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甘えてみた
夜だった。
部屋には静かな明かりだけが灯っている。
👁️🗨️はソファの端に座り、何度も指先を握ったり開いたりしていた。
言いたいことがある。
でも、言えない。
「……。」
Ი𐑼は向かいに立っている。
表情は変わらない。
沈黙が続く。
やがて👁️🗨️は、小さな声で呟いた。
「Ი𐑼。」
「何だ。」
「……少しだけ。」
言葉が止まる。
「甘えても、いいですか。」
部屋が静かになる。
Ი𐑼は少しも笑わない。
少し間を置いて、短く答えた。
「許可する。」
その一言だけだった。
👁️🗨️は目を丸くする。
「……本当に。」
「一度だけ聞き返す。」
「命令を理解したか。」
「……はい。」
その返事をすると同時に、張りつめていたものが切れた。
👁️🗨️はゆっくり近づき、Ი𐑼の服の袖をそっとつまむ。
力は入っていない。
離れそうなくらい弱い手だった。
「……一人は、嫌です。」
声が震える。
「頑張れって言われるのも。」
「大丈夫って笑うのも。」
「もう、疲れました。」
Ი𐑼はその言葉を最後まで聞いた。
否定もしない。
急かしもしない。
「報告を受理する。」
静かな声が返る。
「今日は頑張るな。」
「泣きたいなら泣け。」
「強がることを禁止する。」
その言葉を聞いた瞬間。
👁️🗨️は袖をつまんだまま、声を殺して泣き始めた。
「……ごめんなさい。」
「謝罪は禁止。」
いつもの一言だった。
「今のお前の任務は一つ。」
「甘えろ。」
👁️🗨️は涙をこぼしながら、小さく頷く。
「……はい。」
その夜だけは。
何も隠さず、何も演じず。
👁️🗨️はただ泣き続け、Ი𐑼は変わらない表情のまま、静かにそのそばに居続けた。
コメント
1件
みぅです🤍🥀 第76話、読み終えました……。 「甘えてもいいですか」って、あの👁️🗨️が言うんだ……って最初ドキッとした。 ずっと頑張ってきたんだなって伝わってきて、胸がぎゅってなった。 「許可する」って一言だけで、全部許されてる感じがして、私まで泣きそうになったよ。 「強がることを禁止する」って台詞、すごく好き。Ი𐑼の優しさがにじんでる。 この静かな夜の空気感、かほさんにしか書けないと思う。 続きも楽しみにしてるね🌙
こと🎀🌌
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