサ「くっ…。」・くやしい
ひころく「それに、石像は、お前が
近づくたびに反応しているじゃろ。
適任なんじゃよ(触媒として)。」・
完成した皿を確認している
ワルサ「オレの存在価値は、
そんなものでは…。」・ひころくに
言いかけた
スズメ「見て見て!アタシにも出来たよ
(笑顔)!」・立方体のゴム(小)を
かかげながら、ひころくたちの、
ところに来た
「カッ!」
語り手「スズメは、何もないところで
つまずいた。」
スズメ「わっ(驚)!?」・ゴムを
放りだした
「ボン!」
語り手「ゴムは巨大化した。」
「バコン!」
語り手「ひころくとワルサは、ゴムの
反動で弾かれ、そのまま壁を突き破って
ウラ庭へ飛んだ。」
「フォン。」
語り手「石像は、ワルサの接近を
感知して光り出した。」
「シュン!」
語り手「ひころく、だけ、どこかへ
飛ばされた。」
『しばらくして…』
スズメ「う〜ん。どうしよう…。」・
考えている
ワルサ「なぜ、オレが、こんなことを…
。」・壊れた壁を修理しながら、
ぶつぶつと言った
男の声「すいませーん!郵便でーす!」
スズメ「はーい!」・店先の方へ
向かって返事をした
ワルサ「ふう。大工をしていた時の
経験が役に立ったな。」・作業を終えた
語り手「壁は、元通りになった。」
スズメ「・・・・・。」・手紙を
見ながら、ワルサのところに戻ってきた
ワルサ「壁を修理しておいたぞ。これで
良いのだろう?」・スズメに言った
スズメ「ワンちゃん(ひころく)を
探してくる。あとは、お願いね!」・
そういって、走り去った
ワルサ「あっ、おい!?」
『ホンダマで…』
スズメ「手紙には、こっちのホシの、
どこかに居るって…。」・森の中を
歩きながら見回している
語り手「スズメの眼の前に、一軒屋が
現れた。」
スズメ「ごめんくださーい!」・扉の
前で言った
青年「はーい!」・扉を開けた
語り手「この青年は、坊人・龍之介(
ぼんじん・りゅうのすけ)。17歳。
狩人である(以後、リュウ)。」
これ↓
スズメ「茶色に黒が、まじった毛の犬を
知らない?」・ リュウに訊いた
リュウ「知らない。」・首を横に振った
スズメ「眼つきが悪くて、
モジャモジャなんだけど…。」
語り手「スズメは困っている。」
リュウ「じゃあ、オレが一緒に
探してやるよ。」・スズメに言った
スズメ「ありがと(笑顔)!」
語り手「スズメとリュウは、ひころくを
探す旅に出た。」
『一方、ひころくは、というと…』
ひころく「ふう。ビックリしたわい…。
」・頭にタンコブを作って、地面に
両前足をついた
イリエワニ「・・・・・。」・水面で
気絶している(腹が上)
語り手「ここは、 湿地帯なのだ。」
ひころく「空を見ると惑星があるの。
と、いうことは、ホンダマと見てよいな
。」・立ち上がりながら言った
アナコンダ「・・・・・。」
語り手「ヘビが、そっと、ひころくの
背後に近寄る。」
『平原で…』
リュウ「スズメっち。どこに
向かってるの? 」・前を歩くスズメに
言った
スズメ「知らない。」・リュウに答えた
リュウ「まぁ、スズメっちとなら、
どこでもいいか。」・空を見た
スズメ「ねぇ。洞窟があるよ。」・
立ち止まって、その方を指した
語り手「小高い丘の下に、ポッカリと
穴が開いている。」
スズメ「入ってみようよ。」・リュウに
提案した
リュウ「うん。」・笑顔で応えた
語り手「スズメたちは、洞窟に入り、
しばらくしてから出てきた。」
スズメ「居なかったね(ひころくが)。
」・リュウを見た
リュウ「スズメっち。ほっぺに何か
ついてる。」・自身のほっぺを
指しながら言った
スズメ「あっ、ホントだ。」・ほっぺの
コメ粒を取った
語り手「スズメは、洞窟内で、
オニギリのような魔物を食べていた。」
『一方、ひころくは…』
ひころく「なんで、この世界の動物は、
魔物よりも狂暴なんじゃ(怒)!! 」・
必死で逃げている(人のように )
アナコンダ「シャーッ!!」
『村に着いたスズメたち…』
リュウ「そういえば、オレ。カネを
持ってなかった。今晩どこに泊まろう…
。 」・悩んでいる
スズメ「何か売れるモノを出せば
いいんじゃない?えい!」・手を地面に
かざした
「ポン。」
語り手「金塊(1キログラム)が
出てきた。」
スズメ「なんだろ、コレ?」・金塊を
手にとった
リュウ「とりあえず、売ってみたら?
