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ドラ姫様が往く!!

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第104話 害悪死すべし。慈悲は無い。

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2024年04月12日

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マコトの外見はかなり筋肉質な60代後半~70代前半と言う、いかつい老人のそれだが、何か違和感があるな。偽装でもしているのだろうか?

まぁ、それは今はいい。そんなことよりも、ギルドマスターであるマコトに事情を説明するのも勿論だが、その前にまずはここまでの騒ぎにしてしまったことを謝罪しておこう。


必要だと判断したからやったことではあるが、それでもこれは私の独断によるものだ。マコトの立場を考えると、事前に連絡が欲しかっただろうな。

マコトが私の前まで来たところで頭を下げる。


「マコト、先に私の独断で多数の冒険者達を巻き込んで騒動を起こしたことを謝罪する。済まなかった」

「謝るぐらいなら…と言いたいところだが、それで余計にデカい騒ぎにされたらどうしようもないからな。謝罪を受け入れよう」


マコトの反応には、私に対して何処か怯えの感情が感じられる。少し理由を考えて、私は未だに魔力を放出したままだったことを思いだした。こんな状態では流石に警戒しないわけにはいかないか。


開放した魔力を抑えて周囲に影響が出ないようにしておこう。


「はぁ…その膨大な魔力をそうも簡単に制御できるんだな…。聞いていた通りの規格外っぷりだ。ま、正直魔力を抑えてくれて助かる。こちとら現役上がりでな。やたらデカい魔力を持った相手を前にすると、どうしても警戒しちまうんだ」

「それじゃあ、なぜこんなことになっているのか、一から説明しようか」


マコトに私が冒険者ギルドへ訪れてから現在に至るまでの間に何があったのかを細かく説明していく。

先達の冒険者が”新人《ニュービー》”の少女達を強引にパーティに加えようとしていたこと、要求を飲み込めずに反抗されて彼女達に手を上げそうになっていたこと、そして周りの冒険者達がその事態を終始傍観していただけだったこと。

どれを取ってもあまりにも自分本位であり腹立たしい内容だと感じたため、稽古と言う名の仕置きを行っていたこと、全て包み隠さず説明した。当然、稽古の内容もだ。


「ここにいる全員が証人だ。私にとっては全員が当事者だからな」

「はぁ…。揉め事を起こしていた者達。お前達の言い分を聞こう」


険しい、と言うよりも痛みに耐えているような表情のまま、マコトが揉め事を起こしていた少女達と4人に事情を伺う。

私としても私が冒険者ギルドに入る前のことは分かっていないからな。説明をしてもらえると有難い。


「依頼を達成させてギルドからでようとした時に声を掛けられたんです。いきなり私達を囲むように迫って来て、一行に入れって言われて…」

「断っても引かないどころかもっと近づいてきて、[いいからパーティに加われ]って迫ってきて…」

「それでも断り続けてたいら、怒鳴りながらぶたれそうになりました。ですが、途中でノアさんが割って入って来てくれたおかげで、私達は無事でした」


ふむ。彼女達の言い分を聞くだけならば私が予想した通りの状況だな。で、もう片方の言い分はというと…。


「という話だが、お前達の言い分はどうなんだ?」

「ハッ!一行の勧誘に制限なんて無いだろうが。誰を誘ったって文句を言われる筋合いはねぇ!」

「俺達”上級《ベテラン》”が”新人”に良い思いをさせてやろとすることの、何処が悪いっていうんだよ!」

「”上級”の報酬は”新人”の報酬とは比べ物になんねえぐらい高えだろうが!俺達の仕事を手伝わせて儲けさせようと思っただけだよ!」

「クソッ!”中級《インター》”風情が”上級”の俺達に口出ししやがって!強ぇからって何しても良いわけじゃねえんだぞ!」


コイツ等”上級”だったのか…。装備の質からして”中級”にしか見えなかったのだが、”上級”になってもランクの低い常設依頼しかこなしていないのか?


