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瑞希 流星♟也中
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ユイ
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九斗
「…って言うわけなんだ」
俺は優に未来のことを教えている。
「ヴォルトゥンは北海道地方で、俺と同盟を結んでいて、良好だった」
「俺が死んだあとは分からないが、ヴォルトゥンのトップは俺と仲が良く、かなり良い奴だった」
「まぁ、互いに歳も近く、性別も同じだったから、その分気があったんだろう」
「ヴォルトゥンのトップはあんまり戦争は好まず、遠征もほぼ行かなかった」
「まぁ、あいつは面倒臭がり屋だったし、動きたくなかったんだろう」
「だけど防衛は何十回もしている」
「ロシアが何十回も攻めてきたからな」
「俺も何回か援軍へ行ったが、特に何もせずに終わった」
「普通にあの男は普通に強い。」
「俺たちが今いる関東地方はファウォホディ」
「正味、ファウォホディは派閥の中で1番腐っていた」
「非能力者を隔離し、奴隷、実験体…様々な非道な事をしていた」
「更に、女子供問わず無差別に殺していった」
「ファウォホディの方針は終わっている」
「殺すのが正しい、そう考えているサイコキラーだったからな。」
「俺の派閥、ドーハスはそんな事はしなかった」
「女子供を殺す、なんて落ちぶれた事はしない」
「自分で言うのもなんだが、ドーハスが1番優しい派閥だった」
「ドーハスは東北地方、俺のいた派閥だ」
「後ろがヴォルトゥンだったお陰で、ファウォホディとの戦いに集中できて楽だった。」
「中部地方はツェベトェイ」
「ここの派閥のトップとは1度だけ会ったことがある」
「ここのトップはかなり温厚で、黒い噂は一切聞かない、それに気さくで話しやすかった。」
「近畿地方はカチャタ」
「ここは…なんか、動物大好き派閥だ」
「動物を無下に扱わなければ基本優しい」
「それに、トップはかなり冷静な人らしい」
「そこそこ強いらしいから敵には回したくないな。」
「中国地方はドユュシュ」
「ここはバリバリの武闘派で戦闘狂が多い派閥」
「でも、ファウォホディみたいに無差別に殺しはしない」
「しかも、ドユュシュのトップが一人でドーハスの本拠地に来た時は焦った」
「いきなりやってきて、タイマン張れって」
「普通に厄介だった、まぁ俺が勝ったけどな」
「本物の脳筋って感じの奴だ」
「四国地方はなんて言えばいいか…消えた」
「いつ消えたのかは分からないが、能力地震後の に初めて確認した時にはもう無かった」
「派閥が存在していたのかすらも分からない。」
「九州地方はクウォマラベナカ」
「ここの派閥は攻めることが出来ない」
「めっちゃデカくて固いバリアに勢力圏が囲まれていて、壊すのがムズい」
「だけど、この派閥はなんも来ないから、どの派閥もほっといてる。」
「沖縄地方はスタビリタ」
「正直、この派閥はかなり危険だ、兵士一人一人の実力が高い」
「オマケに幹部連中もクソ強い」
「俺でもトップに勝てるか怪しい」
「それぐらい強い派閥なんだ。」
…と言った事を優に話した
「優、昨日も話したけど、殺し合いで躊躇しちゃダメだよ」
「やらなかったらやり返されちゃうからな。」
優
「…なぁ、九斗」
「せめてズボン履いてくれよ…」
「パ、パンツがさ、ずっと見えてんの…」
「恥ずかしくないのか?」
九斗
「まぁまぁ、別に俺は恥ずかしくないから」
「優だけだぞ?」
「パンツ見られて恥ずかしくないって思うのは」
「それに、昨日も言ったけど、優は俺の初めt…」
優
「だから知らねぇし俺がそんなことするわけねぇッ!!」
「いい加減にしてくれ!ご飯抜きにするぞ!」
九斗
「それはダメだ」
