コメント
1件
素敵なストーリーありがとうございます…(т-т)尊すぎますね…(⑉• •⑉)
「…ん、…」
今日は休日…なはずなのに何故かついてたアラームで起きてしまった、消したはずなのに、どうしてだろうと思っているとアラームが止まり2度寝しようとするも再び携帯が振動する
仕方なく手に取り見てみると「冬弥」という、現在自身が片想いをしている最愛の相棒からの連絡だった。
直ぐに既読をつけるのは気持ちが悪いか、等と色々考えて未読無視をした。
5分程経ってそろそろ頃合いだろうか、そう思い連絡を確認すると
「すまない、今から電話出来るだろうか?」
とのこと、随分と急だな。
何か合ったのかと思い返す言葉を選ぶ
選んだ結果は
「大丈夫、おれから掛ける」
という平凡な回答だった、此方は5分程待たせたのに直ぐに既読がつく、嬉しさと緊張が混じるも相棒からの連絡を待つ
「わかった、ありがとう。」
そう返された事を確認すると内心ドキドキと緊張をしながらも電話を掛けてみる
「…もしもし、聞こえるか?」
「ん、聞こえてる、急にどうした?」
変わらない相棒の声に少し安心しては返事をする、少し雑音が聞こえるが今は外なのだろうか、まあそんなことはどうでもいい、その返事と同時に何か用があるのかと問い掛けてみた
「いや…それが、特に用は無いんだが、彰人の声を聞きたくなってしまった。
…迷惑だっただろうか、?」
予想外の回答に声が出なかった。
嬉しい、可愛い、色んな感情が飛び交う中相棒が照れているのか、それとも緊張なのか、声を少し震わせながらそう聞いてくる
「…そ、そーか、いや、迷惑とかではねーけど、」
むしろ嬉しいし、等という本心は隠してそう返答する。
少し気まずい空気になってしまった、そう思って居ると相棒が
「クリスマスイブ!…一緒に、過ごせないだろうか、?」
急な提案に少し驚く、相棒からの誘い、断る訳が無い。
むしろ自分から誘おうとしていた、けど可愛らしい相棒へ悪戯をしたくなってしまった
「…あー、わり、イブは予定あって…」
と嘘を述べる、さて、相棒の反応はどうだろうか。
内心わくわくとしながら相棒の返答を待つ
「そう…か、分かった、急にすまない。」
悲しそうにそう伝える相棒を思わず撫でたくなってしまう。
もう少し悪戯をしたい気持ちもあるが本当のことを伝えよう、そう思い返答をしようと口を開ける
「ふは、嘘だよ。
イブは予定空いてるし、そもそもオレから誘うつもりだったから空けといたし。」
と笑いながら伝える、怒られてしまうだろうか、それとも照れるか。
何方にせよ可愛いとしか思わないな、そう思っていると相棒から返事が返ってくる
「…喜んだ方がいいのか怒った方がいいのかが分からない…意地悪をしないでくれ、」
その返答は正に可愛いそのもの、本当ならこのまま好きって愛を伝えたいし、会いに行って抱きついてやりたい、そんな気持ちを抑えて相棒へ返答を
「悪かったって、笑
とりあえず、どこ行きたいとか考えるか?」
笑いながら心の篭っていない謝罪をしながらもどこへ行こうかと計画を考える。
考えていると相棒が口を開いた
「それが、俺が1ヶ月程前から既に行きたいところを考えていて…あ、もちろん彰人が行きたいところがあるのなら別だが…」
等と述べる相棒、本人は気づいていないというか、気にしていないのだろうが1ヶ月も前からオレとクリスマスイブを過ごすことを考えていたのか、と嬉しくなりながらも返答をする
「ん、オレは特にねーし、冬弥の行きたいとこ行きたいから教えて。」
冷静を装うも素っ気なかっただろうか、そんな風に内心緊張をしている、
「なら、明日の放課後とか予定が空いていれば色々聞きたい、!」
嬉しそうな声に此方も嬉しくなってくる。
声には出さないが可愛いな、等と考えながらも予定あったかと考える
「…確かな大丈夫はず、冬弥の為なら別に別のことはドタキャンしてでも断るし。」
無意識に恥ずかしいことを言ってしまってハッとする、まあ良い意味でも悪い意味でも鈍感な相棒には気付かれないだろうけど、今回は助かったな、なんて思う
「え、…ぁ、そ、そうか、…」
少し動揺した様子を見せると声を小さくしてそういう、どうしたのか。
そう心配をしては先程の発言を思い出して咄嗟に
「…あ、わ、悪い…!特に深い意味はねえし相棒だからってだけだから気にすんな、!」
と弁解の言葉が出てしまった。
よくよく考えてみたらこの言葉で自分が相棒のことをどうとも思っていないと言っている様なものだ。
「そ、そう…だよな、よかった、」
そう言う相棒が悲しそうに感じたのは気の所為か?
