TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

…収録は無事に終わった。早くに帰ってこれて、お風呂も入ったし…気合いを入れる為に大きめのカーディガンを羽織ってからナムジュナの部屋を訪ねれば、難しい顔でパソコンと向き合っていた。


「ナムジュナ、顔」

「ん?ホバ……あぁ、歌詞に詰まってて……」

「今日はよく頑張ったよ、僕たち。もう休もうよ…疲れてる頭じゃ出てくるものも出てこないと思うし」

「…そうだな、今日はやめだ!」


バンッ、と勢いよく閉めたパソコンが壊れていないか心配になるも、伸びをして少し表情が和らいだナムジュナを見てホッとする。そうだよ、仕事ばかりじゃ息が詰まっちゃうもん。


「そういえば、何か用事だったか?」

「?」

「?、何かあったから来たんじゃないのか?」

「…ぁ……え、えっと……うん……」


ジンヒョンの言ってた通り、素直に言ってみよう。これで駄目だったらやっぱりね!で終われば良い話だし。


「あ、あのさ………」

「?、おう」

「その………今日、疲れたじゃん……」

「…そうだな…?」

「だから……充電したいんだよね……」

「充電………コンセントが繋がらないのか?」

「ち、違くて……っ、僕の、充電が切れそうなの……だ、だから……くっつきたい………」


…本当にこれで良いんですよね!?これで駄目だったら部屋出てジンヒョンの事シバきに行こう、そうしよう。


「………俺なのか?」

「…うん」

「珍しい……いつもはテヒョンとかジミナにくっついてるのに」

「そ、そうなんだけど……ナムジュナが、良い……あ!勿論、嫌なら良いんだけどね!?」

「?、嫌なわけないだろ。…そうだな、俺も切れそうだし、お互いに充電しとくか」

「………う、ん………」


ぎゅ……


…流石ジンヒョン!!わぁぁ幸せ!!お風呂上がりだからこそのシャンプーの匂いとナムジュナのあったかい香りが混ざって落ち着くはずなのに、逞しい腕の中にすっぽり収まっているのが恥ずかしくて心臓が爆発しそうだ。ダンスをぶっ続けで踊ってもこんなに動いた事ないのに!!抱きついているついでにと首筋にぐりぐりと頭を押し付ければ、上から、


「擽ったいんだけど?」


とくすくす笑いながら落ち着いた声が聞こえてきてよりドキドキする。何て幸せなんだろう…ずっとこのままでいれれば良いのに…なんて。告白を相手にされてない時点でこのままでいれるわけがないじゃん。これも、お互いの充電が終わったら離れちゃうわけだしさ。…良いなぁ、ナムジュナと付き合える子は。こんな優しくて格好良くて頼りになる人、なかなかいないんだからね。ちょっぴりいつになるか分からない今後の事を考えて鼻がツン、とするも、今は幸せなんだから。それで良いじゃんと開き直る。


「あったかーい……幸せ……」

「充電か……確かに、これは良い方法だな」

「でしょ?ナムジュナも今度からやってみなよ…あ!でも、僕だけね?」

「お前だけなのか?」

「そう!」


他のメンバーとなんて駄目だよ。充電は僕だけじゃないと!


「んー……分かった。……そろそろ充電出来たか?まだか?」

「ぁ……う、うん…そうだね、そろそろ出来たかも……」


幸せな時間というのはすぐ過ぎるものだ。腕の力が緩んだ為、ゆっくりと離れる。…まぁ、初めてにしては良い感じだったんじゃないかな。


「なぁ、ホバ」

「うん?」

「俺からでも良いか?」

「……何が?」

「ん?次からは俺から言っても良いのかって」

「……も、勿論!いつでも良いから!!」


ナムジュナからこんな言葉が聞けるなんて…やっぱり幸せだ!!

loading

この作品はいかがでしたか?

100

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