テラーノベル
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『ただいま〜親父』『おい待て!どうしたその傷は?』窯場達は大勢で傷だらけで帰ってきところ、弁財に見つかり呼び止められる。
(だからそのまま闇医者行った方が良いって言ったじゃないすか、窯場の兄貴!)早水口は心の中で窯場に文句を言う。
『まぁまぁ、そんなことより的場組の樽岡と浦のタマとってきたぞ〜』『わかった!まずは闇医者だ』そうして窯場達は闇医者へと運ばれた。
福舟組専属の闇医者にて〜
『富岡!お前ボロボロじゃねぇか!』『お前も随分と酷いな、上杉は強かったか?』(赤井の兄貴と富岡の兄貴って同期だからやっぱ仲良いな)そうして早水口が二人の会話する様子を見ていると病室の扉がガラッと開く。
『お前ら程の猛者がここまでボロボロとはな、強かったのか?斑鳩と上杉は?』そう言い現れたのは福舟組お抱えの闇医者、犬山猿助だった。
『強かったっすよ!上杉は隙がねぇ!』『同じく斑鳩も相当鍛錬しており、隙が見当たりませんでした』それから赤井と富岡は上杉や斑鳩と戦った経緯を犬山に伝えた。
『なるほどなぁ、けど、樽岡と浦のタマは取れたんだろう?』『窯場の兄貴のおかげっすよ、まぁその窯場の兄貴は病室を抜け出して単独行動に出ましたけどね』『まったく何をやってるんだあの男は…』そうして赤井達が入院して数日経ち、無事に赤井達は退院した。
後日、福舟組広間にて〜
『今日は先日の的場組攻略の件で集まってもらった、まずは赤井、失敗に終わってしまったがご苦労だった』『やりきれなくてすいません親父』『いいんだ、そして窯場、お前の加勢が加わり、樽岡のタマを取れた、ありがとう』『いいよ、俺は暇してたし』そうして弁財は今後の方針を話始める。
『先日、的場組との抗争で赤井は白鷺組の上杉と交戦したらしいな』『えぇ、まさか来るとは思いませんでした』『的場組との抗争はアレだけ手を出すなと言ったのにな』元々的場組は福舟組の組長が先代の頃、福舟組の構成員で内部抗争が起こると独立した組織である。
『今まで大目に見てきたがもうだめだ、俺たち福舟組は的場組及び白鷺組を粛清対象とする』弁財は高らかにそう言った。
(とうとうきたか!)(アイツは絶対に俺が殺す)各組員が各々決意を固めた。
『そしてだ!確実に奴らを潰す為に俺たちは同盟を組む!豊岡の霧山組だ』『霧山組ですか!?これなら白鷺組との抗争も楽勝っすね!』舎弟の生瀬は嬉しそうにそう言った。
『あぁ、だがまずは的場組の粛清だ、そして斑鳩連合もな、よろしく頼む』そうして的場組粛清には今まで通りに赤井、命尾、早水口、荻が選ばれ、斑鳩連合粛清には新道、富岡、禰津、火屋、生瀬が選ばれた。
『レオンと由良は引き続き俺の護衛を頼む』こうして福舟組は的場組及び白鷺組との抗争のため、新たな一歩を踏み出した。
白鷺組組長室にて〜
『上杉、どうだった?赤井は?』『手強かったですが、勝てない相手ではないでしょうおやっさん』『そうか、なら引き続き的場組の護衛を頼む』そうして上杉は再度、加古川に派遣された。
しかしその数日後、的場組長と若頭の縄島は赤井達によって殺される。
『残念ながら親父はもう…』組長室でそう話すのは的場組の武闘派の別所友海(べっしょともうみ)。
『遅かったか、上杉を撤退させよう、その代わり、強馬(きょうば)に部隊を率いさせて加古川に派遣しよう』そうして加古川には強馬一佐(きょうばかずさ)を筆頭に、池田朝男(いけだあさお)、一針勝輝(いちはりかつてる)、舎弟の高間が派遣された。
そして数日後、赤井たちに情報が届く。
『白鷺組の強馬が加古川で目撃されただと!?命尾、全面戦争になるかもな』『えぇ、その時は腹を掻っ捌くまでです』そうして赤井達はその日から白鷺組のメンバーたちの捜索に乗り出した。