それはそれとして、決まりだな。

コイツ等は3人の少女達を食い物にしようとしていたようだ。手伝わせるとは言っていたが、実際のところは身代わりにでもしようとしただろうな。

まったく、何処までも不愉快な気分にさせてくれる…。


「ノア。ワリィが感情を抑えてくれ。アンタが怒りの感情を露わにすると、例え魔力を抑えててもこっちにまでプレッシャーが来る」

「…済まない。で、マコト。彼等の言い分をどう捉える?」

「一応、法律に関わることではない。それに加えて、この連中の言い分事態に嘘は無い。勧誘された側が了承すれば成り立つ事だろう」


そこまでマコトが説明し終えると、四人が我が意を得たりとばかりに表情をにやけさせる。

話の途中なんだが、マコトの次の言葉を聞いてコイツ等はどういった反応をするだろうか?


「だから言っ「話は最後まで聞けっ!!”上級”風情がギルドマスターの言葉を遮ってんじゃねぇ!!!」…っ!?!?」


この連中はランクを重視しているというのに、何故ランクを管理するギルドマスターにこういった態度が取れるのだろうか?何処までも自己中心的な連中だ。

マコトが魔力とは違う何らかの圧を4人に放っているな。所謂、威圧というやつだろう。

あれは多分、魔力では無く『黙らせる』という意思のみを相手に向けて放っているのだろう。放たれた意思の強さに飲み込まれれば、委縮してしまうようだ。


現に、圧を掛けられた4人から先程のにやけ面が一瞬で剝れて怯えの表情に変わっている。

おそらく放てる意志の強さは本来こんなものでは無い筈だ。

だが、強すぎる意思をぶつけた場合、コイツ等では恐怖のあまり失神してしまうだろうからな。話を聞かせるためにも、意志の強さは委縮させる程度に留めていると見た。


「誘うのが自由だと言うのなら、断わるのも当然自由だ。強引且つ恐喝まがいの勧誘を冒険者ギルドは推奨していない。それとなぁ…お前等、新しく入って来た冒険者を食い潰すような真似を、この俺が認めるとでも思ってんのか?」

「な、何を…」

「高額な報酬がもらえるならそれで良いじゃねえか…!」


まさか言い逃れることができると思っているのかこの連中。ギルドマスターが冒険者のルールを忘れるわけが無いだろうが。


「だ、そうだ。ノア、この頭の沸いた連中に説明してやってくれ。俺は怒りを抑えるので精いっぱいだ…」


何というか、ギルドマスターと言うのも大変だな。この連中の態度に心底辟易してしまっているのだろう。

だがそこで怒りをあらわにしてしまえば、強烈な威圧がこの4人を襲って昏倒させてしまいかねないからな。感情を抑えるのに必死なのだろう。


そういえばユージェンは常時感情抑制魔術を使用していたな。何故そんなことをする必要があるのかと疑問に思っていたが、こういった状況になっても冷静に対処するためだったのか。

マコトは習得していないのだろうか?ギルドマスターと言う気苦労の絶えない役職ならば、ぜひ習得しておきたい魔術だと思うのだが…。

まぁいい、後で聞こう。今は誠に変わって説明をしてやらないとな。


「冒険者ギルドへ届けられる依頼には、必ず冒険者ランクと同じくランク分けがされている。そして冒険者ランクよりも二つ以上上回る、もしくは下回る依頼は受注する事が出来ない。仮に常設依頼で達成しようとしても、受注扱いされず依頼の達成扱いにはならない。つまり、”上級”のお前達が受ける依頼は彼女達では依頼の達成扱いはされないし、彼女達が受けられる依頼をお前達は受注も出来ないし達成扱いにもならない」

「それが何だっていうんだよっ!?」

「グダグダと小難しい事喋りやがって!何が言いてぇ!?」

「分からないのか?お前達の依頼を手伝っていたら、彼女達はいつまでも昇級できず”新人”のままだということだ」

「ぐっ!!」

「なっ!?」

「そ、そうだったんですかっ!?…最っ低!」


どうやら彼女達は知らなかったようだな。馬車の移動中に受付の話はよく聞くようにと言って聞かせたのだが、依頼をこなしたくて仕方が無かったのだろうか?

