話は続いておりません。別の話として見てください。
出てくる人↓
青井らだお
皇帝
成瀬
猫マンゴー
ハクナツメ
モブ
成瀬「がち、らだおってバカだよね笑」
猫マンゴー「それな笑笑なんもわかってないんだもん笑」
皇帝「しかもなんでも了承してくれるじゃん?笑」
成瀬「めっちゃ”使える”よな笑」
猫マンゴー「それな〜笑笑」
皇帝「あれなんも出来なかったらいる意味ないよな笑」
猫マンゴー「警察向いてないんじゃない笑」
成瀬「”いらない”やん笑笑」
バッ
らだお「ハーッハーッ」
俺は勢いよく起き上がる。
まだ空は暗く、星が見える。
息は上がり汗が出ていた。
そのせいで体が濡れていて気持ち悪い。
らだお「夢…か…よかった…」
夢を見ていた。
なんて悪い夢。
こんな夢を見る日が来るなんて。
少し思い出してしまう。
警察になり始めた頃。
俺は皆より早く色んなことを習得していった。
最初は褒められていたものの俺が上のランクにいくにつれ、陰口が増えていった。
陰口の内容は俺だけではなかった。
よくつるんでいる成瀬や猫マンゴー、皇帝の陰口もいっていた。
3人も俺と同じでどんどんとランクが上がっていっていたから。
俺は陰口を言われてる事は知っていた。
でもあの3人は気づいていなかった。
俺は許せなかった。
3人の陰口を言っていること。
普段なら無視する場面でも俺は無視できなかった。
俺は陰口を言っている人の所へ行ってしまった。
らだお「ねぇ何話してんの?」
モブ「あ〜君達のことだよ笑」
モブ「君はどう思ってるの?アイツらのこと笑」
あいつらって3人のことか、
らだお「俺は、」
モブ「だよねぇうざいよねぇ?笑」
陰口を言っていた奴らは俺が言おうとした言葉を止め言ってきた。
モブ「まじさ調子乗ってるよな笑」
モブ「特にあの成瀬ってやつ笑」
モブ「それな笑最近入ったばっかなのに笑笑」
モブ「あいつゆーて何も出来ないよな笑笑」
モブ「それな笑笑」
らだお「……ろ…」
モブ「え?何笑聞こえないんですけど笑」
モブ「もっとでっけぇ声で言えよ笑」
らだお「…やめ…ろ…」
らだお「やめろ!!」
俺は誰にでも聞こえそうな声で言った。
らだお「やめろよっ!!俺の仲間の陰口を言うのはッ、もうやめてよッなんでそんな言葉を言えるんだよ!!自分が言われたらとか考えないのかよッ!!それぐらいわかるだろ?!俺だけにしろよッ!!」
俺は止まらなかった。
許せなかったんだろう。
自分でも分からないぐらい怒っていた。
らだお「俺の、俺の仲間を傷つけるなッ!!」
らだお「ハァーハァーッ?!」
奴らは突っ立ていた。
少したって奴らはどこかに行ってしまった。
俺は自分でもびっくりしていた。
こんなにアイツらのこと好きだったなんて、思っていたなんて、知らなかった。
俺はその場を立ち去ろうと後ろをむく。
らだお「ッ?!」
そこには成瀬と皇帝、猫マンゴーがいた。
3人は驚いた顔をしていた。
よりによってこの3人とは。
らだお「ごめん…」
成瀬「なんでらだおが謝んの?」
皇帝「らだ先ありがとっ」
猫マンゴー「らだお、謝んなくていい、」
皆泣いていた。
その頃はまだ幼かったと思う。
成瀬「またなんか言われたりしたら今度はちゃんと言おう。」
成瀬「俺達4人でしっかり考えよう。」
成瀬はそう言ってくれた。
俺達は約束した。
でも俺は守れなかった。
あの後3人の陰口は少なくなり俺にも届かないぐらいになったが俺の陰口はやまなかった。
俺はそれでもいいと思った。
3人のことを言われるよりましだったから。
俺は3人には共有しなかった。
俺が我慢すればいい話だったから。
最近は楽しくて仕方なくて面白くて陰口を言われたことなんて忘れていたのに。
思い出してしまった。
結局眠れなかった。
そのまま朝が来た。
空は明るく太陽が眩しい。
俺は仕事をする。
仕事をしていると成瀬が出勤してきた。
成瀬「おはよぉ〜らっだぁ〜」
らだお「おはよ〜」
いつものように挨拶をする。
成瀬「…」
成瀬は挨拶をしたまま突っ立っていた。
俺は成瀬の様子が気になり、成瀬のところに行った。
らだお「成瀬、どうした?」
成瀬「…らだお、なんかあったでしょ?」
俺は成瀬にそう聞かれて一瞬驚いたがいつも通りに返事をした。
