「ほら、涼太…お水」
やっと帰って来た部屋の中で、ソファーに座らせた宮舘に水を差し出す
「ん…飲む」
それを、一気に飲み干して…一息ついて眠そうにしている
「涼太眠いの?そのままだと気持ち悪いだろうし…シャワーだけでも浴びて来たら?」
「ん…そうする」
大人しく宮舘が浴室に消え、渡辺もやっと部屋着に着替えて寛いでいた
「翔太、シャワーお先にいただきました」
先程よりも酔いが覚めた宮舘が、お泊まり用にいつも常備してあるパジャマを着て…髪を拭きながら姿を現した
「それじゃ、もう寝る?」
渡辺の言葉に、まだ完全に酔いが覚めきっていない宮舘は…しばらく何か考えた後
渡辺に向かって、歩いて来た
「ん?何?何か用事?」
「………」
突然の事に不思議に思って声を掛けるが、宮舘は黙ったまま自分の服を脱ぎ出した
「えっ…涼太?」
その身体は、鍛えられていて美しい…
熱い胸板、割れた腹筋、先程あの店で押し倒された時も…1人では抵抗する事も出来なかった
「翔太…寝よ」
ようやく意味を理解した渡辺が、動揺して逃げようとするが…すぐに腕を掴まれ阻止された…
「翔太、しよ…」
いつもなら、こういう場合…先に渡辺の服を脱がせて来る宮舘が、今夜は上半身裸で迫って来て…その迫力が半端ない
「んっ…」
キスをされて、舌を差し込む…
宮舘の息は先程まで飲んていたせいか、アルコールの香りがして
酒の弱い渡辺は、それだけでもう酔ってしまいそうな気がしていた
「涼太…駄目っ…俺、まだシャワー浴びてない…」
少々潔癖気味な渡辺は、本気で宮舘に抵抗するが…1人では、到底敵う訳もなく
「涼太、やだぁ…」
宮舘は、首筋に舌を滑らせ舐め始める
その手は器用に着ている服をたくし上げて、素肌にスエット状態の渡辺は…すぐに肌を露出させた
「涼太、お願い…止まってよ…」
渡辺の声が聞こえていないのか、胸の蕾を丹念に舐め…そこに吸い付き痕を残す
「嫌だ。嫌だって…………………ん、涼太?」
それでも【嫌だ】と伝えていると、急に宮舘の動きが止まり…不思議に思って声を掛ける
「スゥ…スゥ…」
宮舘の寝息が聞こえ
どうやら渡辺の腹の上で、胸板を枕がわりに寝てしまったらしい…
人肌が気持ち良いらしく、安らかに眠るその寝顔に…癒されはするが上に乗られて動けない
だとすると、ここまでの行為は本能なのか…宮舘のオスの本能に感服しながら
「とりあえず、お前は早くそこを退け〜!!」
渡辺が大きな声で、そう叫んだ
コメント
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可愛かった〜!❤️ありがとうございます😊