テラーノベル
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初 人間
ひとつの一軒家から日が燃え上がっている、誰かに燃やされたのだろうか、火をつけっぱなしにしたのだろうか
音がする方を見たら、エルフの子だ。
男の子かな、学ランに髪も短い。首には、チョーカーがついている。
、、、あ、私と同じだ。
「綺麗、だね」
つい声が出た、あまりにも綺麗で。
エルフは、透き通るような白髪で眼は緑や青が多い、髪が伸びる速度も異常に早いらしい、だから頻繁に切るのが面倒で腰まである長さのエルフがほとんど。
赤色の眼に髪が短いだけで、ただ珍しいだけで、こんなにも綺麗に映るのだろうか。
随分と見惚れていたせいでいま気がついた。
顔と手の血痕、眉の下がり方、眼の光の無さ。恐がっているような、怒っているような、怯えているような表情。
「あの、何が、あったの?」
初 エルフ
殺した。母親を。
ついに手をかけてしまった、でももう耐えられなかったんだ。
男になんかなりたくない、男の格好なんかしたくない、女でいたい。叶いもしない願いをずっと思うのはもう、疲れた。
母を手にかけて家を燃やして、逃げるようにはいった森には人間がいた。
俺の顔を見て唖然としている、また軽蔑されるのか。男の格好をしている女、気持ち悪いだろうな。それに加えて不吉な赤い眼、軽蔑するのも納得の容姿だ。
「綺麗、だね」
軽蔑されるかと思えば。綺麗だなんて、どうせ嘘に決まっている、気を遣っているだけだろう。
「何が、あったの?」
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