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注意
ルドフィン
女体化
セiフレ関係
死ネタ
軽い性描写
フィンちゃん可哀想
「 絶対やめたほうがいいですよその人ぉ!!!!」
僕の話を聞くとレモンちゃんは予想通りの反応だった。
僕が話した内容を軽くまとめると、僕には好きな人がいて、その好きな人はかっこよくて口もうまいもので、自然と体の関係を持っていた。ということ。
レモンちゃんはふと何かを思い出したように「あ、!」と口にすると一気に青ざめて「 ちゃんと避妊具つけてしてるんですよねそれ!? 」と聞かれたので「 つけてくれてるはず…だよ、?今実際に妊娠してないし… 」 と述べるとレモンちゃんは安心してはあと息を吐いた。
そういえば結構時間を気にせずに話してしまったが何時間経ったのか確認しようと時計に目をやると、時刻は7時30分、そうして今日はあの人との約束があり、その時刻は8時。焦ってカバンを手に取り「 ごめんレモンちゃん!僕このあと用事あるの思い出しちゃったからまたね!! 」 とだけ伝え、僕はレモンちゃんの家を出てすぐさま箒にまたがりあの人の家へと向かった。
目的地につき、こんこんと軽くノックをすると扉が開きあの人、カルドさんはいつもの笑顔で僕を迎え入れては「 寒かっただろう?お風呂沸かしておいたから入っておいで、僕は先ベットに行ってるよ 」とだけ言って僕を残して寝室へ向かった。
洗面所で服を脱ぎ、頭と身体を洗い流し、少しの間湯船に浸かってから行こうと湯船に入った。
この後する行為はわかっている、だから下着も新しく買ったレースの付いたすこしえっちな物をつけてきたし、ほんの少しだけ期待はしてる。
風呂を出て、下着の上にカルドさんが貸してくれた僕からしたらかなり大きいカルドさんのパーカーだけの薄着で寝室に向かった。
寝室に行き、ベットに腰掛けるカルドさんの方へ歩を進めると隣に座れと言わんばかりに手招きをしてきたのでカルドさんの隣に腰掛け、彼の方に顔を向けると噛みつくようにキスをされた。なにかの生き物かのように舌が入ってくる。
「 んッ…♡は、♡あ、んぅッ♡♡ 」
「 … 、 あ、シーツ濡れてるね 」
重なっていた唇の感覚がなくなるとカルドさんはそう言って悪戯っぽくくすくすと笑った。そう言われてこれだけで感じて知っ舞う自分に羞恥を感じるのと息苦しかったので顔に熱が集まっていくのがわかった。
「 脱いで? 」 とカルドさんに言われ、言われた通り上のパーカーを脱ぎ捨てた。
「 下着新しく買ったの?似合ってるよ 」と猫撫で声で褒めて僕の頬を撫でて唇を重ねる程度のキスをしてくれた。
自分から期待して身につけてきたものの僕はこの男のこういう微笑に滅法弱いようでつい目を逸らしてしまった。
♡♡♡
「 あッ♡かりゅどしゃッッ♡♡♡ 」
そう弱々しいメスらしく甘ったるい声で善がって自身の快楽を求め腰を動かすカルドさんに抱きつくと「 ッ…また中締まった、そんなにきもちいの?♡ 」と耳元でささやくように問われて、その声さえもどうしてか快楽として捉えてしまい善がり声が漏れ出ていく。最初は自分からこんな声が出てくるだなんて信じられなかったが、今ではもう聞き慣れたものだ。
行為が後半になってくるにつれお互いの理性なんて言う化けの皮はどんどん剥がれていくものだ。それ故に僕は脳が溶けてしまいそうな程の快楽に身を任せ、どうせ明日には何を言ったかなんて忘れてしまうのだから好き放題に声を発する。
その口にした内容は主に自分の欲を表した言葉だ。善がり声にまじる「 すき 」 だの 「 あいして 」 だの、そんなくだらない言葉だ。その言葉に対するカルドさんの反応はよく覚えていないが、とても喜べるものではないのだろうということだけはわかる。どうせあの人のことだし僕の言葉なんて腰振り続けていたのだろう。
そうやって昨夜のことを軽く思い出しながら起き上がろうとすると腰に激痛が走り「 い゛ッッッ!? 」 と叫び声を上げるとタイミング良くカルドさんが寝室に入ってきて「 大丈夫?昨日はごめんね 」と言ってサイドテーブルに持ってきていたホットミルクとはちみつを置いてベットに腰掛け僕の頭を撫でてくれた。