「俺は優のご飯無しでは生きれない体になっちまったんだ」
「後、体の関係も」
優
「ッ…バーカ!もう二度とご飯作んねぇから!」
「そのまま飢えちまえ!露出狂がよ!」
「バカバカバカバーカ!」
優
「…武器って、何を買うん?」
九斗
「ナイフしかないだろ」
俺が今持っているのは果物ナイフだ
はっきり言うと切れ味が悪い
人を刺したり、傷付けるためではなく、果物の皮を剥いたりする為に作られたナイフだ
だからあまり戦闘には向かない
優
「ナイフとかダメだろ…銃刀法違反だぞ」
九斗
「優がそれを言うのか?」
「俺と初めて会った時は日本刀で斬りかかってきたくせに」
優
「え…?す、すまん 」
九斗
「てか、後ちょっとで能力地震なんだから」
「気を引き締めてよ」
「いつでも俺が守れる訳じゃないからな」
優
「俺にはできないよ…人を殺すなんて想像するだけで怖い」
九斗
俺も最初はこんな感じだったっけ…
人を殺したら人じゃなくなる、なんて考えてたなぁ
でも、結局は綺麗事に過ぎない、生きていくうちにそんな事は何の役にも立たない
…まず優の考えを正さないと
「優、真剣に聞いてくれ」
「そんな綺麗事は、戦場だと意味が無い」
「人間だって生きるために豚や牛を殺して生きている」
「その殺す対象が人ってだけだ」
優
「で、でもさ、九斗はあっちで沢山人を殺したから慣れてるだけだよ」
「今は普通の人間なんだよ」
九斗
「確かに俺はあっちで沢山殺した」
「優が正常で、俺が異常」
「確かに優が正しいよ」
「だけどな、その甘さで大切なものが消え去っていくんだよ」
「今の優にこんな事を言うのは酷だけど、甘さは捨てろ、余計な事も考えるな」
「生きるためなら他人を利用して裏切って、誰かを犠牲にして生きろ」
「俺とあっちの優はそうやって生きてきた」
優
「…無理だよ、そんなの」(涙を流す)
九斗
「無理じゃない、やるんだよ」
「俺だってやりたくなかった、だけど、やる時は必ず来る」
「俺達はそういう運命なんだ」
「ほら、泣いてないで行くぞ」
…ごめん、優
でも、こういう事を言わないとあの 世界じゃ生きれなくなる
九斗
「いい加減機嫌直してよ〜」
あの後、店でサバイバルナイフを5個買った
そして、切れ味を良くするためにナイフを研いでいる最中だ
優
「別に機嫌悪くない」
「…だけど」
「本当に俺は人を殺せるのかって」
九斗
「俺だってそんなじゃんじゃん殺してる訳じゃないぞ?」
「降りかかる火の粉を払ってるだけ」
優
「それでも、俺はその人の人生を奪うんだぞ?」
「その人には家族や友人がいるかもしれないのに」
九斗
「じゃ、優は殺されてもいいわけ?」
優
「そ、それは」
九斗
「頑張って生きようぜ」
「優なら出来るさ」
「…大丈夫、もし危なくなっても 俺が助けるから」
「はい、優」
「これが命を守ってくれる武器だよ」
(ナイフを渡す)
そう言って俺は優にさっきまで研いでいたナイフを渡した
優
「これで…人を……」
九斗
「使い方は、早く深く」
「急所は難しいからあんまり狙わなくてもいい」
「大振りは絶対ダメ、隙がありすぎてカウンターを食らう」
「コンパクトに速く深く斬って刺す」
「口でやっても分からんだろうし、実際にやろうぜ」
優
「ダ、ダメだよ…」
「九斗が怪我する」
九斗
「へぇ〜?そんなに自信があるんですな〜?」
「ほな、外で練習するぞ」
随分と舐められたもんだ、素人のナイフが俺に当たる可能性は0に近しい
九斗
「それじゃ、優」
「どっからでも斬りかかって来ていいぞ」
俺達は誰も使っていない廃墟ビルで訓練する事にした
東京だと何かと人目について通報されるかもしれない
だから誰も来なさそうな廃墟ビルを選んだのだ
優
「もうどうなっても知らんわ…!」
九斗
「家から出る前に言っただろ、大振りはダメって〜」
優
「で、でも、九斗に当たるかもだし」
九斗
「あのさ〜、素人のナイフが俺に当たるわけ無いんだよ」
