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この世界には様々な種族がいる。
悪魔に魚人、もちろん人間だっている。
その中でも神に好かれているというのだろうか、選ばれし者はいる。
これは全ての種族に存在し、どのような能力かは様々だ。ただ、ひとつ共通点を上げるなら……この世界では能力者は異端だ。
それは、突然の事だった。
叔母「よく聞くのよ、メメントモリ。あなたの両親は事故にあって……」
両親が、亡くなった。
その後のことは全くと言っていいほど覚えていない。ショックだったのだろう、お葬式もでた……とは思うが誰が来たのかなどさっぱりだ。
そして今日は両親の一周忌。色んな人が集まるらしい。まぁたしかにうちの家は村の中でも裕福な方だし、両親は人望もあった。
「はい、はい…ありがとうございます。父と母がお世話になりました。」
人が来る度にこれだ。そろそろ人も少なくなってきたしいいだろう、人の相手は疲れる。それより私は外に出たかった。
(そろそろ出るか…)
「叔母さん、私少し疲れたので外で休んできますね」
「はいよ、ゆっくりしてきなさい」
(…やっぱり人が多い、本当にお父さんとお母さんは凄かったんだろうな。それに比べて私は…)
「おい……、はバレてないよな?」
外に出ようとしとき、なにやら個室から声が聞こえた。本当なら盗み聞きなど良くないのだが気になってしまったのだ。ほとんどの人はあっちの大きな場所にいるのに、何故ここにいるんだと。
「はい、それはもちろん…。人殺しがバレてしまっては私たちも終わりですからね」
「ハハハ、それもそうだな!いやぁあいつらがお人好しでよかったよ。村の金で悪さをするなど良くない!なんて言われたときはさすがの私でも焦ったがな 」
「さすが村長です。その後の対応で事故死に見せかけた殺害…、だれも気づきやしません」
………、嘘だ。
嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ……!
殺害?事故死?私の親の話だ。こいつらが、こいつらが私の親を…?
この日、歯車は回り出す。
「…母さん、父さん。私明日復讐することにしたんだ。終わったら私もそっちにいくから…待っててね」
あれから1年、私はこれでもかというほど準備をしてきた。学校はちゃんと行った、信頼を得た、徳を積んだ。私が何をしようと疑われることは無いんだ。全部、全部あいつらを殺すために…!
ガサッ
「!!…誰かいるの?」
…返事はない。まぁこの村も山にあるわけだし動物かなにかだろう…
め、めん……と
「?!、…もしかして、このお墓から…?」
今、たしかに呼ばれた。しかも声の方向はこのお墓。なんだ、何が起こって…
すると、急に視界が暗くなった。……と思ったら後ろから声がしたんだ。
『手伝ってやろうか?』
「、誰?」
『そんな警戒しないでよ〜。私はあなた従者、あなたが呼んだんだよ?』
「従者?呼んだ?そんなことした覚えは無いです、帰ってください」
なんだこいつ、気味が悪い。大きな鎌を持っていて、煙?で体があるのか分からない。
『あー…なるほどな。あなたは今無自覚に能力を発言させたってことだ。いいよ、説明してあげる。』
………能力、学校で習ったことだ。普通なら異端として蔑まされる、隠さなければ。と思うだろう。まぁ今の私にとってはとてもありがたいことなのだが。
「……分かりました。私が考えてる事は分かるのでしょう?なら、明日頼みますよ」
『はーい!じゃまた明日ね、ご主人』
あは、あはは!すごい、すごいよ!!
あいつらは怯えた顔をしてた。なんで分かったんだ、助けてくれ、金は出すと。
そんなことで私が動くとでも思ったのか、虫酸が走った。気持ち悪い、そう思った瞬間あの子が来てくれて、あいつらは一瞬で目の前から消えた。でも、それからは大変だった。
村長と秘書が消えたことで村中大騒ぎ。犯人探しが始まり、私も怪しまれた。私はそのとき、すごい楽しかった。だってやっと復讐できたから。だから、感情が昂って、気づけば周りは血の海。村なんて跡形も無かった。
「……あは、は…。これじゃお父さんとお母さんのように天国には行けないなぁ…」
『そうだな。というかこれからどうするんだ?』
「あー、自害しますよ?」
『は?!ちょっと待ってよ!あなあが死んだら私も死ぬんですよ?!』
「そんなことどうでもいいです。…あ、着きましたよ。ここから飛び降りるだけです。それじゃ、次はもっといいご主人に会うんですよ?」
こんな私に着いてこさせてごめんね、
??「……」
…?今一瞬人が見えた…?まぁ、いいか。どうせ私もすぐ死ぬでしょうし……
メメントモリ
能力:死霊使い(ネクロマンサー)
年齢:17