テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#幽霊
凛道桜嵐 新
193
#日常
がくじゅつてき・あかげ
22,155
わーい
41
485
まだまだ地道に高い声を練習している。だいぶ女声に近い声が出せるようになってきた。千歳に、今度高千穂先生に話を聞きに行こうと思う、とを話すと、千歳は言った。
『もうお前が直接話していいんじゃないか?』
「俺の高い声、女声に聞こえる?」
『女装してその声なら上等だ』
「そっかあ、じゃあそうしようかな」
そう言う訳で、俺は南さんに連絡して相談し、高千穂先生との面談は承諾された。近い内に日取りを取るそうだ。
夜、千歳のスマホがいきなり鳴り、千歳は『何だ何だ』と通話に出た。
『あっ緑さん!? えっ何事もないけど……あ、うん、スピーカーにする』
千歳が『お前も聞いてほしいって』と手招きするので俺は席を立って千歳のそばに行った。
スマホから緑さんの声がした。
「大丈夫ですか、そっち何事もありません!?」
「何事もありませんが、そちらに何事か?」
「いきなり和束ハルの気配が見つかるようになったんです」
「え!?」
『え!?』
和束ハル、あんなにあちこち襲っててでも全く気配がない、と言われてたのに!?
『えっと、じゃあ和束ハルのこと追いかけられるのか?』
千歳が聞いたが「それはまだ難しいかも……」と言われた。
「今探し回ってる最中だけど、あちこちに反応ありすぎて逆にわからないのよ……今言えるのは、襲われたところは続々と気配がでてるってだけ」
『なんでそんないきなり?』
「分からないけど……嫌な予感はしてるのよね。和束ハル、もう隠れる必要はない、くらいに思ってるかもと思って……」
「…………」
和束ハルが隠れずに行動している、それはつまり生半可な対抗策じゃ止められやしないと思っているということ。
こんな時は、俺は狐のお宿に隠れていたほうがいいのでは、という気持ちがよぎった。けれど、宇迦之御魂神様の言葉を思うと、今こそ出ていくべきときなのかもしれない。
俺は緑さんにそのことを伝え、南さんに高千穂先生と面談したいと言って了承をもらったことを伝えた。緑さんは「わかりました、なるべく早くしましょう」と力強く答え、高千穂との面談予定はかなり迅速に取ることになった。
コメント
1件
もう第654話か〜!すごい長編だね、よくここまで続いてるの尊敬するよ😭💕 今回の話、ついに和束ハルの気配が見つかり始めたってところがめっちゃ気になる展開!今まで隠れまくってたのに、急に「隠れる必要ない」って思われてる可能性…嫌な予感しかしないよ😨 でも主人公が「今こそ出ていくべきとき」って決断したの、すごく勇気もらえた!宇迦之御魂神様の言葉をちゃんと覚えてて行動に移すところ、推せる✨ 高千穂先生との面談、どうなるんだろう…続きが気になって仕方ないよ〜!🌸