「本気で来い、じゃないと本当に死ぬぞ?」
そう言って、優へと間合いを詰める
優
「ちょ、危な…」
(九斗が優を蹴る)
「グフッ」
「…おい、マジかよ」
「本当に蹴るとかどういう神経してるんだよ!」
九斗
「男同士の戦いだから問題ナッシング☆」
[キラーン]
優
「…[キラーン]じゃねぇんだよッ!」
「俺を怒らせたな!?」
「もう容赦しないからなぁぁ!」
九斗
やっと本気になったか
優は俺との間合いを走って詰めて来た
「ほれほれほれぇい、全然当たってないぞ」
優
「なんで当たんねぇんだよ…ッチ」
九斗
「もっと相手の動きを見ろ、観察しろ」
「更に相手の癖や動きを全て予測しろ」
優
「そんなこと言ったって…俺は初心者だから無理だよ」
(九斗が優の武器を落とす)
「うわッ」
「…武器落とすのはセコいって」
九斗
「さっきも言っただろ、大振りはダメって」
俺は優が振りかざしたナイフを避け、チョップでナイフを落とした
「今からお手本を見せるから見てて」
そう言ってポケットからゴム製のナイフを出す
「本気で来て」
「…いや、殺す気で」
優
「…死んでも文句言うなよ」
九斗
「また脇空いてる、しっかり脇締めて」
「もっとコンパクトに、こんな感じで」
優
「ちょちょちょ!来んな! 」
「ってか熱!?」
九斗
「こーら、慌てないで俺の動きをちゃんと見ろ」
「それにこれゴム製だから大丈夫だよ」
「もう1回行くぞ」
優
…相手の動きをちゃんと見ないと
それで動きを予測する、ナイフはコンパクトに脇を締める
「…できた、全部避けれた」
九斗
「はい、今日はここまで」
「凄いな、こんな早く出来るとは思わなかった」
優
「ねぇねぇ、見た?」
「今のイケてたくない?全部避けたよ?」
九斗
「こらっ!慢心してはいけまてん!」
「まだまだ序の口だからな?これからだから」
「家に戻ってから、ナイフの斬り方と刺し方、
防御の仕方を教えるから」
優
「え〜だる…」
九斗
「文句言わないの」
「生きる為に身につけないと後々面倒だよ」
「後9日しかないから」
優
「は〜い…」
優
「なんか改めて九斗の凄さがわかった」
「だって全然本気じゃなかっただろ?」
九斗
「本気でやってたら、1秒で首チョンパだよ?」
優
「それは嘘だろ」
九斗
「いやいや、それくらいじゃないとあの世界では生き残れないぞ」
裏切りなんてされた事もあるし、した事もある
卑怯な手なんて使わないとやってられない
だが、どんな卑怯な手を使っても最終的には生きているやつが勝ちだ
「向こうの優は何やってるかなぁ」
優
「俺と九斗ってどれくらい一緒にいたの?」
九斗
「う〜ん、能力地震が起きて数日くらいかなぁ」
「いきなり日本刀で襲われた時はマジで肝が冷えた」
「ははははは☆」
「…本当に懐かしいな」
「ごめんな、優…先に死んで」
優
「え?今生きてるじゃん」
九斗
「うん、そうだな」
あっちの…俺が居た世界の優は、復讐に走ったと思う
何年も一緒にいたからわかる
本当にごめんな…約束守れなくて
「5年くらいは一緒にいたなぁ」
優
「結構長いな、それってほぼ家族じゃん」
九斗
「同一人物だからか、同じこと言うな」
優
「もっと俺に色々な事教えてくれよ」
「そしたら、俺も九斗みたいに強くなれるかな」
九斗
「それは厳しいと思うぞ?」
優
「え…。」
???
「は?知らねぇ男が来たから攫えなかった?」
「だったらそいつごと攫えや、ッチ」
「テメェらそんなことも出来へんのか?」
「…まぁいい、20人や」
「どうせ格闘技かなんかを少しかじってる程度やろ」
「大人の力を思い知らせろ、念の為チャカも持ってけ」
「ええな?くれぐれもマル暴には見つかんなや?」
「次失敗してみぃや?首はないと思え」
「ガキに腰巻いて逃げた腰抜け共が」
「これだから半グレは嫌なんや」
「ッチ、ホンマにつっかえねぇな。」
【次回へ続く】