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私
の名前は水木奈々子。年齢は二十歳。趣味は読書とお料理。特技はピアノ演奏かな。好きなものは甘いもの全般。苦手なものは辛いものと苦いもの。
身長156センチ体重45キロ。スリーサイズは上から85-60-88。髪の色は黒だけど染めてるんだよね。今は肩くらいまで伸ばしてゆるくウェーブをかけてるけど普段はショートボブでまとめてることが多いよ。お化粧はあまりしてないんだけど最近は日焼け止めだけはしっかり塗るようにしている。だって紫外線怖いもんね! さて今日は何をして遊ぼうかなー♪ そうだ! 昨日の晩御飯に作ったカレーがまだ残ってるはずだからそれを食べようっと! ご飯も炊いておいたし準備万端だよ! 私はウキウキしながら部屋を出て階段を降りようとしたところで足を滑らせて転げ落ちてしまった。ああ痛いなあもう! こんなんじゃ外出れないじゃん!!
***
私が目を覚ました時、そこは知らない場所だった。あれ? なんで私ここに居るんだろう? 辺りを見渡すとどうやらここは病院みたいだ。ナースコールを押して看護師さんを呼ぶことにした。
「はい、どうされました?」
「あのぉ~すみません。なんか記憶がないんです」
「え!? それは大変ですね。ちょっと先生を呼んできます!」
そう言って看護師さんはどこかへ行ってしまった。しばらく待っていると白衣を着た中年の男性医師がやってきた。その人は俺を見るなり、「君は運が悪いね~」と言いながら聴診器を当て始めた。「あーはいはい。心臓の音異常無し」「肺の方は?」「異常なし」医師は一通り確認を終えると「じゃぁちょっと採血だけしておきましょうかね」と言って注射の準備を始めた。俺は特に抵抗することも無くそれに従った。血液検査の結果が出るまで待つことになった。その間ずっと考えていたことがある。それはこの病院に来た経緯についてである。今となってはもう思い出せないことなのだけれど、なんでここに来ることになったのかとても気になっていたのだ。だから俺は看護師さんを呼び止めて聞いてみた。「あのぉ、どうして僕はこんなところにいるんですかねぇ?確か今日は会社にいたはずなのに……」看護師さんは少し困ったような顔をしてから答えてくれた。「えっとですね。あなたは事故に遭ってしまいましてね。それで救急車に乗ってここまで来たんですよ。覚えていませんか?」「いえ全く。何も覚えていないです。ところでここはどこですか?」「ここは病院ですが何かご存知ないんですか?」「知らないですよ。そもそも僕には記憶が無いのです。名前すら分からない状態です」「あらそうなんですか!?大変じゃないですか!私はあなたの担当医をしている者なのでこれからよろしくお願いします。私の名前は田中といいます。では早速診察室に行きましょうか!」と言うと彼女は俺の腕を引っ張って歩き出した。
「はいこんにちわ〜。私が君の担当の田中だよ〜」
「あーもう!なんでこんなことになるんだよ!」
俺は叫びながら、自宅の部屋中を走り回った。
「ちょっとお兄ちゃんうるさいよ」
妹の楓乃が俺のことを注意してくる。
そういえば今は何時だろうか。ふと思い時計を見てみると、時刻はすでに深夜0時を過ぎていた。
しまった、今日もまた徹夜になるのか。
最近ゲームに夢中になりすぎてて、ろくに睡眠時間を取れていない気がする。それに、明日だって学校があるんだぞ。
どうしてこうなった?一体なぜなんだ!? 事の始まりは数日前のこと、いつものように部屋で一人ゲームをしているときのことだった。
『おめでとうございます。あなたは選ばれました』
突然、謎の声が聞こえてきたのだ。
最初は何かの悪戯かと思ったのだが、その後も何度か同じ現象が起きたことで、これが夢ではないということを確信する。
だが、その正体が何なのかは全くわからないままだ。
「くそっ!また負けた!!」
ゲーム画面の前で男が叫ぶ。
「あーもう!!なんで勝てねぇんだよ!?」
男はコントローラーを投げ出し、ベッドへ倒れ込んだ。
「こんなんじゃいつまで経っても彼女なんてできねーよ!」
そう言いながら枕を抱き締めると、大きく息を吸い込み叫んだ。
「俺はリア充になるんだ!!!」
「うるさいぞ圭吾!夜中に騒ぐな!」
隣室の兄貴の部屋から怒声が聞こえてくる。
「だって兄ちゃん!俺モテないもん!」
「お前は黙ってろ!」
兄ちゃんに怒鳴られた。理不尽だ。
「じゃあせめてネット掲示板に書き込むくらい許してよ!」
「絶対ダメだ!」
これも却下された。ひどい話だ。
「ちぇっ、ケチ……」
仕方なく携帯ゲーム機を手に取り電源を入れる。
このクソゲーをクリアしたら次はギャルゲに挑戦だ。
(待ってろよヒロイン達!必ず落としてみせるぜ!)
「……おっしゃクリア完了っと。次のシナリオ攻略するかぁ」
「おいこら圭吾テメェ!さっきからドンパチやってんのは何の音だよ?」