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10徹ってやばくねw
化粧ってすごぉい(ᐛ )
スマイル視点
カタカタカタカタカ… カリカリカリカリ…
疲れた……それでも溜まっている書類はまだまだある最近U国の動きがおかしかったので向こうの情報を集めていて、こちらの仕事に手を付けられなかった
今日で四徹目そろそろ隈も目立ってきたこれがあいつらに見つかると厄介なんだよな
ふと目についたのは棚の一番上に置いてあった白い直方体の箱…中身は確か……
やはり……
"化粧道具"
白尾国に移るため、城を出る時にお母様に「向こうでも化粧はちゃんとするのよ」と言われて渡された物
ここに来るまで、城では必ず化粧をするようにとお母様からキツく言われていて、化粧は自室以外では常にしていた
まぁ、ここに来てからはそんな面倒な事はやめたんだがな
でも、これなら目の下の隈は隠せるありがと、お母様……
まず、影の一番濃い所にパールのコントロールカラーを使用し、目の周りにはコンシーラーをのせる
これだけ!
目の下の隈は綺麗に隠れ、徹夜をした人には全く見えない
br「スマイル〜?朝ごはんだよ〜?」
扉の向こうからBroooockの声が聞こえる時計を見ればもう7時、いつの間に一晩経ったのだろうか
sm「おう、今行く」
化粧道具を片付け、Broooockの元へ向かう
br「お、よく寝れたみたいだね、顔色が良く なってる」
sm「そうか?」
br「うん」
食堂に着き、朝食を食べる
na「あ、スマイルさぁ?この間U国について 調べてもらったじゃん?」
嫌な予感がする……
sm「ああ、怪しいとこ」
na「あの国M国と謎の取り引きしてるみたい だから念の為M国についても調べといて くれる?」
はいー仕事増えたぁーーー
sm「ん、わかった…急ぎか?」
na「出来れば急ぎで、後お前書類遅れてるか らちゃんと提出しろよ?」
sm「んー」
どんどん仕事が増やされる、徹夜したら怒るくせに……
ブツブツと文句を言いながら自室ではなく情報管理室へと向かう
先は長そうだ……
Broooock視点
br「ねぇねぇ?最近スマイル変だと思わな い?」
na「わかる、気持ち悪いぐらいに顔色良くな ってる」
kr「けど元気ってわけでは無いんだよな」
br「絶対またなんか隠してるよ」
スマイル視点
隈を隠してあれから5日、今日で十徹目バレてはいないがそろそろ疲れてきた…終わらせても終わらせてもNakamuに書類を増やされる自分はサボるくせに……
気付けば夜の8時をまわっていたため、"きりやんに怒られるな〜"と思いながら食堂へ向かう10徹の俺に走る元気などもう無い食堂までの階段を降りていくフラっとする感覚を最後に俺は意識を手放した
きんとき視点
br「スマイル遅イィ〜〜」
kr「もう片付け決定だな」
いつまで経っても来ないスマイルに痺れを切らしたBroooockとスマイルに片付けを任せようとするきりやん
"誰か呼んで来て〜"と話していると
A「きんとき様ァーー」
俺が育てている軍医見習士官の1人が大声で俺の名前を呼びながら物凄いスピードでやって来た。
kn「おおぉ、何何?どうかした?」
A「ハァ、ハァ、きゅ、急患です……」
……急患?
