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『君』を思い出してみた。
はずなのに。
何故か思い出せない。
『君』を忘れる筈ないのに。
どんなに頑張っても思い出せなかった。
『君』は何だったのか。
自分なりに思い出そうと思い紙と筆を取り出し、筆を走らせた。
何度も何度も何度も描いたが納得のいくものはなかった。
積み重なる紙は今にも崩れそうだ。
何故『君』を 忘れてしまうのだろう。
そう問い続ける僕に返事は来ない。
ああ。なんて僕は屑な人間なんだろう!
大切だった人を忘れてしまうなんて。
もうすっかり使い果たした藍色の絵の具はまるで僕のよう。
ごめんなさい。どうかお許しを。