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(前回の続きです)
(よしっ早く過去を見なくちゃっ …あれ?過去ってどうやって見るのーー⁉)
大地は心の中で絶叫した。
「どうしようっ あっコンタは知ってる?」っとコンタを起こす。
コンタは意識を取り戻しながら言った。
「うぅ…過去を見るには…手を顔の前でボールを持つようにして、開くんだ。そして、ううぅ…酒呑童子と磯女の過去が知りたいと言って…」 っと言った。
慌てて大地がやると、手の虹色の光がシャボン玉のようになった。そこを覗くと…
子供の頃の酒呑童子と磯女が写っていた。
『うわあぁんっ お母ちゃんとお父ちゃんがいないよ~』 っと小さい酒呑童子。
『きっと捨てられたんだっ うちの時もそうだったよ!』 っという小さい磯女の吐き捨てたような声ー
それから酒呑童子は酒に溺れー磯女は悪口で相手を言い負かす魔物になっていったー。
この過去を見て、大地はとても心が苦しくなった。なぜなら、父と母が共働きで朝は大地が起きる前に会社に行き、夜は大地が寝た後に帰ってくる。学校のイベントでは会社で忙しく、おばあちゃんと彩しか来ないのだ。なので、父と母の顔すらまともに見たことがない。それが一生会えないなんて…
そう思うと、大地の胸ははちきれそうだった。
「今すぐ、アヤカシにしなくちゃ…‼」 するとコンタが、
「ううっ…過去、見終わった?」
「うんっ」
「それなら2人の心のこりを叫んで、2人にぶつけて…!」 少し考えて大地は、
「家族愛っ‼‼」
っとカいっぱい叫び、コンタと一緒に手の玉を魔物2人に投げつけた。
するとたくさんの光が病院全体を覆い、眩しくて、大地は気絶した…
今日はここまでです!次回は最終回なので、ぜひ見てください!(≧∇≦)