kn「マジ?ごめん、ちょっと行って来るわ、 スマイル来たら先食べてて」
na「了解、行ってらっしゃい」
A「いや……今回は皆さん全員の方がよろし いかと……」
kn「?、なんで?」
なぜか全員行く事をすすめてくる見習士官
A「その、今回の急患…スマイル様です…」
全「は?」
何してんだアイツ…遅いと思ったら……
kn「とりあえず、走りながら状況説明してく れる?」
A「はい、えっと…階段から転落し、角にあ った鎧が持っていたハルバードに右の頭部 を打って、大量出血……あっ、ここです ね」
そう言って見習士官が指さした先にカーペットに滲んでいる大量の赤黒い血そこから医務室に向かって続いているストレッチャーのキャスターの跡
kn「よし、急ごう。」
医務室に着き、処置をしていた見習士官に状況を聞く
kn「どんな感じ?」 B「止血は完了致しました。輸血は今してい ます」
kn「わかった、ありがと、後は俺がやるか ら」
ベッドに横たわるスマイルの前に立つ頭に包帯を巻く
今はこれしかする事は無い後はスマイルの意識が戻ってからの話だ
カルテを作っていると後ろからギシギシと音がなる
後ろを見ればゆっくりと起き上がってくるスマイル頭の包帯に手を添えて溜息をついているおい、それは自業自得だぞ
kn「スマイルおはよー」
sm「ん、」
スマイルに声をかける
br「スマイル起きたの?」
遠くの方からBroooockの声が聞こえ、みんながこっちにやって来る
kn「じゃあ診察するね」
sm「ん、」
頭を打つと意識がおかしくなったり、手足の動きが少なくなったりするため、そういった症状が無いか確認する
kn「貴方の名前はなんですか?」
sm「スマイル」
kn「ここは何処?」
sm「白尾国」
kn「俺の名前は?」
sm「きんとき」
だるそ〜に答えるスマイル一応ちゃんとした診察なんでもうちょっとシャキッとして貰えませんかね?
kn「なんで自分が今こうなったか分かる?」
sm「……階段から…落ちた?」
そこまで覚えてるなら問題ない
kn「手ぐーぱー出来る?」
sm「ん、」グーパーグーパー
kn「足ブラブラ出来る?」
sm「…」ブーラブーラ
ついに声を発するのも面倒くさくなったのか
kn「おけ、じゃあCT撮ろ」
sm「えぇ〜」
kr「自業自得だろ」
kn「内出血とか慢性硬膜下血腫とかが無いか 確認するだけだから」
sm「んー」
CT室に移り、スマイルに金属製のボタンとバッチが付いているジャケットは脱いでもらい、ベルトも外してもらう
両腕を挙げ、仰向けで横になってるスマイルをガラス越しに見ながら脳の断層撮影をする
kn「うん、問題ないね」
na「よかったー」
br「カーペット見たら殺人現場みたいになっ てたから心配したんだよ?」
sm「悪い…めま……なんでもない。」
kr「…今"目眩"って言おうとした?」
sm「いや?違うよ…?」
na「スマイルが嘘ついてる時の特徴ですね」
kn「…白状しろ……」
周りのみんなが怯えているああ…きっとまた黒い笑顔してんだろうな…俺……
sm「分かった、分かったから…」
kn「じゃあ言えよ」
sm「えっと…十徹しました……」
全-sm「は?」
小さな声で目を逸らしながらとんでもない事を言うスマイル
みんなの目の色は恐く俺と一緒
kr「にしては顔色良すぎないか?」
sm「それは…ちがうじゃん……」
kn「何?まだ隠し事するつもり?絞められた いの?」
sm「白状します……」
sm「えっと、俺の部屋の机の上に白い箱があ るから、持ってきて……」
すぐにシャークんに持ってきてもらう
その箱を受け取るスマイルはなぜか恥ずかしそうで顔が赤いその理由はすぐに判明したその箱の中身はなんと化粧道具スマイルはその中から謎の液体を取り出した
水が欲しいと言うので洗面器に水を入れ、スマイルが座っているベッドのサイドテーブルに置いてやった
スマイルは謎の液体を手に出し、くるくると目の下を中心に顔に馴染ませている
洗面器の水で顔をすすぎ、タオルで水を拭くと、スマイルの目の下にはひどい隈
全-sm「あー!!!!」
そこからはもう十徹に対して5人からの長いお説教、スマイルが化粧をしていた事に対してのイジり、
kr「スマイルさんお化粧ですかぁ↑↑?」
sm「うるせ……///」
br「あれ〜?照れスマですかぁ?」
sm「照れてねぇし!……///」
kn「じゃあなんでこんなにほっぺが赤いのか なぁ?」ツンツン
スマイルの赤くなってる頬を人差し指でツンツンとつつく
sm「ば、馬鹿…やめろ……///」
こんなのが3日ぐらい続いた
END