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「…あれ」
相模原はつい先ほどまで相模大野にいた。
急に暴風が吹き、驚き目をつむったあと、眼前に飛び込んできた景色は真っ白な部屋。簡易的な応接室のようなその部屋の風貌に、ほんの少し顔を顰めたのが、自分でもわかった。嫌な気分になったとかじゃない。理解が追い付かないだけだ。ただ、机の上に置かれた紙を無視するわけにはいかず、怪しみながらも近づいた。紙を手に取り、そこに書かれれていた内容を読んだ。
『自分以外の同都道府県の市を書け』
「…はぁ?」
何も考えずに、近くにあったペンを手に取り書いた市名は座間。何があるのかはわからないが認知テストのようなものだろうか。座間の名を書けば、紙はどんどん薄くなり最後には何もなかったかのように消えていった。
この奇怪な空間に少し興味が沸いて、探索してみる。床はどう見ても大理石、壁の素材は漆喰のように見えるが触ってみれば漆喰の感触とは程遠いツルツルさがあった。爪の1つも立てられそうにない。机や椅子、ライトといった装飾はごく一般的なもの。一番気になったのは先ほどまでそこに存在していた紙だったが、消えてしまったものはしょうがない。一通り見て回った結果、壁以外に怪しいものもないため渋々といった形で机の近くまで戻り、椅子に腰を掛ける。
その時に気が付いてしまった。先ほどまでなかった、白い部屋の中に突如として現れた、目立つ壁掛けの真っ黒なモニターの存在に。きっと最初からはなかった。あったら、部屋とのミスマッチに強く印象を抱いて脳に残るはずだ。そのモニターに近づこうと思った時だった。
「もうっ!なんなのここ」
僕とは違う別の声が聞こえて、ついそちらの方を向く。よく聞き慣れた声だった。少し錯乱していたのが落ち着いたのか、座間は僕の方を見て驚いたような顔をした。
「え、相模原?!どうして?!」
知らないよ、と言うように僕は首を振る。座間は訝しんだように僕を見てきたが、僕も知らないものは知らない。座間がここに来た理由に関して、心当たりがないと言ったら噓にはなるけど。何かをあきらめたように、座間は溜息をつくと僕の正面の椅子にドカリと腰かけた。何が起こるの、と言いた気に周囲をきょろきょろと見まわす。彼女の目も、また、モニターに釘付けとなった。
突如、モニターが点灯しザザザザ…と数秒の間砂嵐が流れた。ビックリさせないでよぉ…と座間は小さく愚痴をこぼした。うん。僕もビックリした。
砂嵐が止まると、流れてきたのはシステム音声。
『ただいまより、サバイバルゲームを開始いたします』
「「はぁ?!」」
こんにちは、KRSです。
ずっと書きたかった話を書き始めました。若干の見切り発車、行き当たりばったりですがお許しください。
少し雑談になりますが、いつも書いていたスマホのメモが許容量を超えたのか動作が重くなってしまい、この話からはnolaで下書きを書き始めました。便利ですね、この子。
一応好き都市語りの方は今まで通りメモで書いていくのですが、今作『ワスレモノはないですか』からはすべてnolaで下書きをしていこうと思います。特に何も変わりませんが、ご報告というか…でした。