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悟は奥方の部屋のドアをノックした。「入れ。」
「桃子さんは木に後頭部を殴られていた為凶器が見つからなかったんです。」奥方の唇が真っ青になっていた。
「警部本当に桃子さんの親友が百合子だったことは知らなかったんですか?」
「桃子とは会話がなかったからな。」隣に居た幸村がメモをとった。
「どれぐらい話してなかったんですか?」
「俺が警部になった頃からだ。」
「成程つまり昇進したのがきっかけで。」奥方は頷いた。
「俺がまだ警部補だった頃はそれなりに家族サービスをしていたよでも…。」
「警部桃子さんのアルバムありますか?」奥方は引き出しから桃子の写真を出して悟に渡した。
「桃子が4歳の頃の写真だまるで天使のような子だだった…。」
「篠山さん雅代に聞き込みしません?」幸村は悟に囁いた。
「そうだな。」二人は雅代の自宅に向かった。
「刑事さん何の用ですか?」
「百合子さんと桃子さんの接点についてお聞きしたいのですが。」雅代は二人を家に上がらせた。
「百合子は桃子さんとは入学した時から仲良くしてました。」
「桃子さんの父親はうちの警部でして…。」幸村は恐る恐る口を開い。
「そうなんですね百合子からは桃子さんの父親のことは聞かされてなかったので。」
悟はタバコに火をつけた。
「桃子さんは父親の存在を伏せていたと。」
「桃子さんの母親の話は聞いてましたが父親ことはさっぱり。」幸村は前のめりになりながら
「桃子さんの母親について詳しく聞かせてください!」と言った。
「確か元売春婦だったと聞きましたそれよりも百合子は見つかったんですか。」
「いいえまだ何とも…。」悟はタバコを携帯灰皿に押し付けながら深刻な顔で答えた。
「篠山さん警部奥さんのこと言ってませんでしたよね。」
「刑事が売春婦と結婚してたなんて言える筈がないからな。」
二人は再び奥方の部屋を訪れた。
「今度は何だ。」
「警部奥様について聞かせてください。」悟の目は真剣だった。
「あれは寒い時期でね売春組織を摘発してた時それは美しい女性が居てね保護をしてるうちにお互い惹かれあってね。」
「桃子さんがそれを知ったのは?」幸村は様子を伺いながら尋問した。
「桃子が16の頃だ。」奥方は両手で顔を隠して答えた。泣くのを我慢するかのように。