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スタートーー!の前に
主のフォロワーが3人になりましたー‼️
🎉フォロワーさん3人ありがとうございます!!🎉
まさか3人もの方にフォローしていただけるなんて、本当に嬉しいです😭💗
まだまだ未熟なところもありますが、読んでくださる皆さんに「続きが気になる!」と思ってもらえるような物語を書いていきたいと思います📖✨
フォローしてくださった3人の皆さん、本当にありがとうございます!!🥰
これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします!🌟
それではスタートーー‼️
満月前夜。
街には、どこか落ち着かない空気が流れていた。
美月は部屋の机に、ガラス乾板と怪盗ファントムから届いたフィルムを並べる。
部屋の照明を落とし、窓から差し込む月明かりに二つを重ねると──。
淡い銀色の線がゆっくりと浮かび上がった。
「……!」
今まで星座だと思っていた線が組み替わり、一枚の地図へと変わる。
蒼真はスマートフォンの地図を開き、照らし合わせた。
「この形……。」
彼は画面を見つめたまま、小さく息をのむ。
「間違いない。」
「星見山旧天文台だ。」
⸻
星見山旧天文台
翌日の夕方。
二人は郊外へ向かうバスに乗っていた。
山道を揺られること一時間。
木々の間から、古びた白いドームが姿を現す。
「ここが……。」
美月は思わず足を止めた。
星見山旧天文台。
数十年前まで多くの研究者が星を観測していた場所だが、今は閉鎖され、立ち入り禁止になっている。
錆びた門。
伸び放題の草。
それでもドームだけは、今も空を見上げ続けていた。
「まるで時間が止まったみたい。」
美月がつぶやく。
蒼真は門の南京錠を調べる。
「最近開けられた跡がある。」
「誰かが先に来てる。」
⸻
天文台の記録室
中へ入ると、空気はひんやりとしていた。
古い木の床は歩くたびにきしみ、窓から差し込む夕日が埃を金色に照らしている。
二人は記録室へ足を踏み入れた。
棚には何十年分もの観測日誌が並び、その一冊に「神崎蒼介」の名前が記されていた。
美月は慎重にページをめくる。
そこには星空の写真とともに、一文が添えられていた。
「夜空を撮ることは、過去を未来へ届けること。」
その下には、倉橋俊介の筆跡で書かれた返事。
「真実もまた、未来へ受け継ぐべき光である。」
美月は静かにページへ手を添えた。
「二人は、本当に大切な友達だったんだね。」
⸻
不思議な装置
蒼真は部屋の隅にある古い投影機に気づく。
「これ……まだ動くかもしれない。」
乾板をセットし、レンズを調整する。
部屋を暗くすると、壁いっぱいに星空が映し出された。
「きれい……。」
美月が息をのむ。
しかし、その星空はゆっくりと動き始める。
星が結ばれ、新しい模様を描いていく。
やがて中心に浮かび上がったのは、一つの紋章。
星を抱く白い鳥。
「このマーク……。」
その瞬間、床が低い音を立てて震えた。
ゴゴゴ……。
本棚がゆっくりと横へ動き、隠し通路が現れる。
「秘密の部屋……!」
⸻
地下室
石造りの階段を降りると、小さな地下室へたどり着いた。
中央には古い木箱。
そのふたには、星形の鍵穴がある。
美月はカメラから見つかった銀色の鍵を取り出した。
「これだ。」
鍵を差し込む。
カチリ。
静かな音が響き、木箱が開いた。
中には一冊の革張りの手帳と、一枚の手紙。
手紙には、神崎蒼介の文字。
「もし、この箱を開けた人へ。」
「私たちは宝物を隠したのではありません。」
「未来へ残したかったのは、人の心です。」
美月はページをめくる。
そこには、星空の写真とともに、多くの子どもたちの笑顔が写っていた。
「これは……。」
「写真教室だ。」
蒼真が言う。
「神崎さんと倉橋さんは、全国を回って子どもたちに星と写真を教えていたんだ。」
「だからファントムは、この記録を守ろうとしてる……?」
その時だった。
⸻
黒い侵入者
パリン!
天井の窓ガラスが割れる。
「誰!?」
黒い服の男たちが次々と地下室へ降り立つ。
先頭には黒崎レオン。
「やっと見つけた。」
彼は静かに拍手を送った。
「ありがとう。」
「君たちのおかげで、この場所までたどり着けた。」
美月は木箱を抱き寄せる。
「渡しません!」
黒崎は笑う。
「安心しなさい。」
「欲しいのは手帳だけだ。」
「そこには、最後の星図がある。」
男たちが一斉に近づく。
逃げ場はない。
⸻
白い影
その時。
地下室の照明が一斉に消えた。
真っ暗な空間。
「何だ!?」
次の瞬間。
天井の小窓から、満月の光が差し込む。
その光の中へ、白いカードが舞い落ちた。
「約束の時間です。」
風が吹く。
白いマントがふわりと舞い降りる。
怪盗ファントムだった。
「レディに乱暴をするなんて。」
彼は静かに帽子へ手を添え、一礼する。
「少々、趣味が悪いですよ。」
黒崎はゆっくり笑った。
「ようやく会えたな。」
「怪盗ファントム。」
二人は静かに向かい合う。
地下室の空気が張り詰める。
満月の光だけが、四人を照らしていた。
そして、美月は気づく。
ファントムの視線は、宝でも手帳でもなく──
自分が持つフィルムカメラだけを見つめていることに。
⸻
ラストシーン
ファントムは静かに言った。
「白石さん。」
「そのカメラを、絶対に手放さないでください。」
「え……?」
「明日の満月。」
「すべての真実が明らかになります。」
その言葉と同時に、地下室の扉が勢いよく閉まり、暗闇に包まれた。
外では、ゆっくりと満月が空へ昇り始めていた。
物語は、いよいよ大きく動き出す。
⸻
――第4章 終――
次回・第5章「満月の怪盗」
満月の夜、怪盗ファントムはついに「星の記憶」を盗むため行動を開始する。しかし彼の本当の目的は盗みではなく、ある約束を果たすことだった。一方、黒崎レオンは武装した部下を率いて天文台を包囲し、美月と蒼真は最大の危機を迎える。物語はここから、息もつかせぬ展開へと進んでいく――。
#デジタルイラスト
る あ 。 @低浮
209
る あ 。 @低浮
3
#クロスオーバー
紫蘭
5,220
コメント
3件
おお、第4章「星図の謎」、めっちゃ面白かったです!天体観測と謎解きの組み合わせがたまらないですね。あのガラス乾板とフィルムを重ねた時に浮かび上がる地図の演出、すごくロマンチックでワクワクしました。 特に「夜空を撮ることは、過去を未来へ届けること」っていう神崎さんの言葉が心に残りました。ファントムがカメラだけを見つめてる意味深な描写も気になる…!満月の夜に動き出すって、次回が待ち遠しいです。