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海月の夜

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海月の夜

2 - 第2話百合子の遺体か

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2025年02月19日

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鑑識が遺体をパシャパシャと撮った。

「被害者は後頭部を強く凶器で殴られてますね。」

「探そうまだあるかもしれない。」二人は森林を進みながら凶器を探したしかし見つからなかった。

「篠山さんみつかりませんねぇ。」

「犯人はどっかに処分したんだろ。」悟はタバコを吸いながらボヤいた。

「百合子の母親に確認してもらった方がいいですかねこの遺体。」

「呼んでこい。」幸村は百合子の母親雅代を呼びに行った。

「いいえ百合子ではありません。」

「えっ?」悟はしかめた顔した。

「百合子のお友達です…。」

「そうですか。」幸村は頭をかいた。

「名前は確か桃子ちゃんだったような。」

「名字は分かりますか?」悟はタバコの火を消しながら尋問した。

「奥方だったと思います。」

「警部の娘さんが…。」幸村は木に手をつきながらため息をついた。

「もしもし警部娘さんの遺体が見つかりました。」悟は奥方に電話をした。奥方は息を切らしながら走ってきた。

「も、桃子…。」

「桃子さんは後頭部を打たれて死亡してます。」悟は冷静を装っるが額に汗が滲みでていた。

「凶器は見つかったのか!?」

「見つかっていません。」幸村は青白い顔で報告した。

「桃子さんは行方知らずの百合子と親友関係でした。」悟の言葉に奥方は驚いた。

「そうか…。」

「警部ご存知なかったのですか?」悟は鋭い眼光で問いた。

「桃子は何も言わなかった…。」奥方は唇をガタガタさせて小声で言った。

「警部ショックかも知れませんが気を張って下さい。」

「娘を亡くした親の気持ちなんてお前らには分からないだろ。」幸村の慰めが効かなったのか奥方はフラフラと歩気出した。

「お前今のは…。」

「すみません。」悟は幸村を諭した。

「警部が知らないなんて不自然だと思わないか。」

「桃子さんとは上手くいってなかったのかも。」悟は幸村の手を掴んで 「今夜俺の家にこい。」と耳元で囁いた。

「は、はい。」幸村は少し緊張しながら返事した。

夜になりインターホンが鳴った。

「入れ。」

「お邪魔します。」幸村はオドオドしながら悟の家にあがった。

「桃子が死亡した時刻を確認するぞ。」

「百合子が失踪したと通報が来たのが夕方の4時頃ですから。」

幸村が時刻を読み上げた瞬間悟は幸村を押し倒した。

「な、何ですか!」

「凶器は木だ犯人は桃子を押し倒し殺した。」悟は少し引く色気づいた声で言った。

「だから凶器が見つからなかったのか…。」幸村は納得するかのように頷いた。

「明日警部に報告するぞ。」悟は机を叩いて意気込んだ。





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