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「きんとき、なんかいつもと違う」
帰宅して早々、シャークんに指摘される。
少し戸惑うも、返事をする。
「そんなことないよ」
焦りながらもコートをハンガーに掛ける。
「…匂いでわかるんだからな?」
シャークんはきんときに近付き、首元を嗅いでくる。
「…バレた?」
バレてしまった。中々鋭いシャークん。
「なにしてたんだよ」
浮気でも疑っているのだろうか。
疑いをかけるような声だ。
「はい、これ」
後ろに隠していた紙袋をシャークんに差し出す。
シャークんは驚きながらも受け取り、中を見る。
「え…これ…香水?」
入っていたのは香水だった。
シンプルだがどこか甘い雰囲気を彷彿させるパッケージ。
「シャークんに合うの、探してた」
シャークんの頭を撫でながら、ほんのり手首に残るテスターの匂いを噛み締める。