テラーノベル
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そろそろ定期テスト。勉強したはずなんだけど。とても緊張する。”はず”じゃだめだよね。わかってるのに。なんでだろう。後悔しかない。先輩にもっと勉強の質問をすればよかったのに。
何もできないまま、定期テストは始まった。自信は全然ない。お母さんに怒られるだけだ。
結果、定期テストは、学年最下位だった。やっぱり。先輩に情けないな。
あれ、なんか、おか……
気づけば保健室のベッドにいた。どうやら僕は倒れたようだ。どうしたんだろう、僕。だめだ、!こんなところにいたら。逃げよう……!
「先生!大丈夫……です……。」
言えたけどまた倒れたらしい。本当に何もわからないんだ。多分今日は早退だな……。テストの点数は悪いし、倒れちゃったし、お母さんに怒られるだけだな。今日は。
「どう?よくなった?顔色はまだ悪いけど。あのね。咲希さんは多分頭打ってたの。」
え、?
「私は、咲希さんの教室にはいなかったからわかんないけど、咲希さんの隣にいた席の子が教えてくれたよ。」
うそ……?なんで?でも、多分記憶はまだあるから大丈夫だと思う。
「少しよくなったら早退しようね。」
なんて僕は情けないんだろう。
よくなったら、先輩に謝りに行こう。
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