スマイル視点
俺にはワイテルズのメンバーにすら教えてない秘密があるただこの秘密を言えば嫌われるかもしれないから言わない昔住んでいた村の人達にこの事を言ったら悪者扱いされた俺は村の人達が好きだったのに……
どんな秘密かというと、俺の父親は人間と狼男のハーフ、そして母親は吸血鬼と人間のハーフつまり俺の体には人間と狼男と吸血鬼の特徴が入り混じっている
普段は人間の体だが、満月を見ると吸血鬼と狼男の混ざったような姿になるそして十字架を見ることが出来なかったり、ニンニクを口にすることも出来なかったり、吸血鬼の弱点は一応持っている
だから満月の日は窓のカーテンを閉めて、部屋に籠り、教会にも行ったことが無く、ニンニクも食べた事がない、きりやんには食べると気持ち悪くなると言って料理には入れてもらわないようにしているだが人間も混ざっているため、血を飲まなくても生きてはいけるし、吸血鬼の弱点で死ぬ訳では無い少しの間気を失うだけ日光にも当たる事が出来る吸血鬼と狼男の姿になっても人間に害を与えることも無い
でもこんな事がバレたら、あんな姿が見られたら、また嫌われてしまうだろう……
Broooock視点
2021年9月21日
今日は十五夜〜〜!!和風の文化のイベントはあまりこの国ではやらなかったから、やってみよう!ということで、ずっと前からNakamuとお月見を計画してて、今日は全員引っ張って城の一番上からお月見をする事になってる今日食堂でその事をメンバーに伝えて了解を得る
〜食堂にて〜
br「ふぇ、へぇ、ほんふぁほうひいひほ?」(ねぇ、ねぇ、今夜お月見しよ?)
kr「食べながら喋るな」
sha「お月見かぁ、俺はいけるぞ」
シャークんGET
kn「お前今ので分かったの?」
sha「おう」
kn「なんで?」
kr「俺もまぁ行けるよ」
やんさんGET じゅんちょー
kn「俺も行ける」
きんさんもGETこれはもう全員行けるっしょ
sm「俺はいい」
全員-sm「え?」
全員賛成かと思いきやスマイルだけ行かないと言ってきた
na「なんで?」
sm「え?……行きたくないから……」
na「だからなんで行きたくないの?って聞い てるの」
sm「……さ…寒いし、そんな高いとこ登って 落ちたらどうするんだよ…」
kn「いやまだ寒くないし、落ちてもシャーク んとBroooockが落下速度より速く受けと めに行くと思うよ」
sha「おう」
sm「で、でも!俺は行かない!!」
そう言って食堂を出て行こうとするスマイル
みんなの顔を見れば、どうやら僕と同じ事を考えているみたい
僕達はスマイルに向かって走って行った
全員-sm「スマーイル!!!!」
sm「おわっ!!」
スマイルを抱きかかえて、城の頂上目掛けて走り出すスマイルは僕に抱かれているので腕を動かすことも出来ず、「行きたくない!」と言いながら、足をバタバタさせてる
バァン!!
ドアを勢いよく開け、その部屋の窓から屋根へと登って行くスマイルはぎゅと目を閉じて震えている
br「もしかしてスマさん高所恐怖症?」
kr「それはないと思うよ、だってスマイル俺 から逃げる時いつも屋根とか木の上とか 伝って逃げてるから」
br「じゃあ何がそんなに怖いんだよ〜、ほ ら!!満月!!!」
スマイルを満月の前に連れて来たが、スマイルはまだ目をつぶったまま、
br「も〜それじゃあお月様見れないじゃん」
kr「こちょこちょこちょ〜〜」
sm「エヘ☆、ふふふwやwめwてw」
やんさんがこちょこちょをしてスマイルの目を無理矢理開く
kn「ほら見てみろよ、光り輝く満月を!」
きんときがスマイルの顔を両手で掴み、お月様の方へ向ける
sm「綺麗……」
sha「だろ?」
na「スマイルは何がそんなに怖かったの?」
sm「……。」
kr「スマイル?」
kr「スマイル?」
sm「あ” ッ……」
全員-sm「スマイル!?」
急に黙ったと思いきや、今度は苦しそうな声を上げるスマイル
sm「あ”、あ” あ”〜〜〜」
僕達が動揺していると、スマイルの身体に変化が起こった
頭からは獣耳が生えてきて、尻尾もあり、背中からは7色の宝石がぶら下がった羽が生えてきた。目は紫色に暗く輝き、歯は狼のようにギザギザしていて、犬歯の八重歯は吸血鬼のように長く、両手の爪は紫色で長く、人間の耳も耳輪が尖っていた
sm「ハァッ…ァ……」
スマイルはしゃがみこみ、光る目を見開き、ガリガリと足元に敷いてあるタイルを長い爪で引っ掻いている
na「スマ…イル……?」
sm「嫌いに……なった……?」
na「え?」
泣いている。あのスマイルが立っている僕達を見上げて。力強い目の光を持っているのに、僕達を見るその瞳は絶望したように、悲しそうで……
sm「お願い…もう皆の…前には……現れない ように…する…から……お願いだから… 嫌いには…ならないで……」
br「スマイル…」
sm「お願い…お願い……」
しゃがんで、スマイルを抱き締める苦しいぐらいに
br「バカだねぇ~スマイルは」
br「そんな事で僕達がスマイルを手放すとで も思ったの?」
sm「へ?」
na「嫌いになんてなる訳ないじゃん」
Nakamuもしゃがんでスマイルを抱き締めるちょっと苦しそうだけど今はいいよね
他の3人も加わって、スマイルの背中を摩ったり、頭を撫でたりしている
sm「みんな…?」
na「何?スマイル」
sm「俺……吸血鬼なんだよ?」
br「みたいだね」
sm「狼男なんだよ…?」
kn「だからなんだよ」
僕達の返答に困惑するスマイル
sha「さっきも言っただろ?そんな事で手放 さないって」
kr「スマイルは一人で抱え込み過ぎなんだ よ」
kn「どーせ普通の人間じゃない事がバレたら 追い出されるとでも思ったんでしょ?」
コクリと頷くスマイルにNakamuが更に返す
na「吸血鬼とか狼男なんだとか関係ない。ス マイルはスマイルだから」
sm「……ありがとう……」
涙を頬に伝わせながら笑顔を浮かばせた彼を見守るように月は優しい光を放った
END
コメント
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ワイテルズメンバー優しすぎだろ…
メンバー優し