テラーノベル
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■読まれる前の注意書き
・本作は「カントリーヒューマンズ(CountryHumans)」の二次創作(ファンフィクション)です。
・実際の歴史、国家、政治団体、宗教、および実在の人物とは一切関係ありません。
・かつて対立していた国々が、現代風の平和な世界線でひとつ屋根の下、あるいはご近所さんとして仲良く「ほのぼのとした日常」を送っているパラレルワールドを舞台にしています。
・キャラクターの口調や性格に独自の解釈(マイルド化)が含まれます。
・以上の点をご理解いただける方のみ、お進みください。
■第16話・後日談
題名:聖夜のあくる朝、あるいはサンタクロースの足跡
ジャンル:日常・クリスマス後日談ほのぼの
しんしんと雪が降り積もったホワイトクリスマスの、あくる朝。
まだ薄暗い屋敷の静寂を破ったのは、リビングから響き渡ったイタ王の弾んだ大声だった。
「わあぁぁぁ! 本当に置いてある! ナチ、ソ連お兄ちゃん、日帝! 早く来てよ、サンタさんが来たんだ!!」
ドタドタと廊下を駆ける足音に続き、イタ王がそれぞれの部屋のドアを叩いて回る。
昨晩、深夜の「プレゼント設置任務」を完璧に遂行し、すっかり夜更かしをしてしまった大人たちは、眠い目を擦りながらリビングへと集まってきた。
「イタ王、朝から騒々しい……。もう少しデシベルを下げて発声しろ……」
ナチは軍帽を被る気力もなく、ソファに倒れ込む。
「ふわぁ……。イタ王、声が大きいぞ。我が連邦の安眠が脅かされている……」
ソ連も大きなあくびを噛み締めながら、重い足取りでやってきた。
「ふふ、イタ王殿は朝から元気ですね」
日帝だけが、すでに割烹着を身につけていつも通りに微笑んでいる。
リビングのツリーの根元には、昨晩三人が用意したプレゼントの箱が置かれていた。
イタ王は待ちきれない様子でリボンを解き、箱を開ける。中から出てきたのは、ピカピカの新しい画材セットと、色とりどりのお菓子の詰め合わせ、そして一枚の手作りのクリスマスカードだ。
「うわぁ! 新しい絵の具だ! それにこのお菓子、前に街で見かけて欲しかったやつだぁ!」
イタ王はプレゼントを両手で抱きしめ、飛び跳ねんばかりに喜んでいる。その無邪気な笑顔を見た瞬間、ナチとソ連の顔から眠気が一気に吹き飛んだ。
「……フン。どうやらその『サンタ』とやらは、貴様の好みを正確にリサーチしていたようだな。実に見事な兵站(へいたん)能力だ」
ナチは腕を組み、そっぽを向きながらも、どこか満足げに口元を緩めた。
「ガハハ! 良かったな、イタリア! ほら、そのカードも読んでみろ」
ソ連が胸を張って、自分が添えたカードを指差す。
イタ王がカードを開くと、そこには少し不器用で力強い文字(ソ連)と、定規で引いたように真っ直ぐで綺麗な文字(ナチ)、そして優しく丸みのある文字(日帝)で、『メリークリスマス!』と書かれていた。
「うん! サンタさん、字がとっても上手だね! 筆跡が三人によく似てる気がするけど!」
ゆこあ
857
#政治的意図・戦争賛美✖
nekoisi@200人記念!
7,151
瑞稀🇩🇪🍺🏰
45
「「っ!?」」
イタ王の鋭い(?)指摘に、ナチとソ連の身体が同時にピクリと強張る。
「そ、それは気のせいだ、イタ王。サンタクロースという個体は、世界中の言語や文化に最適化した文字を書き分けるスキルを持っているに決まっている」
「う、うむ! そうだ! シベリアのサンタもそういう仕様だった気がするぞ!」
慌てて苦しい言い訳を並べる二人の巨頭。日帝はその様子を見て、声を殺してクスクスと笑っていた。
「さあ、イタ王殿。サンタさんからのプレゼントも無事に届いたことですし、朝食にしましょう。今朝は昨晩の残りのチキンを細かく刻んで、特製のオムライスにしましたよ」
「わーい! オムライス! 僕、新しい絵の具でみんなの絵を描くね!」
食卓につき、スプーンを握りしめながら嬉しそうにこれからの予定を話すイタ王。
ナチは「私の肖像を描くなら、構図の黄金比を意識しろ」と注文をつけ、ソ連は「私の巨体をキャンバスに収めきれるか?」と豪快に笑っている。
昨晩の秘密の任務は、どうやら大成功に終わったようだ。
窓の外では朝日に照らされた雪がキラキラと輝き、リビングには4人の温かい笑い声がいつまでも響き渡る。特別な夜が過ぎ去っても、彼らの新しく愛おしい日常は、これからもずっと、どこまでも続いていくのだった。
コメント
7件
筆跡がわかるってほんとに3人のこと大好きなんだろうな〜!イタ王が純粋天然すぎて可愛い

イタ王が鋭すぎる(笑)
ああっ、もう、この話大好き…!🥺✨ イタ王がプレゼント見つけて無邪気にはしゃぐ姿と、眠そうな大人たちがそれに振り回される朝の風景、ものすごく愛おしいし、心がぽかぽかしたよ。 「筆跡が三人に似てる気がする!」ってイタ王の鋭いひと言にナチとソ連が固まるところ、思わず笑っちゃった🤭 大人たちの隠しきれない優しさがじんわり伝わってきて、読み終わったあと自然に頬がゆるんでた。 KANAMEさんの描く“新しい愛おしい日常”、ずっとずっと見ていたいな🥀🌙