そうして赤井達が白鷺組捜索を開始して二週間経ったある日のこと。
勢いよくヤサのドアを開けて入ってきたのは舎弟の荻が入ってくる。
『付近で一針の目撃情報ありです!』『わかったすぐに向かう!赤井の兄貴と早水口は待機しといてくれ!』そう言い命尾は荻と共に現場へ向かった。
(ここらへんだよな?)命尾は荻に案内された場所に着くと辺りを見回す。
『命尾白石だな、そのタマとって的場組のケジメつけてやるよ』(この感じ本気で俺を殺りにきたな)殺気を感じた命尾は手甲剣は装着して戦闘体勢になる。
次の瞬間、命尾は一針に向かって走り出す。
『真っ向から来るとは馬鹿者が!』そう言い一針は長ドスで命尾を迎撃しようとした。
しかし、命尾はそれをスラッと躱し、一張りを切り裂く。
(なんてスピードだ、リーチの有利な長ドスで迎撃しているというのに当たる気がせん)一針は再度長ドスを構えて命尾を警戒する。
そうして命尾も再度、一針に向かって走り出したその時だった、命尾は地面に何か転がっていることに気づく。
(閃光弾!?)命尾は即座に距離を取ろうするが時すでに遅く、モロに光に当たってしまった。
(クソッ!視界が…)『命尾ォ!そのタマもらった!』命尾は肩から腹へ袈裟斬りを喰らう。
『ゴフッ!…まだまだじゃあ!』ザシュ!(カウンターだと!?)命尾を仕留めたと思っていた一針は慌てて距離を取る。
『ここキツいだろ?』次の瞬間、命尾は一針の足を切り裂く。
(この前の抗争で負傷した箇所、何故そう簡単に見破れる!?)一針に苦悶の表情が浮かぶ。
『わりぃ、闇医者出身でな、相手の負傷してるところとかだいだい見りゃわかんだよ』そう言い命尾は手甲剣を振り下ろす。
カキンッ!一針はそれを気合いでなんとか受け止めた。
『腹空いてるぜ?』グサッ!『ゴフッ!』命尾はもう片方の手の手甲剣で一針を刺した。
(このまま斜めに切り上げる!)命尾が一針にとどめを刺そうとした瞬間、長ドスを押さえていた右手が弾かれる。
そして続け様に命尾は袈裟斬りを喰らった。
それでも命尾は怯まず手甲剣を振り下ろす。(カウンターに気を付けねぇとな)命尾は一針の攻撃を的確に捌きながら徐々に一針を追い詰めていく。
『終わりだ一針』そう言い命尾は両手で一針の腹を貫いた。
『ゴフッ!』血を吹き出しながら一針は前のめりに倒れる。
『ゼェ…勘違いするなよ?敵は俺たち白鷺組だけじゃねぇ、霧山組…』『霧山組だと!?アイツらは俺たちの味方だ!』命尾は間髪入れずどういう意味だと一針に聞いたが既に一針は事切れていた。
次の瞬間、命尾に向かって鉛玉が飛ぶ。
『ゴフッ!』それは命尾の腹を貫通してしまった。
『殺したと思ったんだがなぁ、まぁ、次で殺してやるよ』『お前…霧山組の竹内か』(一針が言っていたことは本当だったんだな)命尾は腹を括り手甲剣を構える。
『死んでもらうぞ竹内!』そう言い命尾は竹内に向かって走り出す。
『遅いな?そんなもんか?』竹内は命尾の周りで弧を描くように走り始める。
『背中がガラ空きだな?』そう言い竹内は鎌を一振りした。
『ガハッ!こんなんじゃ倒れねぇな!?』(マズイ!このままじゃ死んでしまう)命尾は逃走を図る。
『逃げんのか!極道の風上にもおけんなぁ!』そう言い命尾が行き着いた先は公園だった。
(頼むいてくれ!)命尾は必死に辺りを見回す。
『いた!窯場の兄貴!』『おぉ、どうした?命尾、そんなに面白いことでもあったか?』窯場はベンチから立ち上がる。
『霧山組が裏切りました!』『ソイツはいけないなぁ、連れてこい命尾』こうして福舟組は白鷺組、そして霧山組、同時に二つの巨大組織を相手にしていくのであった。
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