それはそれとして、何故コイツ等は驚愕の表情をしている?知らなかったわけでは無いだろうに、まさか、気付かれないとでも本気で思っていたのか?


ま、今となってはどうでもいい。言いたいことはまだあるしな。その後の判断はマコトに任せよう。


「で?ランクを重視するお前達は、そんないつまでたっても”新人”のままでいる彼女達を良いように使い潰す気だったんだろう?しかも、いざという時には身代わりにする気だったな?」

「ち、違っ、身代わりになんて…」

「いざという時と言うのは、人の本性が現れるものだ。死ぬ危険が無い私の稽古ですら他人を身代わりにしようとしたお前達が言っても、まるで説得力が無いな。まして自分の命が掛かっている状況ならば、身代わりにしない方が不自然だ」

「ぐぅっ…!くっ…!」

「マコト、この連中の処遇はギルドマスターの貴方が決めるのか?」

「おう…。ベイス、カーマン、タイタット、ウィーゲ、おめでとう。テメエ等は世にも珍しい冒険者ギルドからの除名処分者だ。好きな所で野垂れ死ね」

「なっ!?!?」

「どういうことだよっ!?」

「何でだよっ!?!?」

「横暴にも程があんだろうがっ!?それがギルドマスターのやることかよっ!?」


これはまた、随分と強烈な処分を言い渡したものだな。

冒険者ギルドからの除名処分など受ければ、それは身分証の剥奪だけでなくほぼすべての人間からの信用を失うことになる。

マコトが野垂れ死ねと言っていたが、何の準備も無ければ間違いなく言葉の通りに野垂れ死ぬことになるだろう。


「そうだ。テメエ等のような若い冒険者にとって害のある輩を処分するのも、ギルドマスターのやる仕事だ。…3回だ。過去に3回、テメエ等に関わって死亡した若い冒険者達がいる。テメエ等が若い冒険者に関わると碌なことが起きねえ。仮に死んだ冒険者側に非があったとしても、今回のことは言い逃れさせねえ。だから除名する。もう一度言うが、野垂れ死ね。それが嫌なら犯罪者にでもなって、真っ当な人間に殺されろ」


なるほど。十中八九常習犯だったと言うわけか。

だが、今までは証拠が無かったため逃れられていた、と言ったところか。

だとしたら、それを理解しておきながらこの4人を止めようとしなかった周りの連中にも、やはり非があるな。分かっているなら止めろ。


「くっそおおあああ!!テメエだ!!テメエさえ出てこなけりゃああ!!」

「殺してやるっ!!どうせ死ぬならテメエを殺してからだ!!」

「”中級”風情が”上級”に楯突いてんじゃねえええ!!」

「死ねええええっ!!」


四人共が取り乱したような振る舞いで、私に襲い掛かる、と見せかけて少女達に襲い掛かり出した。

どうせ死ぬなら気に入らない相手を少しでも不快にさせよう、という判断か。

そういった計画をすぐに思いつくだけの頭の回転の速さがあることだけは感心するが、この4人は先程の稽古で何も学ばなかったのだろうか?

