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#雑談
虚。
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#イラスト
Amado@低浮上
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#ロシアメ
K
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米視点
遅刻ギリギリで走ってきた足は、まだ朝だというのにどっと疲れている。廊下を叩く革靴の音が、不規則に響く。
埃っぽいアウターを手で少し叩くと、埃が周囲にキラキラと舞っては冷たい風に吹かれて見えなくなった。 窓からは、 日差しが一番照りつく季節も終わり、北風に主役を奪われないよう必死に燃えているような太陽が廊下を照らしている。
狭い部屋の前で足を止めた。…狭いが、日当たりが良くてサボるにはちょうどいい場所なのだ。
ドアに手を掛けて、一足踏み入れる。
『…っ、?』
日「あっ、アメリカさん!探しましたよ 、ドイツさんが見当たらなくてっ…!?」
ソファーの端の方に、ちょこんと佇む俺のジャケット…を羽織ったサスペンダーから目を離せない。
日「なんだ…!全く、探したんですよドイツさん、」
『…寝てる、のか?』
眼鏡も掛けたまま丸くなっている姿は、いつもの動き回っているこいつとは全く対照的で。
シャツ越しの腕の細さ、目の下の隈。…まじまじと見つめていると、普段は気にならなかったことがどんどん心配を増していく。
日「寝ているようですね。…起こしますか?」
『…寝かせておこうぜ』
日「ですね。…でも、このままじゃ風邪引いちゃうかもしれません、」
『…仮眠室まで運ぶか』
座っている状態で持ち上げるとなると、横抱きが妥当だろう。 膝裏に右手、ソファーと背中の隙間に左手を入れて、ひょい、と持ち上げる。
『軽っ、…熱いな』
数秒持っていると、体の熱が腕にじんわりと伝わってきた。持っている側としては温かいが、本人は相当苦しいのではないか。
そして軽い。細いとは思っていたが、身構えていたよりもずっと軽い。内臓が数個無いと言っても信じるくらいの重量に、こっちが不安になる。
日「どっ、どうしましょう…?」
『落ち着けって。…寝息は安定してる』
腕の中の無防備な姿を俺の胸に引き寄せる。とりあえず、今寝ているのだったらそのまま寝かせておくのが一番だと思う。
あたふたとしている日本を横目に、日当たりの良い部屋を出た。
日「皆さんお揃いのようで…」
仮眠室は、サボりに最適なスポットらしい。…意図せず、この空間にG7が揃ってしまった。
先程までザワザワとしていた空間が、急に静かになる。
仏「その…腕の中のは何…?」
『Germany兼病人、だな』
端の方のベットに置いて、取った眼鏡を俺のシャツのポケットに挿す。
伊「静かだったら可愛いのにね、どいちゅ」
俺のジャケットを掴んでいるドイツの細い指は、意地でもそれを離してくれない。と言うよりも…
『無理やり奪えるわけないだろ…』
厚手の毛布を1枚掛けて、血色が良すぎる頬に触れてみる。
…やっぱり熱い。
日「早退、させますか 」
『だな、』
加「迎えに来てもらった方がいいよね」
英「…誰か、ドイツの親族の連絡先とか持ってないんですかね?」
伊「ioのパパを挟んだら出来るかも」
日「私も、父上経由でしたら…」
仏「いっその事、ドイツに連絡してもらうとか…起こしてさ」
正直、それが一番正確で早いのは分かっていた。
『…お前はこいつを起こす事に罪悪感を感じないのか?』
仏「まあ、別に…」
日「…そもそもの話ですが、私達が電話しろと言ったところで彼は素直に従わないのでは無いでしょうか」
英「間違いないですね」
伊「ほんっとうに仕方のないやつなんね…」
仏「素直に甘えとけばいいのに、可愛くない奴だよ全く…」
加「逆にドイツさんがいない方が意外と話まとまったり…ね」
目の前で寝ているのにボロクソ言われているのがあまりにも不憫に思えて、毛布を掛け直したついで頭をぽんぽんと撫でた。
独「ん、…?」
『あ゙』
目をぱちくりとさせて、辺りを見回しているようだが一向に目は合いそうに無い。赤い頬と潤んだ瞳が何処か綺麗で、掛ける言葉が見当たらなかった。
日「…体調はどうですか?」
伊「…だっ、大丈夫…?痛いとことかある?」
脳内での処理が追いついていないのか、こてんと首を傾げては俺のジャケットを握りしめる。
…。
加「わっ、まだ起き上がっちゃ駄目だよ…!」
英「そうです。大人しく早退しましょうね、…ドイツ君?」
仏「まったく、一応ドイツは病人なんだよ…?ブリカス野郎」
伊「どいちゅが熱出したの絶対英仏のせいでしょ…」
ドイツが起きたからなのかは知らないが、時間が経てば結局いつものG7に戻ってしまう。欧州の言い合いに、あたふたしているその他州。そしてそれを落ち着かせる俺。
いつもの流れに何だか安心して、もう少しで正気を取り戻せそうだった。
日「…今朝ドイツさんを探し回っていた時、イタリアさんのデスクに置かれた書類を見つけたんです。期限が昨日までだった上に、筆跡がドイツさんのものだったので気になって勝手ながら拝見させていただきました。…すみません。
中身を見た時、ドイツさんはマメな人だなぁ、ぐらいにしか思いませんでした。でも今思えばあれって一晩で、しかも一人でこなせる量じゃないなって… 」
独「…ここは、?」
結局誰に止められることもなく起き上がれてしまったようだった。右手で左の二の腕をぎゅっ、と掴んで俯いている姿が苦しそうで、咄嗟に体を支える。
英「仮眠室、ですね。…まだ寝てなきゃ駄目です」
仏「そうだよ、病人は素直に大人しくしてて!」
加「寒いようだったらもっと毛布あるよ、」
日「解熱剤であれば持っているので…私ので良ければ」
伊「…完治したらioのこと殴っていいから、今は寝てほしいんね」
ぼーっと眠そうな顔からして、きっとこちらの言葉を理解していないのだろう。寒そうにに見えたので、とりあえず俺のジャケットを肩に掛ける。
独「…愛されるって、こんな感じなのかな」
滅多に動かない表情筋が、久しぶりに機能していた瞬間だった。
『Sorry、日本。ナチの野郎が来る前に俺を殴ってくれ』
日「その考えが自分だけだと思わないでください。この中の全員が罪悪感を感じていますし、そっ、その…多少、庇護欲も…ね」
加「そう、皆そんなもんだよ…」
仏「にしても、ドイツがあんな表情できるとは知らなかったなぁ…。誰だって悲しそうに微笑まれたら庇護欲どころの騒ぎじゃないよ…!!」
英「あの後寝落ちするのとか本当確信犯ですよね…」
伊「…あんな天使にioを殴らせる訳にはいかないんね」
とりあえず、俺のジャケットはあいつに譲ることにした。
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