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2024 9/7 12時21分 前半部分投稿
2024 9/7 12時57分 後半部分投稿
2024 9/7 13時24分 青白いスクリーン変更
2024 9/8 07時04分 松明消失
2024 9⁄11 07時20分 元3話地下世界、元4話構築を合体
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◆◇◆◇
こんなスパイ映画みたいなことするんだ、神様って、、、
ちょっと、いや結構驚きながら俺は溜息をついた。
「ずっとこんなどこかも分からない場所に突っ立っていたら何も起こらないもんな、、そろそろ動くか、、」
そういった俺は何も先が見えない暗闇に目を向けた。
あの中に突っ込めと?
無理だろ。怖すぎる。
だが、もう選択肢はこれしかない。
俺は前に手を伸ばした。先には空間があるようだった。
恐る恐る足も出してみる。
暗闇に向かって何かを掴むように手を伸ばしながら慎重に足を進めた。
そして少し前に進むと左手に冷たい岩壁の感触。
そこからは岩壁に沿って歩いていった。
それにしても、、
俺は真っ暗で何も見えない周囲を見渡した。
なんとなく勘づいてはいたが、やはりここは地下のようだった。
、、、地下、か。
食べるものも何も無い状態で、どうやって生き延びようか。
とりあえず進むか。
そしてどれくらい歩いただろうか、、
どこからか、騒音が聞こえてきた。
鉄と鉄がぶつかり合う音。
なにかの動物のような声。
そして時折聞こえる絶叫のような声。
何か起こっているのか、?
俺はその音が気になってその音が出ている場所へと向かった。
◆◇◆◇
なんなんだよ、これは、、、
俺の目の前では、緑色の肌をした俺の腰程の大きさしかない怪物と豚のような顔をした大きい怪物が戦っていた。
そしてその戦場の隅には、煌々と輝いている松明が何本もあった。
あの松明、欲しいな。
でも、この戦場の中に突っ込んでいったら普通に死ぬ気がする。
緑色の肌の生物の死体とかもめっちゃ転がってるし、、
でも、明かりがないとこの先正気を保てない気がする。
走って松明を掴んでそのまま走り去れば行けるか?
というかそれしかない。
俺は覚悟を決めて地面に無数に転がる松明のうちひとつ、1番長くて明るい光を放っている松明に向かって走り出した。
緑色の肌をした生物は俺のことに気づいて、訳の分からない言葉を叫びながら追いかけようとしてきたが、豚の顔をした怪物は俺に興味が無いようで、俺に気を取られている生物達を滅多切りにしていた。
怖い。
俺は怪物に切られた緑色の生物の血を全身に浴びながらも、なんとか無事に松明を拾い全速力でその戦場から逃げ出した。
◆◇◆◇
はぁ、はぁ、はぁ、、
肩で息をしながら後ろを見ても、追っ手はいなさそうだ。安心した。
この命懸けで手に入れた松明は、遠くまでしっかりと照らしてくれる。とても便利な、地球にあった松明よりも性能が明らかに良い松明だった。
いいものを手に入れた。
松明を片手で持ちながらほくほく顔で壁にもたれかかって休んでいると、不意に頭に女神が言っていたことを思い出した。
『そして最後の特典は、自身の構築です。
構築、と口に出して言えば1度限り、自身のステータスを編集することが出来ます。ただし、能力値や称号などは変えれません。』
、、やってみるか。
「構築」
【構築ヲ始メマスカ? Yes No】
お、なんか出てきた
空中に文字が浮かんでいる?すご。
文字に触ろうとしても手が貫通する、、
で、これどうやって先に進むんだ?
このYesとNoどっちかを押せばいいのか?
Yesを押してみる。
うおっ、なんかYesの感触がゴムみたいな変な感触なんだけど、、
【キャラクターメイキングヲ開始シマス。転送まで残り3秒、2秒、、】
え、転送!?どこに!?
【転送シマス】
オーマイガー。
次の瞬間、視界が青く染まり、足が地面から離れて身体が落ちていくような感覚に襲われた。
思わず目をつぶって身体を強ばらせると、、
【転送ガ完了シマシタ。】
あ、足が地面に着いた。
衝撃も何も無かった、、良かった。
こんな所で落下死で人生終了とか嫌だからな。
胸を撫で下ろした俺が顔を上げると、
そこは真っ白な空間だった。
壁は見えない。天上も見えない。でも、空が白い。床も、白い。
あれ、松明がない。
あれだけ苦労して取ったのに、、
壁はどんなに目を凝らしても見えない。
とても広い空間だということが分かる。
そして俺の目の前には同じく真っ白の椅子が、、
座れ、ってことか。
少し怖いが、座ってみるか。
俺がその白い椅子に腰を下ろすと、その瞬間、目の前に文字が浮かび上がった。
【キャラクターメイキングヲ開始シマス】
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