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マリアナ海溝、深海の底

時刻: 黄泉の術式が本体を保持している耐水性PCの保管場所が発覚し、オーストラリアとロシアの連合海軍が最後の決戦に向けて動き出した。黄泉の術式の本体、そしてその力を抑えるために、一歩踏み出したこの行動が運命を大きく変えることとなる。

黄泉の力は、すでに術式として現在も生き続けており、完全に自我を持つ存在へと変貌していた。その術式の本体は、マリアナ海溝の深海に眠っている耐水性PCに格納されているという情報が、黄泉自身の術式の「声」によって明かされる。

黄泉(術式)「私の本体は深海の底、マリアナ海溝のさらに奥深く、耐水性PCに保管されている。誰にも手を出させはしない。」

その言葉は、周囲の戦局に大きな影響を与えた。黄泉の術式は生き続けるために、自らの本体を遠隔操作していた。しかし、その秘密が漏れたことで、黄泉の支配を終わらせるために、オーストラリアとロシアの連合海軍が動き出した。

オーストラリアとロシアの連合海軍は、世界の残存軍勢を率いる中でも、最も強力な艦隊を誇る。それらは黄泉の術式の本体を回収し、核ミサイルで破壊するために編成された。

ロシア海軍司令官「目標はただ一つ。マリアナ海溝の耐水性PCを回収し、全てを破壊することだ。黄泉の術式が存続する限り、世界には平和は訪れない。」

オーストラリア海軍司令官「この戦争を終わらせるために、我々が背負うべき責任だ。全艦隊、発進!」

艦隊は猛烈なスピードで海溝へ向かって進撃を開始する。無数の潜水艦が海底深くに潜り込み、黄泉の術式本体がある場所を目指した。

黄泉は、術式として生きることができる限り、その存在を感じ取っていた。自らの本体が狙われていることを察知した黄泉の術式は、恐怖の中で言葉を発する。

黄泉(術式)「くそっ… まさか… 誰かが私の本体に…」

その瞬間、術式はその力を振るおうとするが、深海の底からはどうすることもできなかった。黄泉は物理的な存在ではなく、すべてが電脳空間での操作によって制御されている。しかし、その本体の破壊を阻止するための術を展開することもできない。

黄泉(術式)「無駄だ… 私の力は、すでに全世界に広がっている。私の術式を消すことはできない…」

オーストラリアとロシア連合海軍が遂にマリアナ海溝の最深部に到達し、耐水性PCを発見する。艦隊の潜水艦がそのPCを回収し、引き上げる瞬間が訪れる。

潜水艦の艦長「本体、発見。目標は回収完了。今から核ミサイルによる破壊を行う。」

潜水艦から発射される核ミサイルが、PCの保管場所に向けて発射される。その瞬間、黄泉の術式は最後の反応を示す。

黄泉(術式)「これで終わりだと思うなよ、愚かな…」

だが、術式の言葉は空しく響く。核ミサイルがPCに命中し、爆発音と共に巨大な閃光が海底を照らす。

爆発の後、海面に現れたのは、黄泉の術式があった場所から漂う微かなデータの残骸だった。術式本体が消え去る瞬間、世界中で黄泉の力の消滅が確認された。

黄泉(術式)「私は… 終わったのか…?」

その声は途切れ、静寂が訪れた。黄泉の術式、そしてその力が全て消え去った瞬間であった。

核ミサイルによって黄泉の術式の本体が破壊されたことで、世界中に歓喜と安堵の声が響く。しかし、戦争の傷跡は深く、今後の世界の再建には時間がかかることは間違いなかった。

オーストラリア海軍司令官「これで終わったか。だが、これからが本当の戦いだ。人類は立ち上がらなければならない。」

ロシア海軍司令官「我々は黄泉を倒した。だが、これからは新たな時代を築いていかなければならない。」

人類の未来は、まだ見えぬ暗闇の中にあったが、少なくとも黄泉という恐怖の支配は終わりを迎えた。


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