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「いーよ、いーよアイツ甘ちゃんだから涙流して謝ったらすぐ許してくれるし」
「奢ってもくれるからさ〜適度に安いとこ私が奢れば気にないの」
「ヤバくない?マジ都合のいいキープくんだわ〜」
もらった合鍵で早めに来てサプライズしようと思ったら誰かと電話で話してる声が漏れ聞こえてきた
知りたくなかった、けど今アイツの本心を知れて良かった
もう本命ですらないのなら、付き合ってる方が辛いから、だから別れよう
とりあえず今はゆっくり外に出てチャイムでも鳴らしてさも今来ました風にしよう
やないとせっかく買ったケーキ投げ捨ててしまいそうや
「チャイム鳴らすとかせずに合鍵使って良かったのに」
『ごめんなぁ?開けようと思ったらキーケースから外れてしまって、片手やと上手く探せんかったんよ』
「え〜キーケース壊れたの?」
『たぶん金具が緩んだんやろな。気に入っとんしなおせたらええんやけど』
「そっか〜治るといいね?」
『そうやな。あ、今日駅前のケーキ買って来たから食べよ』
「やった!あそこのケーキ美味しいから大好き!」
「ケーキ美味しかった〜!」
『なぁ話とった同棲の話なんやけど』
「うん。どうする?2人とも一人暮らし用の部屋だし新しく部屋探す?」
『なかったことにしてくれん?』
「え?なんで!?」
『やって浮気しとんやろ?あぁ違うなぁ。俺のがキープなんやっけ?』
「ぁ、ちが」
『1回目の時も2回目の時ももうせん言ったんに3回目、しかも今度は向こうが本命なんやろ?なら俺いらんやろ?』
「………」
『別れよっか』
「うん」
『合鍵返すわ』
ガリッ
「痛っ!」
『結婚考えるくらいにはマジで好きやったよ』
最後は噛み付いてキスをした
好きで好きでホントに好きやったんやからこれくらい許されるやろ