「美穂さんは、きっと」
それから一時間ほど経って、 久世(くせ)さんから返事が届いた。
「はい、もちろんです。今お電話しても大丈夫でしょうか?」
その内容にほっとして、「お願いします」と伝えると、すぐに手もとのスマホが着信を知らせた。
「こんにちは。ご連絡ありがとうございます。僕も美穂(みほ)さんとお電話がしたいなと思っていたので、こんなふうにご連絡がいただけて嬉しいです」
つながった瞬間、優しい声が耳に響く。
それと同時に、ひとりで悩まなくてもいいんだと実感して、思っていたよりずっと安心できた。
「あ、ありがとうございます、急にすみません」
「いいえ。スズキさまにお申込みをいただけたのは、お二人の間でいろいろお話ができていた証拠ですもんね。おめでとうございます」
「あ……ありがとうございます。でもそれは、彼の声を聞いているわけでも、顔を見ているわ*********
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