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その様子を隣でずっと見ていた老人が、ソウタが手渡した焼き芋を丁重に受け取ると、話し始めた。
「私は隣の村から歩いて来たんじゃが、あっちはもう全滅です。
みんなゾンビになってしまった。
私の妻も、娘も、みんな。
私の家は花火を作っておったので、爆竹を持って、ゾンビを追い払って来た。
あなたはどうです?」
ソウタは焼き芋を食べ終わってひと息ついて、ゆっくりと自分のことを話した。
「僕も、家族はみんなゾンビになってしまいました。
家は何キロも離れた市街地でした。
田舎に行けばゾンビが少ないと思って、こっちに来ました。
この斧一本でゾンビを倒して来ました。
今は食べ物を探すのに苦労しています。」
それを聞くと老人が、
「そうでしたか。
お互い大変でしたな。
ですが食べ物においては心配いらんです。
私が寝起きしておる家には、野菜と缶詰がたくさんある。
うちに来て持って行くと良い。」
と優しく言った。
ソウタはそれを聞くと喜んで、老人に着いて行くことにした。
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