テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
配信後
『うわ、莉犬風邪治ったのかよ』
『莉犬がいない方が面白い』
エゴサしてたら…、そんなコメントを見つけた
うるさい。
耳を塞いでも聴こえてくる。
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい
「ひゅっ…、かひゅっ」
息ができない。
息って、どうやって吸うんだっけ。
「はぁっ、くるしっひゅーっ、たす、かひゅっ、け…、」
意識が遠くなる。
「莉犬?莉犬!」
誰かが呼んでいる
俺はその声の持ち主を確かめることも叶わず、意識を手放した。
「莉犬!起きた。大丈夫?」
また、迷惑かけちゃった…?
『居なくなればいいのに』
「…!ごめんなさいっ、はぁっ、ひゅーっ」
「莉犬、落ち着いて!吸って、吐いてだよ」
ごめんなさい…、ごめんなさい…
「ふぅーっ、ひゅっ、はぁーっ、」
「そうそう。呼吸整ってきた。大丈夫。何か嫌なことあった?」
「アンチが…、いらないって、」
「莉犬のことを?」
俺が頷くと、
「よし、そのアンチボコしに行こう。」
「待ってジェルくん早まらないで!」
「元気出たなら大丈夫だよ。誰も莉犬のこといらないなんて思わないから」
「少なくともメンバーは。だから、大丈夫。」
「ありがとう…っ」
涙が溢れてきてしまった。
また迷惑かけるかも。
「辛かったよな。もう大丈夫やから」
俺は涙が枯れるまで泣いていた。
next♡300以上
ぐっばぁい
コメント
2件
とっても上手です! 続き楽しみにしてます!