「 子供扱いしないでください… 」 頬を膨らませながらそう言うと「 僕からしたらキミはいつまでも子供だよ 」 だなんて意味のわからないことを言われたので「 僕が子供なら貴方は犯罪者ですね 」 というとカルドさんはなにも言い返せなくなってしまった。 「 …冗談ですよ、僕別に嫌じゃないから通報なんてしませんし… 」というとカルドさんはにっこりと笑って「 ならこれからも僕と一緒にいてね 」 と言った。
一緒にいて、そんな言葉の意味は今後も性処理に付き合えということだとわかっている。でもカルドさんにちゃんとした一人の女の子として必要とされているように思えて嬉しかった。そんな僕だから「 もちろん、カルドさんの方こそ僕のこと捨てないでくださいよね 」 と唇を尖らせながら言った。
♡♡♡
「 はぁ…今日も疲れたなぁ… 」 そう呟きながら帰る前に明日のぶんのカルドさんのとこへはちみつを届けに行こうとしてカルドさんのいるであろうとこまで足を運び静かにドアを開けるとカルドさんと女性局員とキスをしている場面を見て、こんな光景今までに何度か見たことはあるが何度見てもひどく傷ついて自然と涙が溢れ出てきた。
手に持ったはちみつを握り締めて涙をこらえながら廊下を走っていると誰かにぶつかって転んでしまい、すぐに謝ろうとしたものの、今すぐにでも泣きそうだからうまく声が出ずにいるとため息を吐きながらも手を差し伸べて聞き覚えのある声で「 ちゃんと前を見て歩け、危ないだろう 」 と言われた。久々に聞いた声に驚き声の主の方へ視線を向けるとそこには学生時代からの友人であるランス・クラウンがいた。僕の目元に貯まっている涙に気づいたランスくんは僕の涙を手で拭いながら 「 お前、なにがあったんだ 」 と問われ、ランスくん相手に何にもないと言ったって真実を言うまであの圧力で押しつぶされてしまうとわかっているがこんな人がよく通る廊下で話せる内容ではないから少し悩んでいるとランスくんが口を開いて「 俺はもう帰るが、お前もくるか?それならば話せるだろう 」と言ってくれたのでランスくんの家までついていくことにした。
ランスくんの家についた時間は9時頃で家に入ると随分綺麗に育ったアンナちゃんが歓迎してくれた。
「 あ!フィンさん!お久しぶりで…泣いてる、!?大丈夫ですか!? 」と僕が泣いていることに気づきかなり焦った様子であたふたとしているアンナちゃんにランスくんが先ほど僕と出合った場面を軽く説明するとアンナちゃんはお茶の用意にリビングへ向かって行き、僕はランスくんに連れられリビングへと向かった
「 それでなにがあったんですか、? 」 とお茶の用意を終えたアンナちゃんが僕ら三人にお茶の入ったティーカップを配ってからランスくんの隣に座り僕にそう訪ねられたので僕とカルドさんの関係からすべてを言ってしまえばランスくんに怒られそうなのでオブラートに包み、好きな人が女性局員とちゅーをしていたというのを伝えるとアンナちゃんはふむふむと頷き、ランスくんは「 カルドさんだろ 」 と核心をついたかのように問われた。「 そ、そうだけど…なんでわかったの、? 」 そ首を傾げるとランスくんは「 お前が走ってきた方向は魔法人材管理局のほうだし魔法人材管理局でそういう女垂らしみたいなことするのはあの人くらいしかいないだろ 」 と淡々と説明され、思わず納得してしまった。
「 ただ好きな人って関係じゃないだろ、話せ 」と言われ少し考えてから「 ちょっぴり生臭いっていうか、なんかそんなきれいなものじゃないからアンナちゃんの前で話すとランスくん怒るかもよ…? 」と伝えるとランスくんは暫く自分の中で葛藤し、「 あ、アンナも世の男の汚さを知るべきだしな…すべて話せ 」 と言われたのでカルドさんとの事を余ることなく全て話した。
僕の話が終わるとランスくんはアンナちゃんの頭をなでながら僕の話に付け足すように「世の男というものはそんなものなんだアンナ… 」と言った。「 …フィンさんをそんな弄ぶなんて…ひどい… 」と僕を憐れむように言ったアンナちゃんの一言に違和感を感じた。カルドさんがひどいのは確かだ。だが僕が弄ばれているのは違う。僕が勝手に上面だけの愛とやらを信じ込んでいるように自分を騙していただけ、幸せなフリをしていたいだけだ。そう考えてぼーっとしているとアンナちゃんが心配そうに此方を見て「 大丈夫ですか、? 」 と首を傾げて手を軽く揺らしていた。