4人が私を通り抜けるよりも早く『激痛』『昏倒不可』の意思を込めた尻尾カバーで4人を叩く。

十数人が一度に全方位から私に襲い掛かろうとも対処できるのだ。たった4人を無力化するなどわけが無いという事実は、稽古の最中に何十回も見せていた筈なのだがな。


4人は走り出してから直ぐに痛みで悶絶しながら地面を転がることになった。


「くそっ…がぁ…!」

「がぁああ…っい…てぇ…」

「何なんだよコイツはぁ…っ!?」

「ちくしょう…ちくしょおおお…!」

「テメエ等、俺の話を聞いてなかったのか?この五日間、朝、昼、晩と、毎日3回ずつ説明していた筈なんだがなぁ…!」

「んなこ、と、知る…か…よ…!」

「んな、頻繁に…ギルドになん、ざ…くるか、よ…」


あー、なるほど?腐っても”上級”冒険書。

依頼を1つこなせば1週間は平気で暮らせるぐらいの報酬は受け取れるのか?

で、この5日間、ギルドには顔を出していなかった、と。人間の中にはこういった者もいるのだな。覚えておこう。


「はぁ…”上級”程度で満足してるようなザコ共が、よくも周りに偉ぶった態度を取れたものだな。周りに偉ぶりたけりゃ、最低でも”二つ星《ツインスター》”になってからにしろってんだ」

「クソ、がっ!俺達のよう…な、ただの人間が…化け物みてえ、な活躍なんか…できる、分け、ねえ…だろうが…!」

「だったら分相応に大人しくしてろってんだ。ボケ共が」

「自分、より…も…弱え、ヤツ等を…いたぶる…のは、楽しい、だろ…うが、よ…!」


コイツ等、遂に開き直ったぞ。

と言うか、コイツ等の言い分がどうしようもないほどに害悪そのものだな。”楽園”に来たドラゴン共や”死猪《しのしし》”と同類だ。

つくづく人間と言う生き物は善悪の差が激しい生き物だ。


こういう輩は本当に自分本位だからなぁ…。生き残るためなら、それこそ街の人間にとって取り返しのつかないことすらしでかすだろう。


……約束をした手前、一応、確認するか。


〈『ルグナツァリオ、どうせ見ているんだろう?この4人、私が始末するが構わないな?』〉

『了承しよう。彼等は放っておけば多くの人間の命を奪う可能性がある。残念なことだが、彼等のような人間に接触しようとする者達は大勢いるんだ』


マコトも野垂れ死ぬのが嫌なら犯罪者になって誰かに殺されろ、と言っていたからな。誰からも信用を得られなくなった人間を利用としようとする輩がそう言った連中を支援する、といったところか。


さて、ルグナツァリオからも了承を得たことだし、心置きなく始末させてもらおうか。

この王都にも似たような輩がいると言うのならば、私の快適な生活の妨げになりかねないな。干渉してくると言うのなら、徹底的に生刺して潰すとしよう。


「彼女の名はノア、一週間前にイスティエスタで冒険者登録をして速攻で”中級”に昇級した、最上位の”一等星《トップスター》”相当の実力者だ。テメエ等が言うような化け物なんざ目じゃねえぐらいに破天荒なことを、ルールを守った上でやらかしまくるから絶対に不興を買うなってこの5日間ずぅっっっと言って回っていたんだがなぁ…!テメエ等の怠け具合にゃ怒りを通り越して呆れて来るぜ」

「く、そ…。んだよ…それ…」

「んで…そんなのが…」


怒りを通り越して呆れるとは言っているが、実際にはかなり怒っているな。表情には出していないが。

まぁ、私が王都に訪れた初日にこんな騒動が起きたのだ。彼の5日間は全て無駄に終わってしまったとも言える。

行動を起こしてストレスを与えたのは私でもあるので、結構申し訳ない。口調は荒いが彼は善良な人間のようだし、王都にいる間はなるべく彼を労うとしよう。


「マコト、この4人はもう冒険者ではない、ということで良いの?」

「おん?ああ、そうだな…ちょっと待て…」


そう言って、マコトが『収納』から何やら一般的な紙と同じぐらいの大きさの板を取り出して板に指を這わせている。

人間が『収納』を使用しているのは初めて見るな。それも、私達が使用している『収納』とも微妙に違った仕様のようだ。


「待たせたな。コイツ等の除名処分は終わった。これでコイツ等はもう冒険者じゃあなくなったわけだが、どうすんだ?」

「このまま冒険者ギルドから追い出しても、街の中に潜伏して良からぬことを起こすかもしれないだろう?それでは面白く無いからな。私が遠くまで出向いてこの連中を捨ててこようと思う」


