「ハァハァ」
海へと飛び込んだ少女をなんとか救助できた
水深4~8mもある海に飛び込むのはさすがにアホだろ
「お前なんで海なんかに飛び込んだんだよ!溺れるぞ!!」
少女は驚愕した表情で
「海というものを感じたかったから」
へ?
それだけ?それだけの理由で飛び込んだっていうのか。こんなセーラー服の格好して
ん?待てよ?この制服どこかで見たことあると思ったら僕の所の学校の制服じゃねぇか。でもこんな女僕の学校にいたか?
「君、この島の学校?」
「そうだよ。実際には今日転校してきたから今日からこの学校かっ!」
島には1つしか学校は無いので聞いてみたが
どうやら今日から転校してきたらしい
どうりで見たことない顔だなと思ったわけだ
「名前はなんて言うの」
「私は一之瀬遥。あなたは?」
「僕は水原瑠夏。」
「ルカかぁ。いい名前だね」
「いや別に。でも俺も個人的にはいい名前だと思ってる」
そんな会話をしながら2人は笑い話でもしながら学校へと向かった
学校へ着くと遥は転校初日だと言うのに先生からめちゃめちゃ怒られていた。理由は体全身濡れているにも関わらず校内に平然と入ってきたからだ。
このことに関しては俺は完全に忘れていた。
遥との話に没頭しすぎて。俺としたことが。
でも学校に行く前に海にダイブするバカなんてこの世にいたんだな
教室に着くと既にクラスメイトは全員揃っていた。
おそらくホームルーム中だ。
支度を早急に済ませ自分の席へとつく。
「当然だけど転校生を紹介するわ。入ってきて」
クラス中がざわつき始める。なぜなら転校生が来るということをクラスのみんなは知らなかったからだ。
男子は
「可愛い清楚系の美少女でありますようにぃ!!」
「アイドルみたいな子こないかな」
女子は
「ジャニーズ来いっ!!」
「イケメソイケメソイケメソイケメソイケメソ…………。」
などど美少女を願うものもいればイケメソを永遠に唱え続ける仏教ニキもいた
すると教室の扉から一之瀬遥が入ってきた。
さっき話したばかりだし僕は転校生が来るということを知っていたからそんなには驚かなかった。
ここでクラスの中男子が歓声をあげる。余程可愛かったのだろう。
確かに遥は顔も整っていてスタイルもいいのだから前の学校でも学年1位2位を争うくらいはモテただろう。
「初めまして。東京から来ました。一之瀬遥と言います。これからよろしくお願いします」
あいつ東京から来てたのか。どうりであいつの住んでたとこは海がなかったからあんなド派手なダイブをかましたのか。
「一之瀬さんの席は水原君の後ろに座ってもらおうかしら。水原君。案内してあげて」
よりにもよって俺の後ろかよ。
「よっ。遥、お前の席ここね」
クラス中が瑠夏に目線を向ける。
「あいつ馴れ馴れしくね」
「まさか2人とも知り合い?」
そんなことを言われながら五月蝿いホームルームの時間を終えることが出来た。
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