「 やはり疲れているのか、今日は泊まって行け 」
「 いや、でも… 」
「 私おふとん用意して来ます! 」
「 あ、アンナちゃん…? 」
「 泊まっていけ 」
「 あ、はい… 」
とランスくんの圧に負けて泊まって行く事になってしまった。
その日はランスくんのベットで寝ることになった。
「 …カルドさんの明日の分のはちみつ… 」
ふと思い出したことを呟いた。そういえばはちみつを置いていこうとしていたのだと思い出し、いつもプライベートは「 キミは言ったこと全てしっかりとしてくれてすごいよ、ここまで良くできた部下は初めてだ 」と言ってくれていたから失望されてしまうかもしれないと思うと頭が痛くなった。瞼をぎゅっと閉じて無理やり眠りについた。
「 フィン、僕結婚することになったんだ 」そういうカルドさんを前にして頭が真っ白になって息の仕方がわからないかのように息が荒くなっていった。「 え、嘘でしょ…?冗談やめてくださいよ… 」 そう言って現実から目を逸らそうと首を横に振ると僕の後ろからカルドさんとキスをしていた女性局員であろう女性がカルドさんの方へ駆け寄って行き、カルドさんに抱きついていた。そんな姿を見てなんだか視界がぼやけていった。いやだ、まだカルドさんの傍にいたい、ずっとずっとカルドさんといたい、カルドさんガ僕意外と一緒にいて幸せそうな姿なんて見たくない。いやだ。そう言って意味もないのに泣いていたらどこか遠くから僕を呼ぶ声がしてその声で目を覚ました。
「 ッ…! 」目を覚ませば僕の頬は自身の涙と思われるもので濡れていた。( ランスくんに謝らないと… ) と思いリビングへ行こうと起き上がるとやっと隣にアンナちゃんの姿があることに気づいた。
「 うわあ!?あ、アンナちゃん?!なんでここに… 」と驚きを何一つとして隠さずそう聞くとアンナちゃんはなにかに安心したのかホッと息を吐き胸を撫で下ろしてから僕に微笑しながら「 魘されてるみたいで心配で…あ、そういえばお兄ちゃんが今日は仕事休めって言ってましたよ、ゆっくりしていってくださいね! 」といった。
「 え、?休めと言われても…カルドさんに心配かけちゃうし行ってくるよ、!! 」
「 …多分お兄ちゃんもうお休みの連絡したと思いますよ、?さっきフィンさんの様子見てこいって電話きましたし… 」
「 え、嘘… 」
そうやって話していると玄関からドアを叩く音がしてアンナちゃんが玄関へ向かうと遠くからどうしてか今は聞きたくのない声が耳に入りなんだか頭痛がした。頭痛で頭を抑えながら玄関へと向かうとやはりあの人のいつもの笑顔があった。
「 か、カルドさん…すみませ、ん… 」カルドさんを前にすると息が詰まる上に頭痛が悪化したような気がした。明らかに顔色が悪いようでカルドさんもアンナちゃんもひどく心配そうな表情を浮かべていた。
「 フィン、体調が悪いならちゃんと寝ていなさい…まぁ心配でつい来てしまった僕も悪いけど… 」そう言ってカルドさんは僕の頬へと手を添えた。それを見たアンナちゃんは僕達を引き剥がして「 フィンさんはさっきおかゆ作ったのでそれ冷めちゃう前に食べてほしいのでここらへんでいいですか? 」と首をかしげてそれに対しカルドさんはほんの少しだけ黙ってから「 あぁそれは悪かったね、では僕はこれで失礼するね、なにかあったら連絡するんだよ 」 とだけ言って家を出ていった。
そうしてカルドさんの姿がなくなるとアンナちゃんは僕をリビングへ連れて行った。
