花崎と本山は建物を出て、外に駐車していた黒い車に乗り込んだ。
本山「ご苦労さま。水瀧」
花崎「ええ。いや〜水瀧って言われんの慣れね〜」
本山「じゃあ花崎にしようか?」
花崎「それも慣れね〜」
花崎はそう言って助手席のシートベルトをしめた。
本山「んじゃ発車するぞ〜」
そう言って本山はペダルを踏み込んだ。
本山「今日、飯奢ってやろうか?」
花崎「マジすか!?」
本山「ああ。美味しそうなお好み焼き屋を見つけてな」
花崎「よっしゃ〜!!!」
本山「その前に今回の事件の報告書を作成しろ」
花崎「あ〜そうだった…」
本山「まっ俺も手伝ってやるさ」
大通りを越え少し細い道へと入っていった。薄暗く、ガラス瓶の破片などが歩道側にちらほら落ちている。
花崎「あ〜というか佐藤って奴はなにもんなんですか?」
本山「さあ?こちらでも少し調べてみたが彼に関する情報は見つかっていない」
花崎「やべえやつなんじゃないですか?」
本山「その可能性は十分ありえる。もしくは偽名を使用してる可能性」
花崎「はあ…厄介なやつですね」
彼らが乗っている車の近くから足音が聞こえてきた。散らばっているガラス瓶の破片を踏んでジャリジャリとした音。しかし、音は不規則でなにか怪我を負っているみたいだった。
その時、二人が乗っている車から警察の無線が流れた。
無線「デスゲーム会場にて以下四人の遺体発見。加賀・工藤・桑野・半田。佐藤の遺体はありません!佐藤の血痕と思われるものはあります!」
その無線を聞いた瞬間、水瀧はなにか思いついたような顔で後ろを振り向いた。
水瀧「あっ…!こいつ…」
口からは血を吐き、頭から血が流れている男。彼の名は佐藤湊(本名:■■■■)
佐藤「殺してやるう……」
彼の手にはリボルバーが握られていた。
水瀧「俺行ってきます」
本山にそう言い残し水瀧は拳銃を握り車を出た。そして銃先を佐藤に向けた。
佐藤「殺す……」
水瀧「動くな!」
しかし、佐藤は止まらなかった。銃先を水瀧に向け、パン!!と発砲した。
水瀧「うっ……」
弾は水瀧の胸を撃っていた。水瀧はその場で倒れてしまった。
水瀧の胸からは赤黒い血が流れ出していた。薄暗い街灯がの光が水瀧を照らしていた。
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本名わかったぞ!