俺は男が好きだ
いつからか、男に興味を抱いていた、
そして今日も俺の好きな奴が笑顔で名前を
呼んでくる。
「トビ!」
その声を聞くだけでゾクゾクする。
ある日あいつが聞いてきた。
「トビってモテるよな。
女に興味ねーの?」
俺は「興味無いな」
と答えた。
「それでは2人1組になってくださーい。」
先生の声が体育館に響く。
「チャシロ、組まないか?」
と聞こうとおもい、チャシロの元へ歩く。
チャシロが目の前にいる。誘おうと
思った瞬間、
「トビくん組まない?」と、
クラスの女子が聞いてきた。
「え、」俺は思わず困惑してしまった。
チャシロは組む相手がいなく、困っていた。
俺は「ごめん。組む相手いるんだ、」
と言って、チャシロの元へ急いだ。
俺はいつも通りチャシロと帰っていた。
「トビ、帰りにアイス買って行こーぜ。」
「いいな。行くか」
帰りにアイスを買った俺たちは食べながら帰っていた。
横を見ると、満面の笑みでアイスを食べている。チャシロが居た。
「可愛いな。」と思わず呟いてしまった。
しまった。と思い隣を見ると真っ赤になってる
チャシロがいた。
「いや、何でもない…忘れてくれ。」
一点に顔の熱さが集まるのが
わかった。
気まずい空気が流れた。
その日はそのまま帰った。
昼休み、教室中がザワついていた。
俺はいつも通りチャシロと話していた。
チャシロは飴を食べている。
カラン、コロンと音をたてながら食べている姿にゾクゾクきた。
チャシロがこっち見て聞いてきた。
「お前って俺の事好き?」
最近トビが気になる。
その素振り、顔、声、すべてにキュンとくる。
俺は気のせいだと頭の中を変えようとしても、
トビのことを考えてしまう。
トビの大きな手で抱きしめてくれたら……
そんなことばかり考えていた。
トビといると安心する。
叶わない恋って分かってるでも、
大好きだ。
ある日、トビに告白をするって
クラスの女子が相談してきた。
「チャシロくんってトビくんと仲良いよね?
この子の相談に乗ってあげてくれない?」と、
言ってきた。
その子は下で手を組んでモジモジしている。
俺は「いいぞ」と答えた。
ここで断ったら嫌われてしまうと分かっていたから。
「と、トビ君って何が好きなのかなって。」
「トビはな!ーーー」
「トビ君!今週の土曜日あ、空いてる?」
「今週の土曜日?何でまた?」
「別に用事もないし、一緒にご飯とか……」
「ご飯か……いいぞ。」
「ヤッター!」
「やったよ!チャシロくん…!」
「うん……はは…」
「すまん、ちょっとトイレに行ってくる!!」
心が痛い…俺も好きなのに、
覚悟はしてたけどこれ程キツいとは
放課後、トビが、
「どうした?帰らないのか?」
と聞いてきた。
「今日委員会だから。」
と素っ気ない態度をして答えてしまった。
目が合わせられない。
涙を堪えるのに必死で下を向いていることしか出来なかった。トビは
「委員会なんかサボって帰ろーぜ」
といい、俺の手を繋いで走り出した。
人目のないとこに連れていってもらった。
トビが「大丈夫か?」と聞いてきた。
俺は「うん、目にゴミが入っただけ」と
言った。
「嘘つけ、ゴミなんか入っていだろう。」
「ホントに何でもない…から」
そう言ったが目に涙が沢山溜まっていて、
耐えることがあまり出来なかった。
土曜日、今日はトビとあの子がデートする日だ。
俺はこっそりと着いてきててと言われた。
2人がご飯をしているだけでも
心が痛い。俺のでもないのに……
そろそろ告白をする時間だ。
ここでトビがOKを出してしまったら……
と考えると泣きそうだ。
「トビくん、好きです。付き合ってください」
トビはビックリしていた。
急に言われたから。
「ごめん……付き合えない…俺、好きな人
いるんだ……」
「そうですよね。こんな私のこと好きじゃありませんよね……」
その子は泣いてしまった。
気まずい空気が流れた。
トビがこっちに歩いてきて、俺を担いだ。
「じゃあ…今日はありがとう、また学校で。」
そういい俺を担いで家に帰ろうとしていた。
「え、トビくんの好きな人ってもしかして…」
「きゃー!新しい扉開いたわァ!」
付き添いで来ていた女子ときゃーぎゃー
言っていた。
「ちょ…お前何すんだよ!」
「いるのずっとバレてたぞ」
俺を荒く地面に投げた。
「痛っ!何すんだ!」
ドンッ
壁に思い切り手を置き、俺を逃げれないようにした。
「好きだぞ、チャシロ」
「俺も」だなんて言えない。
「べ、別にお前のこと…嫌いじゃないし、?
付き合ってあげてもいいぞ?」
俺は上から目線で言ってしまい、しまった。
と思った。
顎クイされ、トビの柔らかい唇が俺の口に
当たった。
俺は真っ赤になって。トビを突き飛ばしてしまった。
「な、何すんだ!お前!」
「顔真っ赤になって言うことはそれか?」
とニヤニヤしながら言ってきた。
まぁ、付き合えたから、それでいい。
コメント
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きま……ずい……だよ?