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カチャカチャ……
杏奈「これも違う……これも違う……あーもう!可愛くないわね!!私は……もう……耐えられ……な……い……」
バタッ!!!!!
「キャ-!!杏奈様!!??」
「誰か救急車!!大丈夫ですか!?杏奈様!!!」
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ピッピッピッ………
杏奈「……ん、ここは……」
??「杏奈、起きたんだな」
杏奈「えっ……あ、お父……様……」
父「聞いたぞ、過労で倒れたらしいな」
杏奈「あ……すみませ……」
父「気にするな。まぁ未来の医者であるお前が倒れたのは情けないが……今後もよろしく頼むぞ」
杏奈「……はい、お父様……」
ガラガラガラ……バタンッ
杏奈「……はぁ……なんで起きちゃったんだろ」
杏奈(私はいつまでこの生活から解放されるの……?)
コンコンッ
杏奈「っ!誰!?」
杏奈(まさか、またお父様?)
ガラララッッ
??「えっと、失礼します……」
杏奈「え……あ、”大我”さん?なんで」
大我「あ、杏奈さん、目覚めて……良かったですっ!」
杏奈「え!わっ!ちょ!な、泣かないで!」
??「はぁ、全く……」
ポンッ
ナデナデ……
大我「あ、兄さん、」
杏奈「あ、頼我さん!」
頼我「泣いてたってどうもしないだろ?ほら泣きやもうな」
大我「うん、兄さんありがと」
杏奈「それより、2人ともどうしてここに?」
頼我「あーそれは、杏奈さんが倒れたって同じ学校の奴から聞いて」
杏奈「同じ学校?」
大我「そう!僕達ね杏奈さんが通ってる高校の普通科に通ってるんだ!」
杏奈「え、普通科なんてあったんだ」
頼我「それで、その杏奈さんには色々助けてもらったので……もしかして倒れた理由ってまたあの研究ですか?」
杏奈「……えぇ、そうよ」
杏奈「全くよ、お父様はまだ未熟な私に蓮を治せる薬を作れだなんて、」
大我「断れないの?」
杏奈「……うん、お父様は私に優しくしてくれる……大切な人だから……」
大我「……そっか……」
頼我「大変……だな、もし何かあれば俺達に言って。杏奈さんは俺達の唯一の理解者だから、助けたいので」
杏奈「……ありがとうね!嬉しいわ!」
大我「うん!僕達を沢山使ってね!」
頼我「大我、そろそろ帰るぞ。それじゃ杏奈さんお大事に」
大我「お大事に〜!」
ガラララ……バタンッ
杏奈「……いい子達だな……昔の私ならきっと下に見て見下してた……」
グッ
杏奈「俄然やる気出てきたわ!まだ病み上がりだけど、一応研究できるように資料をまとめておこうかな」
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チッチッチッ……
杏奈「ん、フワァ〜……んー!え!もうこんな時間か……結構経ってたのね」
ポスッ
杏奈「もし……蓮を治す薬を作れなかったら私、一生好きなことできないのかな……いつからだっけ……」
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当時杏奈が14歳の時
杏奈〈パパ……その子って……!〉
父〈あぁ、そうさ。今日からこの子が杏奈の義兄になる”蓮”くんさ〉
杏奈〈あ!あー!!嬉しいわぁ!!〉
杏奈の父は再婚した
それが蓮の母親だった
蓮の母親はどうやら前夫に捨てられたという
なんとも酷い話だと思った
第38話 終わり