今の動作でこの4人は除名されたらしい。

となると、先程の板が冒険者を管理している魔術具か?いや、遠隔で捜査しているのか?どちらにせよ、何とも便利な道具だ。

マコトはと言うと、私の言葉に少し驚いているようだ。


「良いのか?もう結構遅い時間だぞ?」

「構わないさ。一般的に片道徒歩3時間の距離だろうと私なら往復でも1時間以内に帰ってこれる。その間この連中を…こんな感じにして引きずり回すことになるが、問題は無いだろう?」

「あ、がっ…!」

「く、そっ…!勝手に…話、を…すすめ、やがって…!」


説明しながら4人を訓練場に連れてきた時と同様に『成形《モーディング》』による魔力のロープで縛り付ける。


「あー、そういや、そんなことも言ってたか。友好的ならマジでありがてえ存在だなアンタは。ワリィが頼めるか?…あっ、ワリィ!ちょいタンマ!」


良し。マコトからも了承を得たことだし、早速この4人を遠くの場所で始末してこよう。この分なら、ブライアンの宿で食事もできそうだ。


そう思って訓練所から出ようとしたのだが、マコトから”タンマ”、という謎の掛け声と共に呼び止められてしまった。一体どうしたと言うのだろうか?


「アンタがこの訓練場の周りに掛けた魔術なんだが、そのままにしておいてもらって良いか?いずれ効果が切れるとは言え、しばらくはどうやっても壊れそうにねえ壁ってのは、コッチとしちゃあマジでありがてえんだ」

「構わないよ。捨てて来た後は、貴方の所に報告に行った方が良いかな?」

「重ね重ね済まねえが、そうしてくれ。それ以外にもアンタとは話しておきたいことがあるしな」

「元々、こちらとしても貴方とは話をしておくべきだと思っていたんだ。問題無いよ。…他の冒険者達もご苦労だったな。だが、後進が困っている時に傍観しているような行為はハッキリ言って褒められたものではない。右も左も分からない者達が多いんだ。見てないでちゃんと助けてやれ。それじゃあ、行って来る」


そう言葉を残して訓練場を後にする。これで少しは後輩冒険者に目を掛けてくれればいいのだがな…。




大体王都から10㎞ほど離れた場所で4人を放り投げて拘束を解く。

場所は人っ子1人いない平原だ。とても見晴らしが良い。


王都からここまで散々引きずり回されたせいか、この連中はまだ思うように動けないようだ。さっさと始末しよう。

尻尾カバーを外す。コレを人間に使うのは初めてだな。


「クソがっ!覚えてやがれっ!必ずテメエに復讐してやるからな!!」

「テメエの大事なもの、全部ぶっ壊してやる!!」

「ふぅ…。お前達は本当に自分達の都合の良いようにしか物事を考えられない奴等だな。何故、私がこんな場所までお前達を持ってきたと思っているんだ?」

「は…?」

「な、何を言って」


いちいち説明をしてやる義理も無い。

連中が私の言ったことを理解できていないまま、鰭剣《きけん》によって4人の首を纏めて切断する。

更に尻尾で上空に打ち上げた後に二色の魔力で『真・黒雷炎』を放ち死体を完全に消滅させた。

鰭剣に血は一滴もついていないが、念のため『清浄《ピュアリッシング》』を掛けてから尻尾カバーを付け直しておこう。


魂というものが実際に存在すると言うのなら、後はロマハに任せよう。

若い冒険者達を我欲のために食い潰してきたというのであれば、相応の罪がたまっている筈だ。死後の世界で存分に罰を受けると良い。


さて、これにて始末完了だ。


マコトの所へ報告に行こう。

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