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いつだったか
最後に貴方と目を合わせたのは
いつからだったか
貴方が俺のことを避けていたのは
元からだったか
貴方が俺を信頼してなかったのは
、、、教えてください
相棒と言ってくれたのは嘘だったんですか?
貴方は本当に敵だったんですか?
俺たちを裏切ったんですか?
寒い寒い冬の日
彼が裏切ったのもこれぐらいの寒さの時
何度、願ったろう
『あの時に戻れたら』と
、、、なんて、ありえないことを考えて
何故か俺は彼と同じ立場になっている
俺は、裏切った、、、
本当に?
だって、俺にそんな覚えは無い
寒さに足が悴んで感覚がない
あの日と同じくらいの寒さ
きっと彼処は暖かいんでしょう
本当に、暖かかった
戻らない日々を思い出す
思い出す日々の中に、必ず貴方はいる
体力も無く、世界が霞み始めた
あぁ、もう死ぬんかな
なんて、らしくないこと考えて
いよいよ、足も動かなくなってきて
その場に倒れ込んだ
不幸中の幸いか、地面は雪で覆われており、大したダメージにはならなかった
この世に思い残した事は無い、、、
いや、貴方だけが気がかりやな
遅く遅く進む時間の中で、そんなことを考えた
段々と、目の前が暗くなる
貴方に生きてて欲しいと願うのは、俺の願望
もし、神様がいるのなら教えて欲しい
「、、、彼は、生きていますか?」