タミカネ
ド捏造
本誌ネタバレあり
ちょっとおかしい部分あるかも
カネダ視点
それでも良い方はどうぞ
ジリリリリリ……ジリリリリリ
「……電話出なきゃ」
ジリリ
カチャ
「もしもし」
『あー、もしもしカネダ?』
「うん、、どうしたの?」
「今日もクラブ休む?」
『うん…ごめん全然調子が出なくて…』
「…大丈夫だよ」
「誰でもあんな事あったら行きたくなくなるし」
『カネダは行ってるのか?』
「うん一応」
「僕までいなくなったらひかりクラブじゃなくなっちゃうし」
『そっか…』
「そんな悲しい声で言わないでよ」
『ごめんごめん』
「…」
『…明日には顔出せると思うからよ』
『気をつけろよ』
「うん、、タミヤ君も」
『じゃ』
「うん」
チン……
タミヤ君がクラブに顔を出さなくなってから3日
学校でもあまり会う機会が少なくこうして会話ができるのは電話だけだった
「会いたいなぁ… 」
ダフもタミヤ君もいなくなってここ最近時間がとても遅く感じた
戻りたい
あの平和だった頃に
まだ3人のものだった頃のひかりクラブに
「…やば時間だ」
僕はそそくさにクラブへ行く準備を済ませ家を後にした
ギィ……
ボロボロに錆びた鉄のドアを開け中に入ろうとした途端
グイッ
「…ぅわッ、!!」
後ろから強く引っ張られ体勢を崩した
「いてて……」
「え…ジャイボ?」
「そーだよ!きゃはっ」
「…なんで引っ張ったの?」
「んー…少し話があって!」
「話、?」
「うん!こっち来て 」
「ちょ、!」
僕は半ば強引に奥の方へと引っ張られ裏路地のような場所に放り投げられた
「い、痛いよ、!」
「……」
「…は、話って何」
「…」
「黙ってないで」
「きゃは」
「話なんてあるわけないじゃん」
「!?」
プスッ
「はっ…?!」
「ちょっ…何打った…の…」
フラッ
「あ、れ……」
おかしい
手足に力が入らない
喋ることができない
身体の自由が効かない
「それ筋弛緩剤打ったんだよ」
「はっ…はっ……、」
「きゃはっ 」
「なにそれって感じの顔だね!」
「全身の筋肉ユルユルにしたんだよ!」
「はぁっ…、はっ…、…」
「致死量打ったからもうすぐ死ぬだろうけど」
「……はっ……はっ…」
「…じゃまた後で来るから」
待って
いかないで
怖い
僕まだ死にたくない
助けて
誰か
誰か
……………
タミヤ君
〚誰だ!!これは一体誰の仕業なのだ!?〛
〚どこだ……ドライカネダはどこだ!!〛
〚探して来るから待ってて〛
嫌だ…来ないで…来ないでよジャイボ
「迎えに来たよ…きゃはっ」
あぁ…僕死ぬんだな
「ゼラ!!カネダのやつ逃げてた」
「これをやったのは君かね?」
違う僕じゃない
そんな硬いチェスの駒、僕は折れない
でも口から出る声は全く声にならなくて
情けない息を出すだけで何も喋れない
「なるほど…分かった」
分かってくれた?僕じゃないって?
そんなあるはずもない期待を込めたけど
「ライチ!カネダを処刑せよ!!」
ゴン…ゴン…
僕らの手で作ったライチがゆっくりとこちらへ来たと思えば僕の体は持ち上げられあり得ない方向へと折られていた
「ああぁあああぁぁあぁああ!!!」
痛い
痛い
痛 い
苦しい
怖い
死にたくない
助けて
誰か
見てるみんなは助けてくれない
唖然とした表情で見てるだけ
どうしてあの時ダフやタミヤ君を庇えなかったんだろう
そしたらきっと僕はどっちみち処刑されてたけど
こんな形じゃなかったはずなのに
ごめんダフ
ごめんタミヤ君…
どうしよう
もう痛みも何も感じない
さっきの電話で言っとけばよかった
なんで僕っていつもこうなんだろ
ごめんタミヤ君
僕先に逝っちゃうや
君には直接言えなかったけど
僕タミヤくんのことが世界で一番
大好きだったよ
「タミヤ……く」
禍々しい音と共に僕の視界は真っ黒になった
「カネダ…今頃何してんだろ」
いかがだったでしょうか
個人的には長すぎたなって思います
タミカネ少ないから増えて欲しい…
2025年にある新舞台のチケット抽選したんですけど見事外れました
悲しい
次はタミヤ視点出します
ではでは
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