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※Attention※
こちらnmmn作品となっております。
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界隈のルールを守ってお読みください。
srngで死ネタ
任務中にskngが死んでしまう話です
血の表現あり
文章能力の欠片もない、駄文
配信追えてないので口調迷子
全てのものと無関係、捏造
以下の内容を把握できた方はお進みください。
深夜二時。世の中の人間は寝静まった時間帯。薄暗い空間にキーボードを打つ音が響く。
「セラ夫。そちらの方はどうですか。此方のデータの抜き取りはもうそろそろ終わりそうです。元の計画通りUSBを引き抜いたら撤退するので良いですか?」
「うん、それでいいよ、こっちも大体のやつは制圧できてるし。」
データが完全に移行されたのを確認し、USBを引き抜く。任務完了。あとは撤退するのみだ。
閉じていた扉に手を掛ける___反対側からドアに触れたような感覚。ドアから距離を取り、拳銃を構える。
扉が開いた瞬間、弾丸が頰を掠る。頬をあたたかく赤黒い液体が伝う。隙を狙いこちらも相手の急所に弾丸を撃ち込む。
相手は避けるすべもなく呆気なく縮こまっていった。
「今頃来たのですか?もう遅いですよ。タイミングが悪かったですね。」
相手が意識を失う寸前、嘲笑するようにそう呟く。
「…勝て、たと、思、う、なよ…」
どういうことだろうか。次の瞬間、腕と腹あたりに鋭い痛みを感じた。
「…っ…!?」
理解が追いつかなかった。冷静になることなんてなれず、暫く脳内は疑問符で埋め尽くされる。その後、落ち着いて思考すれば答えは明白だった。
私が撃ったその時、あいつも撃ったのだろう。元から私を道連れにする前提で。
腕と腹からは赤黒い液体がとめどなく外に流れ出す。嗚呼、あたたかいな、なんて呑気なことを考える。足抜けしたにも関わらずあの頃の癖が残ってるなんて自分でも滑稽に思う。あの頃の私は血を出すことに躊躇いがなかったっけ。
___この出血量だとおそらく手当てしたところで死ぬだろう。運が良ければ生き残れるかな、なんて淡い希望を抱きながら意識が遠のいていくのを感じた。
____________________
…嫌な予感がする。通信機が切れたときに確かに聞こえた銃声。凪ちゃんのもとに取り逃がした人間が向かったのだろう。早く凪ちゃんのところまで向かわなければ。今出せる最大限の力で地面を蹴った。
少し開いている扉。間違いなく凪ちゃんが居るところ。部屋の中を確認する。
「…!?」
部屋の中には銃で急所を狙われ倒れている男と凪ちゃん。すぐに駆けつける。
凪ちゃんは腹と腕を撃たれ大量出血している。このままでは命が危うい。凪ちゃんを抱えてでもこの場を後にしなければ。
抱きかかえた凪ちゃんは、まだ心音と脈が感じられる。良かった、まだ生きてる。
「凪ちゃん、凪ちゃん…アキラ!!!」
そう呼びかけると凪ちゃんは僅かに反応を示した。目元がピクリと動き、紫陽花色の瞳かこちらを覗き込む。
「凪ちゃん!」
「…せら、夫…私は……おそ、らく、死ぬ…でしょう。」
「…そんな事言わないでよ、今から手当てしたら、」
「私を…お、いて、逃げて、くだ…さい。」
「なんで…俺にはそんな事できない!」
「とう、に、死ぬ…覚、悟なんて…でき、てました、から……そん、な、悲しそう、な顔、する、なよ、お前、の、綺麗な、顔、が、台無し、だぞ」
凪ちゃんに言われて気づいた。視界がぼやけて、目から流れ落ちるあたたかい液体。頬を伝って、やがて彼の頬に零れ落ちる。
「…お前、だけ、でも、幸、せに、生きて…くだ、さ、い……大好きですよ、」
紫陽花はそう言って微笑む。彼の瞳からも涙が流れていた。彼の体がどんどん冷えていくのを感じる。紫陽花色はだんだんと瞼を伏せていって、やがて完全に閉じてしまった。部屋の中の空気よりも冷えてしまった彼の肉体は、もう動かなかった。
_____________________
あれから、一体何日経っただろうか。
薄暗い部屋の中、ふとそう思う。
凪ちゃんが死んでから事務所は一回も開けていない。奏斗や雲雀、マネージャーから連絡が来るのがうざったくて、スマホの電源も切った。今はただ、凪ちゃんと2人きりになりたかった。
「ねぇ凪ちゃん、俺のこと好き?」
あの時、俺は凪ちゃんの遺体を持ち帰ってきた。君をおいていくなんて俺には出来ないから。
俺の問いかけに凪ちゃんは返答してくれない。
またあの時みたいに手を差し伸べてよ。
またあの時みたいに俺に話しかけてよ。
またあの時みたいに俺を紫陽花色の瞳で見つめてよ。
またあの時みたいに低く落ち着く声で話しかけてよ。
またあの時みたいに俺に微笑んでよ。
そんなこと想っても何も変わらないのは解ってる。あの頃の君は俺のもとには帰ってこない。
君はさ、俺に幸せに生きろなんて言ったけどさ、君のいない世界でどう幸せに生きればいいの?俺には凪ちゃんしかいないのにさ。あの時、足抜けを手伝ったときから俺は君に添い遂げるって決めたのに。
冷えた頬に触れる。包み込むように触っても君はあの時みたいに頬は赤らめなかった。
ズボンに仕込んであったナイフを取り出す。部屋の中は暗いのにそれだけは鋭く先端から輝きを放っているように見えた。
首元にそれを当てる。今の俺にはその冷たさが心地よく感じられた。首から少しあたたかいものが垂れているのが分かる。
凪ちゃんを力一杯に抱きしめる。君の口にそっと口づけをした。
死ぬときは一緒だよ。
「来世は一緒に幸せになろう、アキラ」
ナイフを持った手を思いっきりスライドさせた。
さようなら、大っ嫌いな世界。
さようなら、凪ちゃんがいないこんな世界。
じゃあね。