気の所為じゃない気がする、もしかして、いや、勘違いだったら恥ずかしいし、そもそも良かった、って…頭を混乱させて黙り込んでしまったオレに相棒が話しかけて来る
「…彰人?大丈夫か?先程から何か悩んでいる様だが…」
オレを心配する相棒は愛らしい、一生別の恋には移れないだろう、それなら当たって砕けろ精神で告白をするか?いや、それなら相棒とこれからも共に過ごして行きたい。
「…いや、なんも、」
少し考えた末、オレは相棒とこれからも一生を過ごすことを選んだ。
そもそもこんなに最高な相棒と組めているだけで幸福なのに、オレが欲張りすぎた結果がこれだ。
「それなら良いんだが、彰人、無理はしないでくれ、」
「ん、サンキュな。」
心配する相棒へそう礼を伝えて、そろそろ2度寝をしようかと考えていると再び相棒が口を開く
「彰人、今日は用事とか、無かったよな確か、」
唐突に聞かれて少し驚くも今日は特にそれらしい予定は無いし、
「ん、おう、絵名さえ急に頼んで来なければ特にねーけど、どーした?」
もしかしたら会えるのではないか、なんて淡い期待を抱きながらもそう返してみる、するとドアを叩く音が聞こえる
「ちょっと彰人!あんた出てきて!」
「ん、ちょっと待ってろとーや、」
急に姉から呼ばれる、もしかしたら会えたかもしれないのに、なんて思いながら先に姉のいるドアを開ける
「んだよ、今冬弥と電話中だったんだけど、」
「いーから来て!早く!」
あからさまに嫌そうな顔をして要件を聞くと急に姉に腕を引っ張られる
「は、はあ!?ちょ、わかった行くから引っ張んなって、!」
驚きながらも大人しく姉へついて行く
すると玄関まで連れてこられた、なんだ、外へ用事があるのか?等と疑問を浮かべていると
「玄関、開けてみて」
急に姉がピタ、と止まったかと思えばそう言われる
「はあ?んでオレが…っては、!?」
愚痴を零しながらも開けてみるとまさかの人物、相棒が立っていた
暫く立ち尽くしていると姉が口を開く
「はい、さっさと靴履いて行って!」
そう言われて靴と一緒に外へ追い出される、許さねえ、なんなんだアイツ、等と考えていると今度は相棒が口を開いた
「彰人、急に済まないな」
「あ、いや、別にいーけど、…なんで冬弥がここに、??」
色々と言いたいことはあるが真っ先にそう聞いた、
「彰人と、会って話したいことが合って…迷惑だっただろうか、」
少し申し訳なさそうにそう伝える相棒がとても愛らしく見える、迷惑なわけが無い、が相棒、想いを寄せている相手へ寝起きの姿を晒してしまったことが心残りだ、相棒がこれくらいで引く訳も無いことは分かっているが常に格好いい自分で居たかったから、なんで色々と考えながらも
「いや、別に迷惑では無いけど…話したいことって?」
「その、ここではあまり…少し公園に移動しないか?」
相棒を辞める、って言うのは流石にクリスマスの約束をした時点で無いだろうが、悪い報告かもしれない、そう思い緊張混じりに返事をして、公園へ移動をする
「よし、ここへ座ろう、」
公園に着けば、相棒が指した近くのベンチへ腰をかける、ここへ来るまでは何度も会話を交わしたが相棒の話したい事が気になる、何も頭に入って来なかった
「そんで、話したいことって?」
真っ先に出た言葉がこれ、少し感じが悪かったかもしれない、そう反省をしながらも相棒からの返答を待つ
「嗚呼、えっと、彰人、俺達が出会ってから、色々合ったよな。
俺達が喧嘩をした日も合って、その度に俺は彰人が居ないと駄目だなって思ったんだ」
何かと思えば急に前の話をし始める相棒に少し驚く
相棒な素直な言葉、聞けて嬉しいはずなのに、オレの劣情のせいでこのまま抱いてしまいたいとまで思ってしまう、そんなオレを他所に相棒は続けてオレ達の話を続ける
「それで、なんだが、彰人…さっき言った通り俺は彰人が居ないとだめだめで、きっと彰人に出会って無かったら永遠にクラシックに悩まされていたと思う、」
急にかしこまる相棒にオレまで更に緊張をしてきた、ドキドキと鼓動を高鳴らせながら相槌を打つ、
「だから、彰人。
俺は彰人と、これからもずっと一緒に居たい、彰人の優しい所や努力家な所、俺の為に色々尽くしてくれる所、全てが好きだ、こんな俺で良ければ、付き合って欲しい、」
「…はっ、?」
予想外の言葉に咄嗟に声が出てしまった、冬弥もオレのことが好き?
そんなの有り得ない事実だと思っていた、もしかしたら夢なのか?等と頭を混乱させて相棒の顔をチラ見してみる、すると相棒の顔はとても赤くなっていて、我慢が出来なかった
「冬弥、」
そう相棒の名前を呼んでは抱き着き口が触れるだけの口付けを贈る、離れて相棒の顔を伺うととても驚いた様な顔をしていた、その上顔をこの上ないくらい真っ赤にさせて顔をバッと逸らす
「あ…彰人、それ、は…どう捉えるのが、正解なんだ…、」
顔を逸らしても耳や首まで赤くして声を震わせてそう聞いてくる相棒が愛おしい、
「逆に、ここまでして、ごめんなさいって振ると思う?」
何だか自分が凄いことをしてしまった事実に少し恥ずかしくて此方も目を逸らしながらもそう聞いてみる、
「つ、つまり、それって、!?」
「そ、こちらこそ、よろしくってこと、」
少し照れ臭くなりながらもそう伝える、
「あ、ありがとう彰人、!こんな俺だが、よろしく頼む、」
可愛い、嬉しい、等と色んな感情が飛び交う中、そう嬉しそうに微笑んで礼を言う恋人を永遠に大切にしたいと思った。