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波が引いては戻ってくる。

力強い音が、自分を持っていってしまいそうで。

混ざって聞こえる踏切の音に、いつも現実に引き戻されていた。




この作品はボカロ曲である『少女レイ』の曲パロとなっています。

私が考察したものを元にして書いているので、もしかしたら「こんなんじゃない!」となるかもしれません。

又、「ここはこういうことなんじゃない?」っていう意見があれば是非コメントで教えてください。

何か問題があればこっそり教えてくださると幸いです。

※遅くなってごめんね!!!

それでは、どうぞ______________




虐められていた。誰も助けてはくれなくて、いつも一人きり。いつの間にか人も信じようとはしなくなっていた。

とうの昔に心は折れていて、自分でも絶望の縁に追い詰められていることがわかる。

こんな小さな町で。世界を見ることすら叶わずに、綺麗な海に看取られて死ぬのか。

もうとっくに決心は着いていた。海を臨む踏切の前に佇んで空を見上げた。入道雲がむくむくと浮かんでいて、自身の血も煮え切らない想いも洗い流してくれそうだ。

一歩、踏み出すだけ。

それだけで自由になれるのだ。





君は友達だろう!僕の手をつかめよ!-----!

自らの声も聞こえていなかった。あの瞬間、全ての音が世界から消えていた。電車の前に身を投げ出す君を見て、必死に手を伸ばしていたんだ。

でも、間に合わなくて。振り向いた君と目が合って。時間が流れていないように感じた。

この世界に自分たち二人しかいないように思えた。


轟音


今までの遅れを取り戻すかのように、音が脳を揺さぶった。


学校が始まるまでの記憶は曖昧だった。





始まる二学期。

チャイムの音に混じって、やっぱり踏切の音が聞こえてくる。

一つの席が空っぽで、机に花瓶があって。

思い出すのはいじめていた頃の記憶だ。嫌がらせで仕掛けた花瓶とこの花瓶。他の奴らからすると何も変わらないのだろう。

私は違う。

君が好きだったからいじめの一貫として置いたのに。今のは虚しさしか残らなくて、空っぽになったのは私の心も同じで。


どす黒いのではなく、ただ漆黒だった想い。僕だけを見てほしくて、君に苦しみをあげることで助けを求めてくれると思ったのに。

放課後の青い空にこだまする、君の音にならない声を、悲鳴を覚えている。


あの時、僕は何を言った?何を思った?

雲がいつまでも隠している。こんなのじゃない、透き通った夏の青空のような世界で君と愛し合えたら、どんなによかったか。

フラッシュバックするあの光景。

目の前に広がる景色となんら変わりはない。君がいないことを除いては。

現実でも記憶でも、頭に響くのはうるさかった蝉の声と、波と、踏切で。

二度とは戻らないと分かりきっているのに、やっぱり君がそこにいて。仲良しだったときのお揃いのキーホルダーごと、夏が消し去った。

悲しいほど取り憑かれて仕舞いたいのだ。

君と一緒に生きて逝きたいのだ。

そうでないと僕に生きる意味なんてないんだよ。









どうも、夜魔です。

…ごめんなさい。遅くなりました。

しかもリスペクトっていうね。

この前のを見返すとあまりにも酷くて、わざわざコメントを下さった方もいたのに失礼だったなと。

ちょっと他の方の小説にハマってしまいまして、どうしても戻れなかったんです。

他のも随時書いてくつもりなので、気長に待っててほしいです。

学校も忙しくなってきましたので、投稿は気まぐれです!

応援よろしくお願いします!

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