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【第29話・覚醒②】
勝利を確信した莉乃はびーちゃんを見つめていた。
「ただでさえ鮮度がない餌だもんね。血までなかったら美味しくないよね。でも残さずに全部食べてくれたら嬉しいな」
びーちゃんの口角が鋭角に上がり、夜空に浮かぶ上を向いた赤黒い三日月みたいだった。
『びりりりりりりぃぃぃ!!!』
両前脚の鉤爪が全て剥き出しになった。
ナイフとフォークを擦りつけた時のような金属音が鳴った。
「もう!びーちゃんお行儀悪いんだから!」
莉乃は嬉しさを隠せなかった。
大沼が後ろにひっくり返り、後ろ向きの四つん這いのまま後退していた。
大沼の股間からキレの悪い小便が垂れ続けた。
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