らだお「ん〜なんもないよ〜」
らだお「成瀬こそ大丈夫なん?」
成瀬「俺は大丈夫だけど…」
らだお「なら安心!笑…」
いつも通りに接していたはずなのに気づかれて心配させてしまった。
俺はなんとなく気まづい空気に耐えられず、逃げ出すようにパトロールに行くと言って外にでた。
俺はヘリで街をまわる。
山の方に差し掛かったところだった。
山の1番上に人影が見えた。
俺は誰かと思いその人に近づきヘリから降りる。
風でなびく灰色の髪。
同じ服装。
その人は俺に気づいたのか呼びかける。
「らだおくん〜!」
ナツメさんだった。
ナツメさんは俺にヘリを教えてくれた先輩で師匠。
1番信頼してるのって誰だろと考えたとき1番最初に思いつくのがナツメさんだ。
いつものように挨拶をし、2人でぼーっとする。
ナツメさんは何も聞いてこなかった。
俺がなんでここにいるか、何があったか何も聞かずただ青い青い空を見ていた。
らだお「どうすれば良かったのかなぁ」
俺の口は勝手に動いていた。
ナツメさんになら話せるかもしれないと思い俺は続ける。
らだお「俺が我慢してあいつらが幸せであればいいって思ってたのに…心配させたくなかったのに」
少しの沈黙の後ナツメさんは喋りだした。
ナツメ「らだおくんはばかだね〜笑」
らだお「えっ?」
思いもよらぬ言葉に俺は少し動揺する。
ナツメ「らだおくん1回ぐらい信用してみたら?」
ナツメ「それで、もし成瀬とか皇帝とかマンゴーが裏切ってくるような奴らだったら僕はその3人を警察から追い出すよ。」
ナツメ「らだおくんはちゃんと愛されてる、皆幸せ、心配はいらない、心配させてもいい、大丈夫だよ(*´˘`*)」
らだお(俺はそれでも…)
らだお「俺はもうあいつらの悲しい顔をあんな顔を見たくないんです」
らだお「あんな…この世の終わりみたいな顔を…」
ナツメ「らだおくんがそんなに思い詰める必要は無い。らだお君が皆に幸せであって欲しいように僕達もらだおくんには幸せであって欲しいよ?」
らだお「ッ?!」
俺はナツメさんの言葉に押されたのかヘリに乗って成瀬のところに向かっていた。
分からない。
何を話せばいいのか、どこから話せばいいのか、それでも話さなきゃいけないと思った。
俺はマンゴーと皇帝に電話をし、本署に来るように言った。
らだお「ちゃっかり先輩じゃないですか笑…」
俺はそう小言を言いながら向かう。
本署に着くともう皆はいた。
俺は話す。
らだお「皆に、話さなきゃいけないことがある…」
俺は少し言葉をつまらせながらも言う。
らだお「俺、実はまだ陰口を、言われてる、」
皇帝「っ?!」
猫マンゴー「ッ?!」
成瀬「…」
らだお「今日、皆に陰口を言われる夢を見た、、」
らだお「怖くて今日会うのは控えようと思った、だけど…皆のこと、信頼したくてっでも、もうあんな顔を、、見たく、なくて…」
俺は気持ちが込上がり涙が出てしまった。
泣くなんてあれ以来だった。
らだお「心配させたくなくて、幸せでいて欲しくてっ、ごめん、約束破って、ごめん、ごめん…」
俺は皆の顔を見れなかった。
また悲しい顔をあんな顔をさせてしまっていたらと思うと顔を上げることが出来なかった。
猫マンゴー「らだお…言ってくれてありがとう、ごめんね気づけなくて、苦しかった?辛かった?1人で、抱えてた?ごめんね、ごめんね、、」
皇帝「俺、らだおのことなんにもわかってなかった、分かってた気でいた。もっと一緒にいたいっもっと関わっていきたい、俺はそう思ってる、」
らだお「うっ、ゥ、うぁぁぁぁあッッ」
俺は2人の言葉を聞いて泣き崩れた。
今まで我慢してきたぶん全部。
マンゴーも皇帝も泣いていた。
成瀬は急に俺に向かって言った。
成瀬「俺たちは強いっ、俺たちはひとりじゃない、信用していい、心配させていい、困らせてもいい、だから大丈夫っ、なんと言われようとも戻って来る場所がある!俺達は最強ッ!!(*´罒`*)」
成瀬は涙ぐみながらもそう俺に言ってきた。
俺達はまた約束をする。
今度は絶対、永遠の約束。
俺達はまた楽しく過ごす。
誰になんと言われようとも俺には帰る場所がある。
俺達は最強!!だから笑
end
コメント
8件
泣きそう
この作品に出会えて良かっだ〜泣
こちハンしてほすぃ