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34 - 第34話 第2章「仄暗い願い」その25

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2022年04月27日

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第2章「仄暗い願い」その25

「――どうしたの、権堂くん」

修介が聞き込み結果を話した二日後の、放課後。

一組から五組まである俳優コースのクラスの、ちょうど中央。

その廊下、吹き抜けを囲う低い壁のそばで、修介と姫乃は話をしていた。

二人の前を、それぞれの練習に向かう俳優コースの生徒の波が流れていく。

「それが、ね……綾咲さん」

神妙な表情で、修介が口を開いた。

「……安藤を陥(おとし)いれた犯人が……いるかもしれないんだよ」

「えっ……!」

思わず、と言った様子で、姫乃がきょろきょろ辺りを見回す。

修介も合わせて視線を動かすが、皆それぞれの目的地に移動するか、自分たちのお喋りに夢中なように見えた。

――ぱっと見は。

「どういうことなの?」

姫乃は声を抑えてそう告げる。

いくら自分たちが注視されていないとはいえ、修介たちの近くにも生徒の姿はある。

聞かれな***************

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