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「魔王様〜!遊びに来ました!」
そう快活な声で魔王であるリュウキに話しかけるのは勇者アーサーである。
「ふざけんな……!とっとと帰れバカ勇者!」
冷たく言い放つがアーサーはそれを意に返さずどんどん近づいていく。
「魔王様〜魔王様は……ここまで他の男に近づかれたことはありますか?こんな風に詰め寄られることは?他の魔族……強いては男に触られたことは?」
アーサーはリュウキのお腹に手を這わせ耳元で囁きながら壁に押し付ける。
「はぁ⁉︎触らせるわけないだろっ!ていうか腹撫でんな‼︎えっちょっヤメっ……」
アーサーは全く話を聞かない
「あーあれですか?前にここまで俺のが入っちゃったから気にしてるんですか?あんなに可愛らしい声でアンアン鳴いていたのに……」
アーサーはリュウキのお腹を掌で圧迫する。
「やっやめろっ……触んなっ……離せっ…だから腹押すなっ…ひぅあっ!」
リュウキの顔が真っ赤に染まる
「魔王様は誰にでもそんな顔してそんな声出すんですか?ふざけてますか?第一貴方何百年も生きてるくせに数十年しか生きてない人間にこんなに近くまで……」
「うっうるさい‼︎誰も俺に近づかなかったんだよ‼︎それなのに……お前は勝手に俺の城まで来たかと思えば…惚れたとかイキナリ言いやがって…分かるわけないだろ!」
「あれあれあれ〜?もしかして俺が来たこと嬉しかったんですか?勇者である俺が来ただけでも…喜んでましたもんね、俺が魔王様討伐に来たって初めてこの城に来ただけで嬉しそうにしてましたもんね」
そうアーサーはニヤニヤしながらリュウキに囁きかける。
「だって…だって…寂しかったんだよ……お前が現れるまで一人ぼっちだったから…勇者だろうがなんだろうが……嬉しかったもんは仕方ないだろ…」
リュウキは泣きそうになりながら顔を赤くしてアーサーに打ち明けた。
「…………あ〜泣かないでください魔王様」
アーサーは優しく強く抱きしめる
「ごめんなさい魔王様、虐めすぎましたね。あ〜もうグズらないでください。俺はここに居ますから。」
「うるさい!泣いてなんかない‼︎自惚れるな!バカ勇者‼︎」
「バカでも構いませんよ〜俺は魔王様の傍にいるのが好きですから」
アーサーは優しく抱きしめながらずっと撫でている。