僕はリビングにつくと倒れ込むかの様にソファに座りアンナちゃんは「 薬いりますか?あ、食欲あります? 」 と言いながら手際よく薬と水を僕の座っているソファの前のテーブルに置いた。「 あ、ありがと…食欲はそんなにないかな… 」 と答え薬を飲んでソファに横になりまるでソファにのめり込んだ植物かのようになっている僕を見下ろしながらアンナちゃんは「 …しばらくの間お仕事はお休みしたほうがいいんじゃないですか…? 」と言った。それに続け「 フィンさんのその頭痛はおそらくストレスによるものだと思いますし、フィンさんの話を聞く限りカルド様が主な原因となっていると思って… 」と述べる彼女は本当に僕を心配してくれているのだろう。「 ううん、大丈夫…カルドさんに会えなくなったら逆に辛いだろうし、兄さまに頼ったりしたくないからちゃんと仕事いかなきゃいけないしね 」と現段階では少しマシになった程度の頭痛と薬による眠気に耐えながらへらりと微笑んでみせた。そんな僕の下手くそな微笑を見たからかアンナちゃんは余計に心配そうな顔をしつつも「 そ、そうですか…でも、!何かあったらすぐ言ってください…!私に出来ることなら何でもしますので、! 」 と無理やり広角を釣り上げて笑った。
♡♡♡
一日寝たら頭痛はすんなりと収まったのでランスくんとアンナちゃんに礼を言ってから自分の家に帰り風呂に入り軽い食事を取ってベットに入ってからふと考えてみた。僕は幸せになるためにはどうしたらいいのか。カルドさんを幸せにさせたくない、そして自分はカルドさんがいないと生きていくことは当に無理な話。そしてふと頭に浮かんだのが悪役非道な計画だった。そんなことを思いついた瞬間僕には人の心がないのかと自分を疑ったがもう僕にはこんな最低な行動しか残っていないと思い、ためらいもせずに僕はサイドテーブルに置かれた効果の強い薬に更に魔法をかけた即効性のある眠剤を明日用のカルドさんのはちみつに混ぜ込んだ。
後日、ある程度仕事を片付けカルドさんのもとへ向かった。
「 フィン、!体調は?良くなったの? 」と腰掛けていた椅子から立ち上がって僕の方へ歩を進めるので、ニコニコと微笑して「 はい!おかげさまですんなり良くなりました! 」 と応えるとカルドさんは「 そっか、よかった… 」と僕に微笑み返す。嗚呼、僕は今からこの現世から人のこの笑顔さえも奪ってしまうのか、と思うと少し罪悪感を感じたが、今回ばかりは自身の欲に正直にならせてもらおうと思う。「 あの、一昨日渡したかったんですけどこのはちみつ紅茶にすごく合うみたいで、良ければ飲みませんか…? 」 と首を傾げるとお菓子を前にした子供かのように目を輝かせてこちらを見て「 はちみつ、!?飲みたい、!! 」と言った。「 わかりました、ならお茶淹れて来ますね、! 」と言って部屋をあとにした。
あの人はちみつと言う言葉には毎回食いついてくるので前世は某くまのぬいぐるみなのではないだろうかと疑うほどであった。まぁ今回ばかしはそれに感謝せざるを得ない。なんて考えながらもお茶を淹れ、茶菓子も用意した。どうしようもなく眠れない日に何度か使ったことはあるので信頼はあるがそれは神覚者相手でも通用するのかと
すこし不安に思い、はちみつは多少多めに淹れた。
「 どうですか、?お友達からもらったんですけど… 」と小首をかしげるとカルドさんは幸せそうに笑って「 すごく美味しいよ!! 」 と答えてみせ、だんだんうとうととし始めた。「 なんだか眠くなっ… 」 と言い残しカルドさんは眠りについた。
緊張して手が震える。大丈夫、カルドさんの腹部を刺すという簡単な行為だ。と自分に言い聞かせて懐に忍ばせていたナイフを取り出し、震えた手でそれを握って勢いよく眠ったカルドさんの腹部にナイフを突き刺した。その瞬間赤い血が飛び散り床の一部が赤く染め上げられる。その赤色は今まで見てきた赤色のものの中で一番鮮明で美しいと感じた。
「 … カルドさん、一緒に…一緒に地獄に堕ちましょうよ、僕達にハッピーエンドは似合わない… 」
そう呟きながら今にでも止まってしまいそうな息で命を繋ぎ止めようとしているカルドさんを抱きしめた。今までで一番強い力で。僕は今、人生で一番幸せだと思える。最低な最愛の人を自分の最悪な願いで殺めて、もうじき僕もこの人と同じ状態になる。これほどに幸せなこと、他に存在するはずがない。
「 愛してます、カルドさん。 いつまでも一緒にいましょうね 」
そう言ってもう生ぬるく、生きた人間の体温ではなくなったカルドさんの唇にキスをして、自分の首を切り幸せの儘カルドさんとの関係以外の全てに終わりを告げた。
|| end ||