テラーノベル
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「今から行くね」
と、LINEを入れてからもう数十分。お見舞いに行ける日は、必ず連絡を入れる。
LINEを入れてすぐ乗ったタクシーは、もうすぐで病院に到着する。
けど、俺は今、気が気じゃない。なぜかって?
「既読つかないんだけど、、、」
そう、基本的にすぐ既読がついて返信まで返してくれるらんが、今日は既読すらつけてくれない。
そんな日は、たまにある。そうゆうときは、病室に入るのに少し覚悟がいる。
「今日はどっちだろ、、、」
検査や治療で疲れきって寝てた、ってだけの日はいいけど、、、
携帯なんか触ってられないくらい大きく体調を崩している、なんてこともあるから。既読がつくまでは本当に気が気じゃない。ずっとスマホの画面と睨めっこしてる。
「お兄さん、着きましたよ」
「あ、ありがとうございます!」
運転手さんに声をかけられて慌ててお金を払ってタクシーを降りる。
既読はまだついてない。
「行くかぁ」
覚悟を決めて病院に足を踏み入れる。
「どうぞ〜」
「914号室の山田らんのお見舞いに来ました」
「ではこちらに記入お願いします」
いつも通り、名前と関係性を記入して、受付の方から許可証を貰って入院病棟に向かう。
大丈夫かな、、、心臓がうるさいくらいバクバク言ってる。
「、、、よし。行こう」
エレベーターで9階まで上がってきて、エレベーターの扉が開くと同時に大きく深呼吸をする。
部屋までの距離がやけに遠く感じる。
ーーコンコンコン
「らん?入るよ?」
返事はないけど、ゴソッて動く音がした。
病室の扉を開ける。らんがクルッと寝返りをうったところだった。
「あ〜良かったぁ」
部屋に一歩入って、扉を閉めた瞬間力が抜けて、へたり込む。
「ん、、、ん゛ん、、、ん?元貴?」
「らん〜!」
目を覚ましたらんが僕を見る。ヨタヨタと立ち上がって、らんに抱きつく。
「もぉ〜どうしたの?」
「だってらん、返事してくれないんだもん。僕すっごく心配だったんだからね?」
「ごめんね。寝てただけだよ。検査があったから疲れちゃって」
良かった〜今日は寝てただけだった。安心して、さっきよりギュッとらんを抱きしめる。
らんが「ちょっと、苦しいんだけど」とかなんとか言ってるけど、それぐらい心配だったんだもん!
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