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「リリスどうした?!」
鼻水まじりに翡翠色の瞳から大粒の涙を出し泣きじゃくるリリス。
「…あーあ。」
「女の子を泣かせましたね。王子。」
「…ん?…俺!?」
リリスはひとしきり泣くと体勢を立て直しヴァイオレッタをビシッと指差した。
「…宣戦布告するッ!ヴァイオレッタ・レッド・ガーネット!!今日こそ決着をつけさせてもらうわ!」
「ふぇ!?ふぇええ!?…
…………えっ、えーっと、あなた誰ですの?」
緊迫した空気の糸が切れるように皆ズッコケる。
「この女やっぱ死刑!むっかつく!!処す!」
本人がピンときていないのに俺らに二人の過去を知る由も無く…。
ヴァイオレッタは副作用でよたよたしていて本調子が入っておらず、立てずにアヒル座りし、頬をほんのり赤らめたまんまポカンとリリスを見つめていた。
「がるる…。」
困った時に唸るのはヴァイオレッタの癖のようだ。今の色っぽい空気はあざとさも感じる。ちょっとかわいかった。
「…はぁっ……うっ………。」
突然ムイが苦しそうにしゃがみ込む。
「…ムイ、どうしたの。」
「…!…大丈夫です…。」
「さっき塗られた液体か?」
「平気です……っ。」
ムイは体に熱を持ち火照りだしているようだ。
「早く医務室に…」
ドカドカドカドカ!!!
地面全体が突然割れ、今度はムチ型の巨大な植物のツルが衝撃とともに蠢き飛び出す。
ヴァイオレッタめがけて襲い掛かってきた!
「争いは苦手ですの〜…。」
ーまずいことに、ヴァイオレッタは今アビリティが使えないよう俺が洗脳してある。この植物に毒がある可能性は高いが、今のヴァイオレッタはポイズンイーターがないので毒物さえ消化できないのだ。
「リュージ様の前で恥を晒して死になさーーーいッ!!」
「な、なんなんですの〜!?」
戦闘本能のまま、飛んだり跳ねたり俊敏にムチの攻撃をかわしていくヴァイオレッタ。本来ならふらふらしてマトモに立てる状況じゃないはずなんだが…。
「きゃぁ!?」
ーやばい!
そう思うより先にヴァイオレッタの腹部に鈍い音が決まってしまった…。
ー衝撃波でムイとカグヤが飛ばされそうになるも、カグヤはムイを抱いて飛び立ち、俺が出した翼の中に入ってきた。結界を張っていたので他のメイドは大丈夫そうだ。
四方八方からガレキが飛んでいる。
「ヴァイオレッタ!!」
「おいっ…リリス!やりすぎだ!」
盛大に砂埃があがり、目も眩む。
ムチが地面にめり込み、ヴァイオレッタの姿も下敷きのまま、ぺしゃんこになっちまった。
リリスは一つため息をつく。
「リュージ様、こんなのでヤツは死にません。」
「そうだとしてもなぁ…この植物はアビリティか?」
「はい。」
「なんで試験の時に交雑ドラグナーだと嘘をついた?」
「色々あるのです。」
「…リリスー………。はぁっ……はぁっ…国の財形物の破壊は重罪です……これ以上暴れてはーあなたの罪が重くなる…ばかり…ですよ……。」
「ムイ、無理すんな。(…熱が上がってきている)とりあえず治癒魔法をかける。メインの魔術じゃないからちーと遅いが……。」
「すいません……。」
「…あなたが色々秘密にしていることは知ってるよ。もうここまできたら取り返しはつかないけれど。」
「秘密?」
「ふーん。そうやって脅すんだ、カグヤ・ヒノモト。あなたリュージ様のボディガードメイドする前は何をしていたの?」
「…何。」
「カグヤは俺の幼馴染だよ。子供の頃から孤児院も一緒で、俺が1番信頼するパートナーだ。」
「本当に信頼できるパートナーですか?リュージ様。」
「ん?」
「この方のこと、あんまり信用しないほうがいいですわよ?リュージ様。私も国からすれば謀反者ですし。」
「………。」
「それはどういうーー」
「ぷっはーー!痛かったですの〜。」
「「「ヴァイオレッタ!!」」」
「まじかよ。無傷じゃねぇか…」
新しく給仕された服はすでにもうボロボロに裂け、ブラジャーやパンツ、が露出するほどバリバリになっているにもかかわらず、出血や骨折していそうな雰囲気もない…ただ煤けて汚れたヴァイオレッタが植物をどけて地面から這い出てきた。
「今よ!」
もたもたしているヴァイオレッタに、さっき俺たちに襲いかかってきたツルが地面からニョキニョキと現れ絡みついていった。
「ひぇっ!?次はな、なんなんですの?!く、くすぐったいい〜〜!」
ツルはヴァイオレッタの腕や太ももに絡みつきだした。
長さも弾力性もあるので、いくらヴァイオレッタの怪力があったとしてもガッチリ固定されてしまえば逃げられない。
一気に全身を縛られる。
「へ、へんなとこに入ってくるですの〜!?」
さっきのムイのように胸や下半身にツルがクネクネと巻き出した。ボロボロで露出したブラジャーをペロンと簡単に外すと、円を描くように両胸をくるくると一周するツル。
「ひゃぅっっ……!」
おいおい、このツルは催淫効果と相性が良すぎるぞ。ツルが陰部と擦れてすぐにヴァイオレッタの反応は飛び上がるほどだ。
ツルはお尻の方にも伸びていった。
「あっ……。」
ヴァイオレッタは赤面していた。前方から伸びてきた太めのツルはヴァイオレッタのパンツをこするように先を濡らしながら上下している。
「あっ………そこっ……そんな!とこ…。敏感なんです!ダメ……ダメです!……ダメだってばぁ〜〜〜!!!」
びゅるっ!!
植物は白濁液を出すのと同時にビクビクン!一時痙攣したかのように体を震わせたヴァイオレッタ。果てたかもしれない。
あれはさっきの毒物だ。ムイは体に塗られていたが、あれをもし直接口の中に摂取するのは危険だ。
「ヴァイオレッタ!」
「ふふっ!無様なヴァイオレッタ!みんなの前でイキ恥を晒せ!!!」
カグヤは俯いていた。
「カグヤ…?」
パンツが丸見えになるように触手がヴァイオレッタの足を開き、白濁の液体を飛ばしながらパンツを押すように、果てたばかりのヴァイオレッタの股間を何度も何度もグリグリしているツル。
「ひもっひぃっ……!これっ……なにぃ!?」
俺たちに見えるようにだんだん下に下がってくる。
「もっ……だめ………頭っ……まっしろ!おごっ!??」
まずい。
ヴァイオレッタの口の中にも触手は入っていく。口の中に毒物をぶちまけようとしている。
「ヴァイオレッタ!この液体は絶対飲み込んだらダメだ!」
「なっなんめれすかぁっ」
口の中をシゴくようにツルが上下していった。
「はっ……ぷっぁ……ごぷっ!おろっ…!」
両乳首は執拗に小さなツルが先をつまんだり弾いたり刺激を与えられ、細かいツルはどんどんパンツの中に伸びていった。
「とろけきって幸せな顔ね!まぁいいわ、そのまま逝きなさい!!」
「ダメです。」