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わたしは学校が嫌い。大嫌い。
朝起きた時が一番最悪な気分。
憂鬱、その一言。
なんでそんなに嫌いかっていうと……。
勉強ができすぎちゃうから。
わたしが小学生の頃。
ある日の放課後、ランドセルを背負った時に腰のあたりで、ゴソッと何かが動くのを感じた。
（あれ……？なんだろう？）
変だなと思い、開けてみると
底の方に小さくて、赤っぽい物体が見えた。
よく見ると、手や足に見える棒が左右にたくさんついていて、それがわしゃわしゃと動いている。
それは……。ザリガニだった。
え、なんで………？
誰がこんなこと？
わたしの顔はみるみるうちにくしゃくしゃになっていき、
目からは大粒の雨がとめどなく溢れ出た。近くにいた友人たちの視線がわたしに注がれる。
（どうして？悲しいよ……それに……。何で誰も声をかけてくれないの？）
その想いが、その日のわたしの頭の中を占領し、意識をどん底まで誘い込んだ。
家に帰っても、しょんぼりが止まらない。顔全体からしんどいオーラを放つ。危うく涙がこぼれそうになるのを、必死でこらえた。
それに気づいた母親が、心配そうな顔で見つめてくる。娘がこんな顔をしていたら、心配にならないわけがない。
「なんかあった？」
「ううん、大丈夫」
この出来事があってから
わたしは
学校に行くのが怖くなってしまい、大嫌いになってしまった。これからずっとと思うと、恐ろしくて、震え上がりそうになった。
毎朝、起きると頭の上に石でも乗っかってるかのような感覚に陥る。
うまく眠れないためか、目の下には大きな、くま。
口角が下がり、身体には力が入らない。
やっとの思いでリビングまでの階段を下りる。
毎日、それが苦痛でならなかった。
怖い．逃げ出したい。
でも、逃げられない。
考えたって仕方のないことばかりが、頭に浮かんできた。
何か他の事を考えようとしても、そればかりが繰り返される。
そんなことばかりを考えていると、どんどん胸が苦しくなって胃がキリキリ痛み出した。