」・スズメに言った
『八百屋の前で…』
スズメ「売れて良かったね(笑顔)。
」・隣のリュウを見た
リュウ「うん。これで路銀(旅費)が
できた(喜)。」・吉、仕様の
ふくろを持っている
スズメ「まずは、あの大きな家で
聞いてみよう。」・屋敷を指した
『屋敷の前で…』
リュウ「すいませーん!」・呼びかけた
男「はーい。」・扉を開けた
リュウ「なんだっけ?」・スズメを見た
スズメ「えと、知りませんか?」・
肝心なところを飛ばして男に訊いた
男「わかりません。」・扉を閉めた
スズメ「ダメだった。」・隣のリュウを
見た
リュウ「どんまい。」・スズメを
はげました
『翌朝…』
リュウ「うーん。今日も、いい天気だ…
。 」・村の出入口で、背伸びした
スズメ「・・・・・。」・周りを見てる
リュウ「スズメっち。次は、どこ行く?
」・その方に訊いた
スズメ「う〜んとね…。」・うつむいて
考え始めた
『雪山で…』
「ゴ〜〜…!!!」・猛吹雪
リュウ「さっき、掲示板を見たら、
氷点下35度だった。」・うしろの方を
見たあと、前のスズメに言った
スズメ「・・・・・。」・猛吹雪の中を
平然と進んでいる
リュウ「スズメっちは、その格好で
寒くないの?」
スズメ「別に。」・リュウの方を見た
語り手「スズメは、半そで、と
短パン姿なのだ。」
リュウ「オレなんかは…。」・厚めの
ジャンバーを見ながら、言いかけた
「ドン!」
語り手「リュウの顔面に、
何か白いモノが、 ぶつかった。」
スズメ「ねぇ。図書館があるよ。」・
それを指した
『図書館の中で…』
リュウ「やっぱり、あったかいな。」・
顔を赤らめながら言った
スズメ「へぇ〜、いろんな本があるね。
」・整然と並ぶ本棚を見ながら歩いてる
リュウ「おっ、珍獣図鑑。」・本を手に
とった
スズメ「こっちは、オモロダケ(笑顔)
。 」・本棚の、あいだから、キノコ?を
取りだした
これ↓
リュウ「はははっ!まるすけ、だって
(大笑)!」・本を見ている
スズメ「あんまり、おいしくない…。
」・オモロダケを食べながら言った
語り手「オモロダケは、キノコの
一種である。笑うことがあるため、
食べすぎには注意が必要なのだ。」
『山奥の村で…』
リュウ「スズメっち。明日は、オレが
先導していい?」・その方を見た
スズメ「いいよ。」・リュウに答えた
犬の声「あっ。きみたちも、ここに
泊まるんですか?実は、さっき風で
飛ばされまして…。」
リュウ「モグラ叩きがあるよ。ちょっと
やってかない?」・スズメに言った
スズメ「うん。えい!」・その場で、
コブシを振り上げた
「ガン!」
語り手「すぐ、うしろのリュウのアゴに
コブシが当たった。」